観る作品を選ぶためのおすすめ映画本(文庫)


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『決定版 名作外国映画 コレクション1001』
田山力哉/山根祥敬 <講談社+α文庫>

 私が観る作品を選ぶ時、もっとも参考にした本。
 監督別になっているので、監督と作品の関係性も分かりやすくて便利。
 最もおすすめしたい映画本。持っていて損はない。



『洋画ベスト&ヒット作全集』
筈見有弘 <講談社+α文庫>

 1946年から1993年までの主立った洋画が年代別に紹介されていて、これも便利。
 上に紹介した本とこれの2冊があれば新しめの洋画に関してはほぼ万全だろう。
 その年の興行成績ベスト10やアカデミー賞、カンヌなど主な映画祭の受賞作一覧もあってこれまた便利。
 おすすめ。

『映画イヤーブック1991〜1998』
江藤努/中村勝則編 <現代教養文庫>

 その年に公開されたすべての洋画・日本映画、リリースされた全ビデオ、国内外の映画祭受賞作、雑誌等のベスト作品アンケート結果などが完全網羅されていて、レンタルビデオで借りる作品を選ぶ時、とても参考になる。
 私はこの本が大好きで、毎年楽しみにしていたのだけど、何故か1998年以降発行されなくなってしまった。残念で仕方がない。ぜひまた復活して欲しい。
 1999年以降は、ちくま文庫の『映画ガイドブック』で代用しているが、『イヤーブック』には遠く及ばない。

『洋画ベスト150』
文芸春秋編 <文春文庫ビジュアル版>

 有名人や映画人300人以上に行ったアンケートによって決定した洋画ベスト150作品プラスα。
 1988年ということと、アンケート対象の年齢が高いことから選ばれた作品がいわゆる名作ばかりになってしまっているものの、一般的に支持されている作品とはどういうものがよく分かる。
 映画ファンとして観ておくべき作品を知りたければこれがおすすめ。
 私はこの中の135本観ている(残りはレンタル店に置いてない)。

『戦後生まれが選ぶ洋画ベスト100』
文芸春秋編 <文春文庫ビジュアル版>

 こちらは戦後生まれ290人が選んだベスト100。
 さすがに選ばれた作品は上のものに比べぐっと若返っている。両方併せて参考にすれば無数の映画の中でどれがメインどころの作品なのかが分かるだろう。
 誰がどんなベストテンにしたのかも載っているのでそれも面白い。

『日本映画ベスト150』
文芸春秋編 <文春文庫ビジュアル版>

 こちらは日本映画版。
 やっぱり選ばれている作品は昔のものばかりだけど、日本映画のベストというのは意外と少ない、というよりほとんどないのでこれは貴重。
 ただ、ほとんどレンタル店に置いてないような作品ばかりなので少々つらい。日本映画大好きの私でさえ半数を観るのがやっと。

『洋・邦画ベスト150』
文芸春秋編 <文春文庫ビジュアル版>

 上の2冊からはみ出した作品が主に紹介されている。
「中・上級編」というサブタイトルが示すように、かなりマニアックな作品ばかり。ここに選ばれている作品の半分を観ている人がいたとしたら、それはもう映画の仕事をした方がいい。私は3分の1くらい。

『アメリカン・ニューシネマ名作全史1〜3』
田山力哉 <現代教養文庫>

 ニューシネマから現代作品までの主な作品を紹介してあって、アメリカ映画史を知るのに最適。
 更に作者の偏見に満ちた作品紹介と感想が面白く、読み物としても楽しめる。
 ややクセはあるけど私は好き。

『ヨーロッパ・ニューシネマ名作全史1〜3』
田山力哉 <現代教養文庫>

 上のヨーロッパ版。私としてはこちらを強くおすすめしたい。
 ヨーロッパ映画はあんまりくわしくないという人や、好きじゃないという人はぜひ。
 私はこれでずいぶんたくさんの面白い作品に出会わせてもらった。
 この作者はいい作品を選ぶ確かな目を持っている。

『ミステリー・サスペンス洋画ベスト150』
文芸春秋編 <文春文庫ビジュアル版>

 これもアンケートによるベスト150作品。
 ミステリー・サスペンス作品というのも意外と多くて、知らない間にけっこう観ているものだ。
 面白いサスペンスはヒッチコックだけじゃない。

『ビデオが大好き365夜』
文芸春秋編 <文春文庫ビジュアル版>

 一年365日、その日にちなんだ作品が色々紹介されていてなかなか面白い。
 選ばれている作品もわりとオーソドックスなものが多くてビデオ屋でも見つかりやすいはず。
 ただし、すべて洋画。

『映画366日館』
石子順 <現代教養文庫>

 これもその日にちなんだ映画を紹介する本だが、洋画と日本映画と半々くらいになっている。
 ただ、選ばれている作品がややマイナーすぎるか。

『世界名作全史<戦前編><戦後編><現代編>』
『日本名作全史<戦前編><戦後編><現代編>』
猪俣勝人 <現代教養文庫>

 映画史の中で主だった作品を紹介した本なのだが、紹介文に魅力がないので読み物としてはもうひとつ。
 それでもメジャーなものからマイナーなものまで、収録されている作品数が多いので資料として持っておくといいかもしれない。

『映画の快楽・ジャンル別洋画ベスト700』
ばくらはカルチャー探偵団 <角川文庫>

 映画好きによる勝手なベスト選びと作品紹介で、かなりマニアック。
 けど、それぞれ自分の思い入れがある作品を熱く語っているので読み物としてとても面白い。
 おすすめの一冊。



<その他の映画本>

『淀川長治映画塾』 淀川長治 <講談社文庫>

『ブラウン管の映画館』 
和田誠 <ちくま文庫>

『ぼくの映画あそび』 
安西水丸 <廣西堂文庫>

『シネマ倶楽部』 
樋口修吉 <集英社文庫>

『現代アメリカ映画の監督たち』 
田山力哉 <現代教養文庫>

『戦争映画名作選』 
柳澤一博監修 <集英社文庫>

『スクリーン・デビュー』 
J・バーナード <講談社+α文庫>

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