SANYO DSC-SX150にて撮影

4月29日(月)

ゲーセンの窓際のベンチで一人、ぼんやりする男。
なんとなく気になって写真を撮ってみた。
彼は何をしてたんだろう?
ゲームに疲れて休んでたのか、
トイレに行った連れを待っていたのか、
それともゲーセンのベンチが好きなだけの男なのか?
(それはないだろう)
それにしても最近のゲーセンは緊張感がなくていけない。
明るくて、オープンで、一人でも、女の子でも気軽に入れて。
昔、ゲーセンは不良が行くところと決めつけられていた時代があった。
そしてゲーセンには危険がいっぱいだった。
カツアゲしようと狙っているやつら、
ケンカでもしてやろうかと待ち構えている他の学校の連中、
生徒を見回る学校の教師たち。
ぼくらは、千円札を靴下の中に忍ばせ、
キケンがないかあたりをうかがっておどおどしながらゲームをしたものだ。
時に変なヤツに絡まれたり、
カツアゲされそうになって逃げたりしながら。
そういう意味では今のゲーセンはまるで詰まらない。
ゲーセンは健全な場所になってしまってまるで緊張感が漂ってないから。
なんにしてもイケナイコトをしている、という感覚が伴わないものは面白くない。
気がつけばいかがわしい場所というのが最近は本当に少なくなった。
どこも小綺麗で健康になってしまって。
今の子供たちは恵まれすぎていて不幸だというよりも、
本来いかがわしいはずの場所を
明るくて健全な場所にされてしまったことが不幸なのではないか。
今の子供たちはどこでドキドキしてるんだろう?

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