SANYO DSC-SX150にて撮影

2003年 9月8日(月)



 懲りずにまたもや買ってしまった、NECの古い9821ノートPC「PC-9821Na15/X14」。
 外観はごく普通の98NOTE。
 中身もPentium150MHzと全然たいしたことない。
 しかし、1996年当時の定価は77万円。
 な、な、な、ななじゅうななまんって、キミ!
 一般庶民はPC売り場で思わずひれ伏してしまうような値段だ。
 96年といえばまだバブルの名残があったにしても一体誰がこんなものを買ったんだろう。
 そもそもどれくらい売れたのかも謎だ。
 まだPCは高価なものという認識があったとはいえ、たかがノートPCごときに77万はそう簡単には出せないだろう。
 車を買うのと同じくらいの覚悟で買ったんだろうか。
 それが9年後の今、オークションで3,000円。
 時代の流れというには気の毒なくらいの値崩れだ。当時買った人は泣いているかもしれない。

 性能に関しては、当時としてはけっこう画期的なものだ。
 まず一番の特徴としては12.1インチで1,024×768を表示できたことだろう。あの頃はまだ800×600が精一杯だった。
 買った人は、うおおおー、広れぇ〜と魂の叫び声を上げたに違いない(ホントかよ)。
 次にセカンドキャッシュが512KBあることだ。
 うおおおー、セカンド512KBだぜ〜、と周りに威張り散らしたはずだ(分かってくれる人は少なかっただろうけど)。
 おかげで同じPentium150MHzのCPUを持つ9821Nr15と比べてかなり体感速度が違う(実は9821Nr15も少し前に買って持っているのだ)。
 とまあ、発売当時としては最先端をいっていたわけだ。
 77万というのも満更でたらめな金額というわけでもない。
 ただこんなに高いのはPCの性能がどうこうというより液晶自体がまだすごく高価なものだったからに違いないのだけど。

 使ってみた感想としては、まずまず使えるというものだった。
 なんだか我ながらすごく生意気なのだけど、普段Pen3の500MHzを使ってるから今更無印のPen150MHzでは遅くてどうしようもない。
 ただ、一応Pen150MHzあればネットはできる。
 ADSL環境ならメインとしても使えないことはない。
 動画の再生は無理にしても、メールはもちろん、ネットを回ったり、HPを作ったりするくらいなら問題なくできるレベルだ。
 150MHzというのはそういう意味ではボーダーラインと言っていいかもしれない(次の段階で快適なレベルというとPen2の350MHzくらいだろうか)。

 こんな古いノートPCばっかり買って何に使うんだと疑問に思ったかもしれない。
 私自身同じ疑問を抱いている。
 私、これ、何に使うんだろう?
 答えは誰も知らない。
 ただ言えるのは、買ってみたかったから買ってみた、ということだ。
 近いうちに飽きて売ってしまうことだろう。
 私はコレクター体質のようで少し違うらしい。
 あれこれいろんなものを買ったり集めたりして自分のものにするのは好きなんだけど、それをいつまでも所有していたいという気持ちはないのだ。
 買ったらそこで満足して、しばらくしたら売ってしまう。
 要するにただの買い物好きなのか?
 そうなのかもしれない。

 さて、次は何を買おうか。
 そろそろメインPCの買い換えでもしようか。
 Pen3もすっかり時代遅れになってしまったし。


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