平成16(2004)年度 卒業生紹介
橋 本 隆 文
    主将  奈良県大和高田市立高田商業高等学校  経営学部  前衛  就職先 ・・・

◎ 古豪「立命館」が見事に蘇り、古豪と呼ばせないまでに数々の戦績を打ち立ててきた立役者が、橋本隆文選手。我部の長い歴史の中でも、最高峰に名を掲げることのできる名選手として奮闘した。
◎ インターハイ個人優勝の実績を持つ橋本選手は、入学後もジュニアオリンピックも2連覇。入部当時から存在感のあるチームの大黒柱として活躍してきた。
◎ 橋本選手にも、1回生時からの彼の背中に大きくのしかかるチームの大きな期待が、持ち味の大胆さを生かしきれない時期もあった。2回生の秋に西村真吾選手と組み関西学生新人の決勝は、立命館大増田・菰下組。それを制し優勝。以来、数々の戦績を挙げていった。
◎ 橋本選手の「王道を真直ぐに貫く」姿勢こそが、全国をリードする選手として活躍するために必要不可欠なものである。立命館大出身の橋本選手のソフトテニス界での大きな躍進を期待して止まない。
   
主な戦績
 学生王座決定戦…準優勝、西日本大学対抗…優勝、準優勝、3位
 関西学生リーグ戦…優勝3回、全日本大学対抗…ベスト8を3回、
 個人では、ジュニアオリンピック…2連覇、関西学生新人…優勝、
 近畿一般…準優勝、関西学生選抜…優勝、関西学生…優勝、西日本学生…3位 等々
野 崎 雅 人
   主務  兵庫県立姫路飾西高等学校   理工学部  前衛  就職先 旭化成ホームズ株式会社
◎ 主務として、チームの精神的な支えとなる野崎選手は、レギュラーとしても持ち味を生かし、関西学生リーグ優勝の際にその名を連ねた。総合力を向上させる的確な雰囲気づくりは、流石にインターハイで決勝戦まで駒を進め、理工学部に入学したただけのことはある。
◎ 野崎選手の周りに流れる穏やかな空気が、主務としての「落ち着き」と「安定感」を醸し出し、コートに立つと大きな体型を生かし、目を疑うような大胆なプレーが展開される。
◎ 理工学部という条件を乗り越え、監督との連携もかつて類のない程、確かな主務を務め、自らも関西学生選抜への出場を果たした野崎選手には、「黄金時代の主務」を実感させる風格も備わった。
◎ 卒業後の進路もいち早く決めた野崎選手の社会人生活には、立命館で培った実績が必ず生かされ、人間的魅力が大いに発揮されるだろう。

主な戦績
  学生王座決定戦…準優勝、 関西学生リーグ戦…優勝2回、
  個人では、関西学生…ベスト8、西日本学生…ベスト32、京都学生…3位
増 田 淳 也
  副将  兵庫県立姫路飾西高等学校 経営学部  後衛  就職先 株式会社オージースポーツ 
◎ 「小さな巨人」正に増田淳也選手のために存在する表現であろう。当時、京都市役所のエース石橋選手が「兵庫に凄く味のある選手がいるが、是非、立命館へ。」との助言で早速、近畿大会に足を運び方針決定。その後インターハイ準優勝の実績を付け加え、入学した増田選手。
◎ 華奢な体型から振り回すラケットの勢いには、脅威がある。1回生の夏には、西日本の大学対抗で早くもそのパワーを発揮し、準優勝に導いた。豪快と確実が、増田選手のゲーム展開の中で微妙に調理され、相手チームを翻弄する。
◎ 華麗なバックハンドストロークには、目を覆うものがあるものの、菰下選手との絶妙のコンビネーションは、立命館が快進撃を続ける時の軸として、大きな役割を果たした。ベテランの域に入り始めた頃からは、ミーティングでの発言も重々しくなり、燻し銀のような蔭のエースとして皆から慕われた増田選手の4年間を心から労いたい。

主な戦績
  学生王座決定戦…準優勝、西日本大学対抗…優勝、準優勝、3位、 関西学生リーグ戦…優勝3回、 全日本大学対抗…ベスト8を3回、アジアカップ広島国際大会…準優勝
  個人では、関西学生新人…優勝、準優勝、関西学生…ベスト16、西日本学生…ベスト8、ベスト16
菰 下 雄 亮
  副将  香川県尽誠学園高等学校 経営学部  前衛   就職先  ?
◎ 智恵を絞った上でのプレーなのか?とにかく勝負に対する時の立つ位置が良い。要領の良さなのか?それが天性なのか?「ソフトテニス」を苦しみながら味わっている感はない。インターハイ団体優勝、個人3位も菰下雄亮選手には、掌の中で創り上げた戦績に過ぎない。
◎ 1回生から、当然のようにレギュラーとして活躍し、いきなり京都学生ランキング1位。後は、菰下・橋本両選手の前衛2枚看板で数々のポイントゲッターとしての役割を果たしてきた。監督として本当に
肩の凝らない選手だった。(中村副部長に負担をかけたようだが…、)
◎ 京都市役所の選手から「今、京都で一番球の速い選手は、立命館の菰下選手。」と言わしめた前衛も珍しいが、増田選手と共にベテランの味を発揮し始めた近年には、「ゆとり」と「風格」まで感じさせるから経験というのは大切である。

