SANYO DSC-SX150にて撮影

2003年 6月6日(金)

黄色い時間。
そう私は呼んでいる夕暮れ時。
空も街もやわらかな黄色に染まる。
優しくてあたたかい感じが好きだ。
地上は確かに天に守られているという気がするから。

それは天国の記憶なのか、それともまだ見ぬ楽園への憧れなのか?

6月に入っても天気のいい日が続いている。
でもそろそろ梅雨だろう。
また灰色の季節がやってくる。
6月の雨は街から色を消してしまう。
けれど、この梅雨があるからこそ私たちは夏が好きなのかもしれない。
梅雨が夏の後に来るとしたらもっと憂鬱になるだろう。
だから6月は雨でいいのだ。
7月になればだいだい色の季節の夏がやってくる。

それぞれの季節に色があるように、一日も時刻によってそれぞれ色がある。
深夜は黒ではなく限りなく黒に近い濃紺だ。
夜明けが近づくとそれが少しずつ薄い紺に変わっていく。
そして朝日が昇り始めるとともに水色から青に変わる。
太陽は白いから、昼間は白い時間だ。

地球ほど多くの色を持つ星はめったにないんじゃないだろうか。
私たちはそれだけも幸せな住人だ。

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