欲望と言う名の電車 9月19日 青山円形劇場
これは、急に行けなくなった方から回ってきたものです。
面白そうだな〜とは思っていたのですが、買いそびれておりました。
1つには、加勢大周さんという方があまり・・・だったせいもあります。
何故、あまり・・・なのかと申しますと、この方、お顔優しいのに身体マッチョだからです。
マッチョな体型は、私駄目なんだわ〜初代007なんては、逃げたい。
スターローンも駄目だな〜とにかく、ボディビル系は駄目。
王子様は華奢が良い・・・と、勝手なんですが、私は決めてるんで・・・
昔、昔、映画でこのお話はありました。
確か、エリザベス・テイラーさん、ウイリアム・ホールディンさんとか出ていらしたな。
しかし、幼少の頃でしたので、訳わからんし、その当時、リズが出ていた「熱いトタン屋根の猫」とゴッチャになってる。
父親、無類の映画好きでしたので、かなりご幼少の頃から、色んな映画を見せられました。
名作では「シェ−ン」とか、「青銅のキリスト」とか・・・子供には良くないね。
特に、青銅のキリストは、キリシタンの処刑とか踏絵とか、トラウマになってしまってもんね。
fで、このお芝居ですが、主人公のブランチには篠井英介さん・・・劇団・花組芝居の女形だった方です。
テレビでは、奇怪なオカマっぽい脇役で、笑わせてくれる方。
NHK大河にも出てたし、「お登勢」にも出てました。
ブランチは、とんでもない食わせ物女で、名門家のお嬢様・・・というふれこみで現れます。
妹ステラが住んでるのは、アメリカ南部の貧民街・・・電車のレール下のお家に住んでる。
夫は粗野な職工で、無学でただ、マッチョが取り得みたいな男です。
そこへ、姉のブランチが貴族的におお気取りで転がりこんできます。
ノンちゃん(久世星佳:元宝塚月組トップ)は、宝塚の舞台では、勇ましい男役さんで、背も高くて素敵でした。
でも、加勢君なんかと一緒だと、華奢で、可愛いのね〜ステラの初々しい感じが良かった。
アッ、マッチョ夫が加勢君です。こちらも、非常にお役に嵌ってましたね。
このお話、女性がブランチを演じたら、かなりの悲劇性が強くなります。
ベタッとした悲壮感が漂うのでは・・・なのですが、男の篠井さんが演じましたので、どこか瓢けたところがあって、
悲劇なんですが、サラリとしてて、こちらの気分は重くならない。
気取り方とかは、喜劇かな〜と言うほど笑えました。
これを、女優が、真剣に演じたら、人生やるせないわ〜という感覚が残ったでしょう。
青山円形劇場は、前に何回か・・・花組芝居の「夜叉が池」とスタジオライフの「死の泉」を見ました。
この劇場は舞台が真中で、グルリとお席・・・お席は5列くらいなので、最後尾でも良く見えます。
見えます・・・どころか、役者と目が合う。
今回は、場所的に、こちらをジッ!という恐怖は無くて、幸いでした。
夜叉が池は、骸骨のお婆が私の前に立って、メチャ怖かった。
サングラスとお化粧で骸骨に扮していたので、どこを見てるのかが判らないので・・・
死の泉では、ほんの手で触れる位置に役者なんが座り、もう、そちらは目を向けられなかったですね〜
久しぶりの青山でしたが、時間が無くて、サッサと帰ってしまいました。
まだ、この日は暑かったしね〜