SANYO DSC-SX150にて撮影

9月11日(水)

朝から雨が降ったりやんだり、日が射してきたと思ったらまた曇り、
そんな、どっちつかずではっきりしない空模様の一日だった。
夕方、ベランダを見たら、こんな空が目の前に広がっていた。
まるで今の私の心を映すような空だと思った。
空を覆う雲の合間から日が漏れて地上に降り注いでいるが、
悲しみの雲が途切れ、日が差し始めた私の心みたいだった。
そう、どんなに曇っていてもその向こうではいつも太陽が昇り、沈んでいく。
人はそんな当たり前のことを何度も忘れ、そのたびに思い出さなくてはいけない。
きっと、どんなに賢くなっても、死ぬまでそうなのだろう。
なんとも愚かなことだ。
でも、愚かなことだけど悪いことじゃない。
だって、思い出すたびにちょっとした感動を味わうことができるのだから。
忘れるということは、人の能力の中でもけっこう偉大な部分なんじゃないだろうか。
いいことも悪いことも時の流れの中で忘れていく。
でもそれでいい。
それが人だ。
日は何度でも昇る。
だから人も、何度でも思い出せばいい。

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