SANYO DSC-SX150にて撮影
8月26日(月)
夕暮れ時、渋滞を抜けて向かう先は人それぞれだ。
家に帰る人、これから仕事の人、仕事が終わって遊びにいく人、
私のようにさまよっているだけの人。
夕暮れ時の道路では、夜に生きる人と昼を生きる人が交錯する。
私は夕方の渋滞って嫌いじゃない。
急いで渋滞を抜けたいという思いはもちろんあるし、
急いでいる時は少し苛立ったりもするけれど、
でも朝の渋滞とは違って周りが殺気立ってなくて、
どこがのんびりしている感じがいい。
ゆっくり窓の外の景色が流れていくのを見てると、
人々の小さなドラマを目撃したり、あれこれ想像を巡らせたり、
昔のワンシーンをふと思い出したりしてちょっと楽しい。
渋滞の列のドライバーたちもきっと同じようなことを感じていんじゃないだろうか。
夕暮れ時は、人を優しい気持ちにさせる。
あるいは渋滞は、自分の人生を思い出すものなのかもしれない。
前にも後ろにも進めず、早くここを抜け出したいと思うそんな感じが。
みんな渋滞を抜けてどこに向かっているんだろう?
私はついに行くあてを失い、渋滞を途中で横に抜けて家に帰る。
渋滞の一番先頭から先はずっと遠くまで道が続いていることを知りながら。