主な戦績
  学生王座決定戦…準優勝、西日本大学対抗…優勝・3位、 関西学生リーグ戦…優勝3回、
  全日本大学対抗…ベスト8を2回、アジアカップ広島国際大会…準優勝、
  個人では、京都学生…優勝、関西学生新人…準優勝、関西学生…ベスト16、西日本学生…ベスト8、ベスト16
若 山 大 樹
  副務  愛知県 愛知高等学校    理工学部   後衛  進路先 大学院
◎ 若山大樹選手が、立命館大学体育会ソフトテニス部の大切な伝統をしっかりと受け継いでくれた。理工学部の一般入試の選手が、4年間、見事にチームを支える役割を貫いたのである。時にはチームの活性化に議論を投げかけ、明るく、元気に振舞う若山選手の存在は、立命館の躍進にはなくてはならないものであった。
◎ もちろん、ムードメーカーとしての若山選手の存在も貴重であった。かつての選手が、学生時代に経験をした想い出を髣髴とさせる雰囲気、懐かしい味のする若山選手が、チームの中の隙間を巧く埋めてくれ、各大会の勢いをつけてくれた。
◎ プレーヤーとしての若山選手の活躍も表に見えないところにあった。常に一生懸命の姿は、4回生時にも変わることなく、大きな早い構えから入るストロークは、幅広い選手の見本となるまで成長した。進路が、大学院とのことであり、今後もコートで現役を励まして欲しい。

主な戦績
  関西・東京六大学王座決定戦…優勝、
  個人では、京都府一般…ベスト8、関西学生新人…ベスト8
小 谷 翔 子
  主将  広島県 広島安芸女子大学付属高等学校 経営学部 後衛  就職先 京都中央信用金庫
◎ 小谷翔子選手こそが、立命館大学体育会ソフトテニス部女子部が、歴代最高の戦績を次から次へと塗り替えてきた中心人物。
 曲がることのない信念と強い精神力、そして、練習と研究に裏打ちされた確かな技術…これが小谷選手の持ち味に結び付く。小谷選手の「ソフトテニス」にかける情熱は、高校選抜の頂点に立った経験をも
生かされ、女子部の方向付けを大きく変えた。
◎ 1部リーグでの定着から、上位進出を射程距離とするまでにチーム全体のレベルアップを図ることができたのは、小谷主将の集中力の賜である。「和」を実感するリーダーシップと自らには厳しいプレーヤーとしての小谷選手は、ただひたすら前進し続けて来た。
◎ 昨年度の六大学王座決定戦で早稲田大に勝った時、そして、本年度の西日本大学対抗の準優勝際のプレーは、小谷選手の「執念」を目の当たりにした。今後もラケットを離さないと決意しているとのこと。京都から、素晴らしい指導者が誕生することを期待している。

主な戦績
  西日本大学対抗…準優勝・ベスト8、関西学生リーグ3位、
  六大学リーグ優勝4回、王座決定戦…優勝
  個人では、関西学生…ベスト8、関西学生新人…ベスト8、西日本学生…ベスト16、インカレ…ベスト16
米 田 有 美
  主務  大阪府 淀之水高等学校  経済学部  前衛    就職先   ?
◎ 米田有美選手の人柄が、立命館大学体育会ソフトテニス部の女子部にどれほどの影響を与えたかは、団体戦の結果が物語っている。
 決してパフォーマンスが「派手」という訳ではないが、勝負の要所に必ず米田選手の笑顔があるのは、インターハイ団体優勝を経験しているだけに強運の持ち主といえるかも知れない。
◎ 主務としては、安心・安全で確かな手腕を発揮し、伝統とも言える「しっかり者の女子部主務」を継承してくれた。プレーヤーとしても入学した1回生時にいきなり京都府学生ランキング1位となり、後は、持ち前の我慢強さで奮闘。「米田選手の厳しい局面での踏ん張りこそが、今の立命館が、1部リーグに存在する要因。」とは、前田コーチの弁。
◎ 明るいムードづくりを醸し出せる米田選手には、スポーツ選手とは一味違った統率力がるのだろう。男子部員に米田選手の特徴を聞くと「強い先輩です。本当に…お酒が。」とのこと。やっぱり、立命館大学体育会の「名主務」ぶりは、発揮されていた。

主な戦績
  西日本大学対抗…ベスト8、関西学生リーグ3位、六大学リーグ優勝3回、王座決定戦…優勝
  個人では、京都学生…優勝・準優勝、関西学生…ベスト16、西日本学生…ベスト32、インカレ…ベスト16
奥 村 あゆみ
  会計  滋賀県立甲西高等学校   経済学部   前衛   就職先 株式会社 びわこ銀行
◎ 男子・女子まとめての会計を牛耳る奥村あゆみ選手の力量は、誰もが絶対的な信頼を置く。今年度の卒業生紹介の締めくくりに相応しい選手。この奥村選手が「ソフトテニス大好き人間」であって良かったと喜ぶのは、立命館の現役選手だけではない。
◎ はっきり、分かりやすい行動力溢れる奥村選手は、会計の受け持ちを通して、若い部員をはじめチーム全体の指導的役割を果たすまでに成長。体育会ソフトテニス部になくてはならない存在となった。
◎ 正に「お姉さん」は、会計だけでなくプレーヤーとしても、女子部の躍進にも大きな役割を果たした。米田選手とタイプの違う2枚看板として1回生時から、着実に戦績を積み上げてきた。その持ち味は、つまり、「勝負強さ」「思い切りの良さ」である。卒業後も大学の近辺に勤め、引き続き、その明るさをチームに降り注いでもらいたい。

主な戦績
  西日本大学対抗…ベスト8、関西学生リーグ3位、六大学リーグ優勝3回、王座決定戦…優勝
  個人では、京都学生…優勝、関西学生…ベスト16、関西学生新人…ベスト8
橋本隆文  野崎雅人  増田淳也   菰下雄亮

小谷翔子
  米田有美  奥村あゆみ