建築への思い
私のオープンシステム100%
オープンシステムを初めて、現在12棟の引渡しができた。
第1号は5年前、設計業務は、いつもの仕事であったので、不安はないが、工事管理は、公共工事の管理経験と、海外での土木監督の経験で、個人住宅の工事管理は経験がなく、不安をいだいていた。
施主に工事進行で迷惑をかける訳には行かないので、知り合いのベテラン監督がフリーだったので、2人体制ではじまった。だが、これほど個人住宅現場に監督が顔を出さないことと、技術的なことを含め、専門業者に任せていることに疑問は大きくなっていった。
私の思う現場管理とは、違っていたのである。その方は、いい加減な仕事をしているのではなく、いつものように業務をまっとうしていた。しかし、公共工事の監督の経験と海外の経験しかしら知らない私には、物足りなかった。
しかし、どうすればいいかとの確信はない。しかし、多くの業務料をもらっている私なのだか施主の気持ちをしっての現場代理人にはなれるということはわかる。
一般の建設会社の経験豊富な現場代理人とは違う、施主の気持ちがわかる施主代理人とこの現場のことは一番わかる現場代理人になり、答えは現場にありと思い、専門業者との打ち合わせは、事務所でなく、現場に決め午前中は、必ずいるからということで私の現場管理ははじまった。
多くを見、多くを聞いて、多くを語り、実に大変だがたのしかった。眠れない日も何度かあったが、工事は1月遅れで完成。
施主は、オープンシステム実例集にも取り扱っていただいたが、満足していただいた。そして私は、設計と現場管理の大切さと楽しさを第一号で味わうことができた。
それから、2号、3号へと仕事は続いていった。新しい会員に相談されるといつも言う。現場に行け、答えは必ずみつかる。教えてもらうことではない。施主が一生住む家こそが、完成品で心がこもっているのだ。専門業者の労力と私の気持ちと施主の気持ちが。すくなくてもあなたが職人より、施主より一番知っていることが、大切だ。
図面が完成品、検査合格が完成品いろいろな考えがあるかもしれないが、違うと思う。建物が完成すると景色がかわる。人が住むと生活がかわる。家とは、人にとって、衣食住というが、3つの大きな柱の1本である。簡単につくってはならない。答えはないが、住む方々と
こうだ、ああだといいなながら、つくっていくものだ。おおくの選択から、無理のない、くつろげることを前提に向かっていくことだ。
いつしか、なくてはならない家になりり、末永く住み続ける家であってほしい。そう思い毎日現場に通いなさい。
私が思っているオープンシステムは、私にいろいろと教えてくれた。しかし、各会員で捕らえ方がさまざま。設計事務所業務の延長、設計業務と管理業務、いろいろな考え方ある。
さらに、分からないのは、一般設計監理業務の仕事と分離発注業務をつかい分けている会員の気持ちはなおさら分からない。作業を分けることが困難な場合や、大きな物件、知り合いが工務店など、また住宅規模で、十分な予算をかけてよいのならわかるが、理解できないでいる。
また、そこがオープンシステムで、やり方や考えかたは、各事務所で違って当然で、だからこそ発展があるかもしれない。
同じような文章が、このホームぺーじにある。
いろいろ切り口で書くことをゆるしてください。
昨日うれしいことがあったので、平成18年6月14日記す