SANYO DSC-SX150にて撮影
2003年 7月3日(木)
気がつけばいつの間にか貫禄がついてきたアイ。
もはや子猫などではない。
子供料金で電車に乗ろうとしても駅員に呼び止められるに違いない。
体も一回り大きくなり、それにつれて顔も丸くなった。
毛並みもツヤツヤして、もはや野良だった頃の面影はほとんどない。
私に対する態度はますます横柄になり、
もはや召使い状態一歩手前といったところだ。
やれやれ、いつからこんなことになってしまったのか。
いくらなんでもちょっと甘やかしすぎたかもしれない。
と、今更後悔しても遅い。
一度デカくなった猫の態度はもう元には戻らない。
今後更に図体も態度も大きくなっていくことが予想される。
私は一体どうすべきなのか?
このまま召使いを通り越し奴隷にまで成り下がってしまうというのか?
いやーん。
やはりもっと威厳を持って接すべきかもしれない。
アイくん、そんなにワガママいっちゃあいけないよ、などと言葉遣いも改めて。
しかしまあ、うちにきて半年ですっかり健康的になったものだ。
ガリガリのヤセっぽっちだったのに、今では風邪ひとつひかない。
野良生活と家猫生活とどっちが幸せかは何とも言えないけど、
両方を体験できたことはアイにとっても良かったんじゃないだろうか。
それに、出ていきたくなればいつでも出ていける。
人と人との関わりもそうだけど、生まれてから死ぬまでずっと一緒に過ごすことはほとんどなくて、
大部分の関係性はお互い時間の一部を共有するにすぎない。
出会って、一時一緒にいて、別れる、それは人も猫も同じだ。
だからこそ、一緒にいる間は一日いちにちを大切にしようと思う。
いつか必ず訪れる別れの日まで。