舘形比呂一ソロ・プレイ2001「ニ短調〜白鳥の歌〜」 9月22日 東京芸術劇場中ホール
ザ・コンボイの花形、舘形さんのダンスのソロ公演です。
この方の公演は、駱駝館との共演と今回の2回目・・・劇中ということでは「観客席」でも、ソロの踊りを見ましたが・・・
ザ・コンボイショウも1度見てます。それが一番最初ですね。
赤坂プリンスホテルでのディナーショウで、コンボイがあまりに有名なので、一度は見たい・・・で出かけました。
丁度、Xhideさんがお亡くなりになった年の7月でしたので、hideさんの曲の特集でした。
ご自分達の持ち歌は少なくて、色々な方の唄を歌い踊り・・・なのだと言う事もその時に知りました。
アレンジも上手で、唄も踊りも凄く達者・・・もう、楽しめる方々です。
その中で、私の目はやはり、背は高いのですが、華奢で綺麗なお顔の舘形さんに釘付け・・・
お花のお帽子とかが良く似合う、非常に中性的な感じが気に入りました。
舘形さんのソロのダンスは、コンボイショウとはうって変わり、結構毒が強い。
やはり、持ち味は中性的なのですが、妖しいわ、チョイ怖さもあり・・・でなかなかです。
やはり、ダンスで鍛えぬかれていられますから、贅肉なんてありません。
細いけど筋肉だけ・・・物凄く色が白いので、もう美しいですね〜(ウットリ)
今回は・・・マズ音楽について・・・
ニ短調という音階は、暗め悲しい目の曲が多いのでしょうか・・・
あまり、そのようなことを気にしたことはないのですが、ワーグナー「神々の黄昏」の葬送行進曲から、
かなり深刻な、音で始まりました。
モーツアルとピアノ協奏曲21番ニ短調・・・モーツアルト「ファンタジア〜ニ短調」と続きますが、暗い。
その後は、聴いても知らない曲なんですが・・・暗澹たる旋律がしばし続きました。
その後、ジミ・ヘンドリックス「紫の煙」なんかは、聞き覚えがありますが・・・ニ短調なのかな?そんなんだろうね。
この曲は暗い・・・と言うよりも、ジミ・ヘンだから・・・そういう生き方だからさ〜みたいな感じで使ったのかな。
ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」はやるせないね。
この方も若くて、急死なすった方ですね・・・何か、人を惹き付ける声・・・唄い方で、前からちゃんとCDを買おう、買おうと思っていました。
うう〜良いなあ〜と思う間もなくサワリで変わってしまいましたけど・・・
最後の曲は(本当の最後では無いのですが)マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」のアヴェマリア・・・
この曲は好きなんだわ〜唄いたいんだわ〜難しいのよね〜今に唄うぞ!!と長年思ってる曲です。
結構高いので、声は出きらない・・・上のソまでしか私は出ません・・・シのフラットが最高音かな・・・もう悲鳴ですわ。
ハテ、ニ短調だっけ・・・楽譜はヘ長調だけどな・・・オーケストラでのこの旋律はニ短調なのかもね。
そこで、終わるのですが、最後のご挨拶風な踊りはリストの「愛の夢」でした。
うん、名曲尽くしなんですね〜
で、踊りは、始めは苦悩の青年・・・から始まります。
衣装も黒・・・天井から下がるロープは何を意味してるのか・・・とにかく暗い・・・幻滅、悲嘆・・・そんな感じの踊り。
舘形さんは、手の動きが凄く綺麗で、うん、もう腕の形も良いのですが、手が感情を物語るという風に表情が凄い。
白鳥のように、軽やかで、飛んで着地に音も無い・・・金髪を振り乱す姿は天使・・・
同じ表現なのですが、金髪の天使HRカオスの白河直子さんに、似てる感じもありますが、舘形さんの方がやはり力は感じる。
白河さんは、妖精と天使の中間のはかない美しさで、こちらは、マジ天使・・・ミカエルさんとかガブリエルさんのような感じなのです。
悲嘆のどん底からの再生・・・あるいは、死からの再生なのか、服を脱ぐ・・・脱皮という感じで
荘厳な踊りは光の中へ・・・アヴェマリアの曲で、光に取り巻かれた舞台は、金色の渦・・・
そこで、一瞬動きが止まった時は、息を呑むような美しい「絵」でしたね〜
正直なところ、前半の苦悩的な踊りは、盛り上がりがあまりなく、美しいのですが、淡々として眠たくなりました。
何が良かったか・・・は再生の踊り、光の中の踊りですね。
そこをもう一度見たい・・・だから、少し退屈な前半も必要なのかな〜と・・・
しかし・・・ダンサーは立ってるだけで、美しい方でないとな〜美しく見せることが出来る方・・・と申しましょうか。
プロローグは、影絵でしたが、本当に綺麗・・・もう、同じ人間なのか(自分とです)と思いますね。
最後の最後は、共演のヴァイオリン、ドラム、ピアノの方々の紹介をしながらの、明るい踊り。
曲はリストの「愛の夢」・・・白いシャツで、楽しそうに、ここも良かったな。
ピアノは深町純さん・・・小さいおじ様なのね〜お名前は以前から存じてましたが・・・
テロのニュースで、なんとなく物情騒然とした毎日・・・とてもすがすがしい気分になりました。