SANYO DSC-SX150にて撮影

9月3日（火）

いそいそと帰っていったと思った夏が、
またUターンしてきて居座っている。
去ると見せかけたのはどうやらフェイントだったようだ。
まだとうぶん帰りそうにない。

青すぎる夏空を見上げたら、ふいに海を思い出した。
今年は結局、海で泳ぐどころか、海を見てさえいないことに気づく。
せっかくの夏なのにもったいないことをした。
また来年の夏も生きていられる保証なんてまったくないのに。

海へ行きたくなったもう一つの理由は、
今夕方の再放送で「ビーチボーイズ」を観てるからだ。
あの中ではいつも海があり、竹野内くんも反町も若く、稲森ちゃんも女の子で、
広末はピチピチ高校生で、彼等には海がよく似合っていた。
（今になってみればこれが広末が可愛かった最後の作品かもしれない）。
あれを観て民宿をやろうとか、海の近くに住みたいとか思ったわけではないけれど、
海を鮮やかに思い出させてくれたことは確かだ。
ああ、やっぱり海はいいな、と。

目を閉じて、耳をすませば、潮の香りと波の音を思い出す。
いくつかの海辺でのシーンと共に。
私たちはもう、二度と海を忘れることはないだろう。
あるいは、青い空や、夕焼け空を。
もうそれで充分なのかもしれない。