SANYO DSC-SX150にて撮影

2003年 10月23日(木)



 mp3プレーヤーは使える。
 それが分かったところで次の機種に乗り換えた。
 前回のRio PMP300から次に発売されたRio500に。
 オークションで約2,000円。今回も格安だった。

 しかし、このRio500というのはかなり手強いやつだった。いろんな意味で。
 まず取り込みソフトの出来がびっくりするくらい悪い。
 付属のCDには英語版しかなくてなんのことやらさっぱり分からない。
 とりあえずインストールして使ってみるか、などと気軽な態度で臨むのは無謀な試みというものだ。それは受験勉強もロクにせず大学受験をするようなものだ(そんなにかぁ!?)
 気を取り直して説明書を読もうとすると、これまたびっくりなことに、薄っぺらい説明書にはインストール方法しか書かれていないときた。
 やるな。
 更に悪いことに発売元のDIAMOND社はすでに消えているので事態は悪化の一途を辿る。
 そして僕は途方に暮れる。
「非常にキビシー!」と財津一郎状態に陥る。
 本体にも意味不明のボタンが3つほどあり、あちこち押したり回したりしてみるが何のことだかさっぱり。
 Rio500を買った人間のほぼ半数はこれを手に握ってしばし見つめ、殉職したジーパン刑事こと松田優作のようにこう叫ぶに違いない。
「なんじゃこりゃーーー!?」と。

 このままじゃらちが開かないとと、ネットで検索したところ、まずDIAMOND社に代わってSonic blueという会社がサポートを引き継いでいるということが分かった。偉いっ。
 で、早速サイトへ行ってみると取り込みソフトの日本語版があったのでもちろん即ダウンロードした。
 これでようやく多少分かるようになった。
 といってもまだ半分くらいだけど。
 このソフト、どう考えても使いづらい。余計な機能を盛り込もうとしたものの途中で嫌になって適当にお茶を濁したような感じなのだ。
 Rio300のソフトは、たとえばデスクトップにあるmp3ファイルを取り込みソフトにドラッグ&ドロップするだけでよかったから感覚的にすごく分かりやすかったのに。
 Rio500のものは曲リストに登録するだとか、確認するだとか、余計なステップを踏まなくてはならないので面倒で分かりにくい。
 あと、本体側のスイッチで内蔵メモリと外部メモリを切り替えないと接続エラーが出て、しかもどんなたぐいのエラーか教えてくれないのだ。
 私はここで2時間くらい詰まってしまってさんざんな目にあった。
 まあしかし、分かってしまえばなんとかなる。そう信じたい。みんなもそうやって使えるようになったのだろう。
 それとも私の理解力が足りなかっただけなのか!?
 あああ。
 ついでにファームウェアもアップデートしておいた。これで128MBのスマートメディアも対応する。

 本体の操作に関してもあまり使い勝手がいいとは言えない。
 使ってる人たちがみんな指摘してるように、スイッチOFFとONの間にHOLDがあるのはやっぱり変だ。
 ボタンがしっかり作られてるならともかく、そうじゃないので頻繁にHOLDにするつもりがONになってしまったりOFFになってしまったりして邪魔くさい。
 あと、ジョグダイヤル式のボタンもちょっとイヤだ。三菱の昔のリモコンみたいな。
 それから本体の作りのチープさも相変わらずで、デジタル機器というよりおもちゃに近い。シルバーは多少高級感もあるのだろうけど、スケルトンは特に。

 などと色々文句はあるけど、実はけっこう気に入っていたりする(なんじゃそりゃ)。
 まず本体液晶がかなり見やすくなったのが嬉しいところだ。
 曲名やアーチスト名もちゃんと日本語表示される。
 音も悪くない。
 他のmp3を聴いたことがないので比較はできないのだけど、前機種のPMP300と比べるとけっこう良くなっている。
 CDには遠く及ばないものの、MDとならいい勝負なんじゃないだろうか。
 すごく音にこだわるひとなら全然駄目だろうけど、私はこれくらいで充分だ。車の中で聴くだけだし、いい音で聴きたい時は家のCDデッキで聴けばいい。ポータブルCDプレーヤーだってある。
 それよりもなんといってもmp3の最大の強みは、聴きたい曲をその都度簡単に入れ替えて聴けるということだ。その日の気分によって。
 接続もパラレルからUSBになって速くなった。
 ダウンロードは一曲数十秒くらい、アルバム一枚分でも数分くらいだろう。
 これくらいなら毎日出かける前にでもできる。
 今まではアルバム単位で聴くのが基本だったけど、mp3になってからは音楽とのつき合い方が変わってきた。
 要するに昔好きな曲を集めてカセットテープを作ったりしたことがあったけどあれだ。あれが簡単にできると言えば早い(30代以上限定にしか通用しないたとえか?)。
 mp3ファイルはやや灰色の部分もあるものの、ネットにはスガシカオと山崎まさよしの二人が歌う「なごり雪」とか、aikoが歌ってるスピッツとか、スピッツが歌うミスチルの曲とか、I WiSHの川嶋あいの幻のファーストアルバムなどという、なかなか手に入らないようなファイルも転がっていたりする。

 mp3プレーヤーは個人的にけっこうオススメしたい。
 CDやMDとはまた違った面白さがあるから。
 自分には関係ないもんねー、などと言わず。
 私としては次はCD-Rタイプのmp3を狙っている。メモリ内蔵やメディアタイプのものはどうしても容量が限られてしまってその都度書き換えないといけないけど、CD-Rタイプなら一枚に大量のファイルが入るし、メディアも安いから保存が出来る。
 ただ、CD-Rタイプになると普通のmp3のような扱いの気軽さが失われてしまうのがやや残念なところではある。大きくなるから持ち運びも不便だし。
 両方所有して使い分けるってのも手かもしれない。


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