「どのようにして勝とうか。」と考えるのは、皆、貴方と同じだと思い
ます。
貴方の知っている立命館大学の選手も、私自身が所属している京都市
役所の今のレギュラーも、皆、貴方と同じように悩み、工夫し、努力し
ながら、現在も試行錯誤し、ソフトテニスの勝負の世界を模索している
のです。それが、ソフトテニスの「醍醐味」なのかも知れません。
ただし、彼等は、「悩み、苦しみ・・・」それを楽しんでいます。ソ
フトテニスは、生きた人間がやっているスポーツなのです。
現に、立命館大学の選手の「最大の敵」それは、ゲーム中の選手自身
の心の中に存在することが多くあります。ただ、どうしても勝つために
しなければならない「努力」や「我慢」をどうすれば乗り越えられるか、
その点が、最近の立命館大学にようやく備わってきたようです。
貴方が経験したインドアの試合は、大変よくあるケースです。インド
アは、アウトドアより、(ボールが止まるため)「ラリー能力」が勝敗
を大きく左右します。相手は、そのことを知り、貴方のチームに勝つた
めに我慢し続けたのでしょう。
「前衛が、後衛を指示する。」とのアドバイスがあるようですが、も
ちろん、大切な視点ではありますが、私は、少し角度の違う考えを持っ
ています。
私は、ダブルスのスポーツであっても、その究極は、「自分一人でで
も勝つ!」という心構えを持つことだ考えています。「ペア二で・・・。
」と考えるのも大切ですが、自分自身のプレーも満足にできない選手(ほ
とんど皆ですが)が、本当にパートナーのことを考えながらプレーをでき
るでしょうか?美しい言葉ではなく、実際に勝つためには、まず、自分自
身でやらなければならないことを必死でプレーすること。そして、パート
ナーも自らの役割を全力で果たす。
それが上手くかみ合った時、初めて「息の合ったペア」が存在するはず
です。持てる力を何倍にも大きくすることができます。
貴方は、まだ、「一人でも勝ってやろう。」と言う意気込みが少ないの
ではありませんか?
貴方が、「よく打つ。早い球を打つ。」と意識する選手の多くは、4本、
5本とラリーを続けることに不安を持っているでしょう。時には、バック
ハンドに不安があるかも知れません。
相手のチームと共に自分のパートナーのことも知り、自分自身で勝つ
ためのイメージを持ち、ゲームに望んで下さい。もちろん、ゲームに入る
前にパートナーとの意思の疎通は必要ですが、そのとおりのゲームに展開
しなかった時に、二人で意見の交換をする・・・多分、先輩の言われる
「前衛の指示」に結び付くのではないでしょうか。
貴方が、自分自身の力で勝つためのイメージを作って勝負に臨んだ時、
きっとパートナーは、ソフトテニスに打ち込んでくれるでしょう。
貴方の持つソフトテニスの世界を「もっと幅の広い、強いもの」とする
ために、貪欲に勇気を持って、勝負の世界の模索を楽しんで下さい。長く
なりましたが、この春の素晴らしい戦績報告を楽しみにしております。立
命館も頑張ります。今後ともよろしく!
[2004年2月7日 6時19分33秒]