SANYO DSC-SX150にて撮影

2003年 11月16日(日)



 以前使っていて使いやすかったマイクロソフトのトラックボール(インテリマウストラックボールといかいう名前だったか)が忘れられず、新しいトラックボールを買ってみた(オークションで3,500円)。
「Trackball Explorer」
 デカっ!
 オークションでは写真だけだったからよく分からなかったけど、想像をはるかに超える大きさだ。
 今まで使っていたIntelliMouse Opticalと比べると武蔵とボブ・サップくらいの違いがある。
 IntelliMouse Opticalだって通常のものよりやや大きめなのに、相手にならないほどの巨大さだ。
 何やら嫌な予感がこの時点で私の中を駆けめぐった。

 さて、実際の使い心地なのだが、結論から言うと「こいつは使えない」だ。
 大きさのこともあるけど、それよりもこのキー配置に大いに問題がある。
 人差し指でボールを操作するのはいいとして、親指が忙しすぎるのだ。
 親指で左クリックで決定をして、親指でホイール操作をしてスクロールさせて、親指で右クリックをしてキャンセルをしなければならない。
 日頃右手の親指なんてちっとも働かない道楽者的な奴なのに、突然一番の働き者になれと言われても親指だって困ってしまうというものだ。
 第4、第5ボタンの位置も薬指と小指がちょうどいいところにあるのだけどそれがかえって災いして、親指に気を取られていると自然に力が入って薬指の「ブラウザ戻る」ボタンなどを意志に反して押してしまったりしてうっとうしいことこの上ない。
 今まで使っていて慣れ親しんだ5ボタンのIntelliMouse Opticalとは指の役割がことごとく違っているから、いちいち操作するときに考えないといけないのもたまらない。
 この辺は慣れればなんとかなるとはいえ、丸2日間使ってみてどうにも馴染めなかった。
 あと、ボール自体も大きすぎて細かい操作がかなり難しい。
 大ざっぱな部分はいいけど、ブラウザの「×ボタン」などの小さい部分に合わせなければいけない時はなかなか思うところにカーソルがいかないし、ドラッグ操作でずれて重なったブラウザを下のブラウザにぴたりと位置を合わせようとする時など相当困難を伴う。
 ええーい、ままならんっ。
 ボタンのクリック感とホイールの操作感はかなりいいからその点では捨てがたいのだけど、それにしてもマウスに比べてまったくメリットがないようではトラックボールを使う意味は見いだせない。

 果たして日本人でこれを華麗に使いこなしている人はどれくらいいるんだろうか?
 トラックボールの根強いファンもそれなりにいるから一部では支持されてるのかもしれないけど、馴染めずにお蔵入りしてる人もけっこういるんじゃないだろうか。
 私はこれ以上使う気になれないので早くも旅立つことになりそうだ。
 2日間の短いつき合いだった。

 しかしこれでトラックボールのすべてを否定してまうつもりはない。
 昔使っていた初代のマイクロソフト・トラックボールの使いやすさは忘れがたいし(あれの5ボタンがあればなぁ)。
 マイクロソフトにはもうひとつ、親指でボールを操作するタイプのTrackball Opticalがある。次はあれをいってみよう。
 それでもダメならケンジントンもある。
 とはいうものの、元に戻したIntelliMouse Opticalのなんと使いやすいことよ。
 大きさといい、クリック感といい、動きのスムーズさといい、5ボタンの配置といい、欠点らしい欠点がない。
 実はこのマウス、思ってる以上に出来がいいのかもしれない、とあらためて思ったのだった。
 そのことを再発見できたことでもトラックボールを買ったかいがあった。
 ということにしておこう。
 それにしてもこいつ、でかいなぁ。



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