SANYO DSC-SX150にて撮影

2003年 6月26日(木)

キーボード探しの旅がまた始まった。
NECの純正があまりの脱力を伴うものだったので、
IBMのKB-8920(写真上)を買ってしばらくはけっこう満足してたのだけど、
ここ最近その満足感も薄れ、なんとなく私とKB-8920の間に倦怠ムードが漂い始めた。
(と思ってるのは私の一方的な思い込みなんだけど)。

それで次に選んだのがELECOMの「TK-P2109JPWB」だ。
なんだ、ELECOMかよ、とバカにしちゃあいけないよ。
ELECOMでありつつも実体はIBMの「5576-B06」なのだから。
ホントはIBMを買いたいところなんだけど、
IBMのは元々通販メインで売られていたものらしく、
オークションでもなかなか見かけないのと、
見かけてもけっこう高いからイヤだったのだ。
で、買ったのがこのTK-P2109JPWB。

写真でも分かる通り、KB-8920とほとんど変わらない。
キー配列は一般的な109タイプだから一緒としても、
形や重さ(これが重くて1.3kgくらいある)もほとんど同じと言ってもいい。
だが、中身はまったく別ものだ。
外観は宗兄弟くらい似ているが、中身はおすぎとピーコの杉浦兄弟くらい違う。
え? 宗兄弟を知らないって?
じゃあ、”ういろう”と”ないろう”がくらい違うと言った方がいいだろうか。
あるいは、”生八つ橋”と”おたべ”くらい違う。
とにかく、同じメーカーの同じデザインのものとは思えないほどはっきり違うのだ。

KB-8920の方はストロークが深くてキックバックも強めで底打ちの音がパチパチやや大きい音がするのに対して、
TK-P2109JPWBの方はストロークが若干浅めで音はごつごつと鈍い音がする。
好みは分かれるだろうけど、私は断然TK-P2109JPWBの方が好きだ。
最初やや頼りない感じがしたものの、使っていると非常にバランスがいい。
チューニングが決まっている感じ。
それに何より静かなのがいい。
私が知る限り一番静かなキーボードだ。
その静かさゆえに余計やさしくそっと打ちたくなる。
だからストロークがあまり深くないのも、キックバックが強すぎないのも、これでいいのだ。
あと、キートップの指触りもとてもいい。
つや消しのような感じですべらず、指にしっくり馴染む。
(KB-8920はやや光沢があって指触りがもう一つだったのと、光の反射で見づらい文字があった)

これはいいものに当たった。
使い始めて2日で完全に馴染んで、気に入った。
キーボード放浪の旅は早くも終わってしまったかもしれない。
とりあえずしばらくはこれでいい。
キーボードを打つのも楽しくなったところで、またタイピングゲームでも買ってみようか。

というわけで、この「TK-P2109JPWB」は大いにおすすめしたい。
もちろん、本家IBMの「5576-B06」も。
キーボードをタイプライターのように強くパチパチ打つ人には物足りないかもしれないけど、
軽めに打つ人にとってもはかなり気持ちよく打てるんじゃないだろうか。
女の人にも向いてるかもしれない。
あと、周りに人がいる環境や仕事場で日頃パチパチうるさくて、
「ああ〜ん、もううるさいっ! キィーッ!」とか言われてる人にもぜひ使ってみて欲しいところだ。
もうこのキーボードさえあれば、深夜家族が寝静まっているところで、
こっそりメールを打っていても気づかれずに済むでしょう(ホントかよ、私)。
いや、それはともかく、有名なキーボードやメカニカルばかりがいいキーボードではない、
という見本のようなキーボードなので、機会があれば手に入れて使ってみてください。
私のはあげません。

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