SANYO DSC-SX150にて撮影

9月30日(月)

気がつけばいつの間にか実りの秋。
田んぼの稲穂はすっかり育ってあとは刈り入れを待つばかりだ。
一面の緑色がきれいだった。

実るほど頭を垂れる稲穂かな、という言葉を最初に言った人が誰だったか知らないし、
どういう状況でどういうつもりで言ったのかも分からないのだけど、
この言葉は後年、あまりにも便利に使われ過ぎているような気がする。
確かに稲穂は実るほどに下に垂れ下がっていくもんだけど、
稲穂自身が好き好んで垂れてるわけじゃない。
もしかしたら稲穂だってヒマワリのように真っ直ぐ太陽に向かって伸びたいのかもしれない。
だから、たとえとしては少し違う気がする。

だいいち、教えとしてもなんだかちょっと嫌らしい。
賢くなったり偉くなったりしてまで頭を低くして人に頭を叩かれないようにしようなんて潔くない。
そんなのは自分に自信がある人の態度じゃない。
威張るのはもちろん良くないけど、謙虚すぎるのも良くない。
高速道路を飛ばしすぎるのもいけないけど遅すぎても良くないように。
人として実りの秋を迎えたなら、自信を持って背筋を伸ばして、真っ直ぐ前を向けばいい。
私たちは稲穂じゃないんだから。

あ、そうか、分かった!
稲穂がどうして実るほどに頭を下げてしまうのかが。
稲穂は、せっかく実ったのにこのあとすぐに人間に刈り取られてしまうことを悟って、
落ち込んでうつむいてしまうんだ!
♪稲穂はなんにも言わないけれど〜 稲気持ちが よく分
 かわいや かわいや 稲〜♪

カーン!
……。

それじゃあ、また来週ー♪

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