観客席 寺山修司作 2001改訂版 5月29日
これはですね〜何が何やら・・・もう訳がわからないお芝居なのです。
観客を巻き込んでのアドリブ的な、寺山さんの実験だったようです。
お話の筋と言って、筋らしいものはありません。
まず、始まる前のアナウンスが良い。
「非常の際には・・・・係員はパニックで、逃げてしまった場合、お客様には勝手に避難してください」だの、
「携帯は切る必要はありません。どうぞ、勝手にお話ください」だので、ドッと笑えました。
さらに、「お客様登録」というのがあって、チケットを買った時点で登録した方は、名指しでおかしなことを言われてました。
配役は久世星佳さん(ノンちゃん、元宝塚月組トップ男役)と舘形比呂一さん。
役名はそのままで、客席から久世さんが現れたりしますし、台詞も適当に宝塚時代の話とか始める。
で、風と共に去りぬの主題曲「君は〜マグノリアの花のよう〜♪」が流れますと、いきなりレッドバトラーの声、台詞で
テーブルに駆け上がり「オオ、スカーレットォ〜!」とか始まる・・・無論、こちらは腹を抱えます。
私の行きました日は凄く運が良くて、お客様に田辺誠一さん(字、あってるかな)、寺島しのぶさん、秋吉久美子さんが来て
いました。
秋吉さんは舞台の上の箱・・・舞台を眺める個室で、お弁当付き・・・に閉じ込められて、
寺島さんは舘形さんとダンスした。良いな、良いなですね。
しかし、始めに変なアナウンスが流れ、その後に「渋谷消防署」と名乗る一団がアチコチから乱入して、
全ての灯りを消してしまった時は魂消ました。
本当の闇なんですわ〜もう、漆黒・・・怖いのね。
で、暗闇の中で、声だけがアチコチで・・・
電気がついたら、お隣に見かけない人が居る・・・幾つかの客席に俳優さんたちが座ってるんですわ〜
舘形さんのダンスは綺麗・・・凄くパワフルで、優雅なんですね。
この方、やたら背が高いので、見事なんですね。
コンボイショウの一員なんですが、今はソロ活動ばかりみたいです。
赤い服の・・・多分鶏の精かなんからしい踊りは、ノンちゃんと二人とても良くて、
これを見るために来た・・・のでおつりが来るな〜と思いました。
ハア、劇は劇ではなく・・・笑いましたが・・・何が何やらでした。
帰り際にマッ正面から田辺誠一さんが・・・うう、ハンサム・・・凄い背高い・・カッコええわ〜!でした。