熊川カンパニー公演   「ジゼル」   東京文化会館 12月3日

 久しぶりの熊川さんでした。それも、初めて、こう言う古典物なのです。
無論、イギリスロイアルバレー団の時には、こういう出し物いっぱいあったでしょうし、
王子様も色々なさってたのだと思う・・・あんまり、フェチではないので・・・

私は今まで、熊川さんは、ガラの小品とか、短い一人での新作ソロ、せいぜいカルメンしか見てません。
今回、人数多いのでビックリ・・・当たり前なのですが、谷桃子バレー団からかなりの人数が入っていたようですね。
この次の熊川さんの公演は「谷桃子バレー団」として、白鳥の湖です。
熊川さんは、客演となってますね。

お話はご存知「ジゼル」です。
半分は、村の娘ジセルが、王子様(ではないね・・・アルブレヒトという貴族だな)
に出会い一目惚れ・・・今までのボーイフレンドの樵さんが焼餅と言うお話です。
樵は嫉妬で、本当の事をジゼルに示してしまいます。
王子様がただの青年では無くて、身分の高い人だったこと、それに婚約者もちゃんと居るのだという
事を知ったジゼルは狂った挙句に死んでしまうのです。

2幕目は、森の中、ジゼルのお墓があります。
そこには、夜な夜なお化け・・・ウィルたちが現れる。
この群舞は凄く綺麗。
ジゼルも新入りウィルになるのです。

そこに、王子様が花束を持って現れて、他のウィルたちは取り殺そうとするのですが、ジゼルが止める。
アワヤ〜で夜明けの鐘の音・・・でチョンチョン・・・

熊川さんが、高く飛んで踊る見せ場も幾つかありましたが、この出し物・・・古典バレーは皆ですが、
熊川さんのような方には、もう一つな〜と思いました。
なにせ、ジゼルが主役なのです。
白鳥の湖も、白鳥オデットと黒鳥とが主役でしょう?
王子様は皆脇役・・・とにかく、姿が良くて、美男なだけで良いのです。
マア「床屋の看板」だわね〜

私的には、熊川さんは小品・・・ニジンスキーが踊ったものとか、私が見たのは「薔薇の精」だけど、
「牧神の午後」なんかも良いだろうな〜
ボレロもなかなか良かったし、やはりローラン・プティ氏のカルメンも良かった。
彼が、主役でなきゃね〜と思うのです。

それと、このごろ古典は見てて眠くなるのです。
決ってるもん、お話が・・・それに、もう知ってるものばかり・・・
アッ、トロカデル・モンテカルロバレー団の「白鳥」は見たいぞ。
男のオデットは、絶対見たいのだ〜と言いつつ、何度も見逃してるのです。
バレーはチケットが高いでしょう、だからあんまり見れないんですよ〜
今度は、見てやろう

ジゼル、男性は皆様外人さん・・・ロイアルバレー団のプリンシパル、ソリストが揃って居ましたので、
なかなか良かった。
日本バレー事情、一人一人は才能のあるお方が増えているとは思うのですが、
2番手、3番手、群舞・・・となると男駄目ね〜まだ。
底辺に問題あるわね。

群舞、女性はお稽古事範疇でもいっぱい即戦力は居るのにね〜
先日、バスの中で可愛いものを見ました。
女の子二人は双子で、髪の毛をキュッとお団子にして、背筋が伸びてる。
小学1,2年生なんですが、お人形みたいに可愛い。
普段着に肌色タイツだけははいてて、一目で「アッ、これからレッスンね」と言う感じなのです。
その横には、男の子の兄弟・・・弟はまだ幼稚園くらいかも・・・
この二人もやたらシャンとしてるし、女の子との会話で、同じレッスンに行くのだな〜と
知りました。
その子たちの可愛いことったら・・・うん、少しハーフっぽかったんで、今にジャニーズのスカウトに
捕まることは疑い無いって感じ・・・もう劇団とか入ってるのかもです。
こんな子たちが増えてくれると、日本人のみで壮大な舞台も出来るな〜と
嬉しくなりました。

アラ、ジゼルねジゼル・・・ジゼルは外人の方でしたが、この方小さいので可愛い。
カルメンもこの方ね。
凄く、上手い方で、個性的で良かった。
全体は、久しぶりにキチンとバレーを見たな〜と思える舞台でした。

アッ、熊川さ〜ん、アナタのカーテンコールは凄いね〜
さすが、リュウちゃんとお友達だけのことはあります。
やはり、相当なナルちゃんなんですね・・・今更・・・
サービスも凄いんでしょうが、何度、お出ましでしたっけ・・・
手が痛くなりました。
でも、楽しいね・・・皆さん、最後には大笑いでしたし・・・