スタジオライフ公演 「トーマの心臓」原作:萩尾望都
3月1日&9日 天王洲アイル「アートスフィア
| この、トーマの心臓は、スタジオライフの看板出し物です・・・何度目かな〜? 前に、訪問者とトーマの心臓の連動公演もありました。 お話はもう、そりゃ漫画も読んでいますから、入るだけ入っております。 2回見るのは、役者交代もあるので、本当は4組見たいのですが、今回はBUCK−TICKとダブりで・・・ Bチーム(1日)のオスカーは曾世海児さんで、ユーリーは山本芳樹さん。 サイトフリートは高根研一さん・・・エーリックはどの組も及川健さんで、アンテも全部深山洋貴さんです。 うん、曾世さんのオスカーは軽くて優しい感じが良く出ていました。 漫画キャライメージは、そりゃ笠原浩夫さんなのですが、曾世さんも凄い美形ぶりで、なかなか。 山本さんユーリーは優等生というより、とにかく儚い感じがなかなか良いです。 真面目なんだけど、むくわれない〜って風情が悲しくて良いね。 今回はゲストでNIROさんが出てます。Bチームではユーリーのお婆様役・・・ こんな綺麗で性悪なお婆様居ないよ〜品も良いしね〜でも、陰険な感じが上手いな。 NIROさんは、東宝ミュージカルエリザベートン時のトートダンサーの一人です。 トートダンサーは皆おそろいの銀髪ロングの鬘で黒装束で、綺麗なんだけど8人の見分けが、 つかなかったのですが、最近一人一人を見ると、其々チョウ美形だな〜 NIROさんも、背は高いスタイル抜群の顔小さい・・・でなかなか悪魔的な美貌・・・ウフッ!なのです。 及川さんはとにかく、お持ち帰りしちゃいたいくらい可愛い・・・人形っぽいのですな。 人形趣味のお方は、マリアクローティエで会場係のアルバイトしてましたんでご存知でしょう。 うん、大概、飲み物のところに居ましたよ。 恋月姫様が原宿のお城で個展なさった時も、居たよ〜 もう、この劇団でエーリック役(トーマも)は彼以外には居ない。 Aチーム(9日)のオスカーは笠原さんで、ユーリーは山崎康一さん。 この配役は前に何度か見ています。なんか、正統派の配役と言う感じで、原作イメージにはとにかく 近いし、お二人ともお上手なんで、見ていてなんか楽と言えば楽なのです。 MIROさんがサイトフリートで、これが又良いです。 高根さんのサイトフリートは過去に何回か見てます。 確かに、怖いし、殴られたら痛そうだし、うん、体育会系サイトフリートです。 原作の、退廃的なエロチックで残虐な感じはあんまりしない。 NIROさんは、声も華奢なのですが、かなりに女性的な物腰での残酷性は、いっそ怖い。 立ち居がとにかく綺麗なので見とれちゃいました〜 でも、品の良いとげのある老淑女の方が、私は素敵だな〜でした。 この方、今度又ゲスト出演されて、トゲのある美女を演られたら、嬉しいな〜と期待です。 このトーマの心臓を読んだのは、もう20年くらい前ですね。 娘が寝てから、ヒソヒソ読んでましてね。 当時は、長〜い鬱中でしたので、物凄く心に沁みました。 こんな良い話無いよ〜訪問者は、泣けましたね〜オスカーみたいな「良い子」は居るのかしら? 何度となく読み返しては、なんか切なくて、でも気持ちが穏やかになれて、どんな精神書よりも 私にはバイブルでしたわ〜つくづく・・・ うん、後で目から鱗・・・と思いましたのは、日常子育てなんかで、「普通」の親って、実は 「条件付の愛」で子供育ててるなあ〜って思い当たったことですね。 良い子ならば、可愛がってあげる〜良い点取ったらご褒美あげる・・・みたいな。 どんな子でも、何もかにもひっくるめての「無条件」な愛・・・の親って少ないだろうと思いました。 うん、私もね〜やはり、色々条件つけてたな・・・私も条件付で育てられましたね。 悪いことがあっても、厄介物でも、「でも、そのままのあなたが好きよ」の心境にはなかなかなれない。 漫画だから・・・と軽く読めないんだな〜望都さんのは。 深いので、まだまだトーマも理解していない部分もあります。う〜ん、お暇に又読もう。 うん、何回見ても飽きるということは無いです。1回ごと確かに同じ脚本だし、舞台構成も同じ なのですが、毎度新鮮な気持ちで見れるし、不覚にも泣いてしますのだ。 BGMのスラバのアヴェマリアが良いねえ〜特にカチーニのが好きだ〜うん、CDも持ってます。 でも、このお芝居の山場、山場で流れると、本当に「場所を得た」と言う感じで尚更良い。 うん、堪能、堪能でした〜 |