大河ドラマの舞台を訪ねて
武 蔵
2003年の大河ドラマは「武蔵」 でも私は主人公の武蔵よりももう一人の主役、佐々木小次郎派なのだ!
やっぱ松岡・小次郎は格好いいのだ!
つーことで、小次郎縁の地を訪ねてみました。
山口県岩国市
吉川氏の作品では佐々木小次郎は山口県岩国市の出身となっています。
(小次郎の出自は詳細がはっきりしていないということなので、この他にも小次郎の出身地と言われている場所はあります。)
山口県ですが、広島県よりなので広島駅からJR山陽線利用で入る方法もあります。
JRの岩国駅から観光客向けのループバスを利用して錦帯橋へ。観光地のループバスは増えているけれど、この路線は地元客も多く利用するみたいです。
岩国の旧・商店街などを通過しながら錦帯橋付近で下車。
錦帯橋は木造の橋で残念ながら台風で流失しているため、現在残っているものは再現したものです。時代劇に出てくる様な橋です。要通行料。
橋のそばの川原には槍外しの松(大名行列の槍を下げさせる為にわざと枝を街道の上に伸ばしたという松)と佐々木小次郎縁の燕返しの柳があります。そう、佐々木小次郎はこの川原で剣の練習に励み、燕返しの術を編み出したということになっています。川原から橋の下を見ることができます。下から見上げると、ホント木造なんだな〜と先人の知恵というか、機械もない時代によく作り上げたな〜と感服致します。
橋を渡ると岩国の旧城下町?の旧い建物が残っている地区があります。工芸品とかを展示している資料館もあり、佐々木小次郎を冠した屋号のお店もあります。だいたいの見所は徒歩範囲内に集まっています。
まずは佐々木小次郎の銅像を見学。っと、すごい人で小次郎様と記念写真は撮れませんでした。周りは菖蒲などが咲いていて雰囲気あります。
ケーブルカーに乗って山上の岩国城へ行きます。ケーブルカーを降りた後は緩やかな山道をのんびりと進みます。途中で井戸跡とかいう大きな穴があって、お城の非常時にはこの井戸に武器を隠しておいて使ったとか抜け穴だったらしいんですけど、ちと怖い。覘けないワ・・・(汗)。
天守閣付近に行く道は急傾斜コースと遠回りだけど緩やかコースとがあります。急傾斜コースで行きましたが、実は右足の指を骨折していたのでちとつらかったです(汗)。石段がね〜、平らじゃないからスニーカーの中でも足指にギュムっと力を入れざるをえなくて、痛いんすよ。ヒーヒーになりながら天守閣付近へ。天守閣はよくあるお城の再現で、中は資料館です。最上階の展望台から見ると海や岩国基地なんかも見られます。山側のほうに本当の天守閣旧跡が残っています。ここは階段がついているので上ってみることもできました。
ケーブルカーで下山した後は神社へお参り。お堀のところに鯉の餌が販売していたので、餌をやってみる。鳥も来ますわ。で、なんでだか、この時お堀の橋の欄干に、なんでだか蛇が〜!!ちと大きいのでビビる。そうそう、ここには白蛇の資料館もあって、天然記念物の白蛇も見られます。ま。蛇って守護神でもあるしね〜(汗)。ということでちゃんとお参りしてきました。
白蛇の資料館の近くにあるお店でお昼ご飯。岩国の名物が色々入った大名御膳・うどんバージョンを頂く。そばバージョンを食している同行者から「白蛇さま」と言われて、ちとウッ!となる。岩国寿司は甘めの押し寿司という感じ。それと名物レンコンが入った煮物、清流の鮎なんかものっている観光地っぽい御膳でした。胃弱気味の婦女子には量的にツライ。
お昼後は再度散策。ケーブル乗り場横の資料館のひとつに入ってみる。ここはいきなり放映しているのが刀のお手入れだか鑑賞のビデオだったりして、武芸好きには堪らないらしい。私にはさっぱりわかりません。はぁ。大名行列のお輿とか長持ちとか甲冑とかが展示されていて面白かったです。この日はGWでちと暑かったので、良く涼めたというか〜(笑)。
噴水が出ている公園を横切って橋の近くの酒屋さんへ。ここは行きに覘いた時に、店主さんがホントに日本酒を愛しているという感じで、夏子の酒という漫画の作者さんと一緒に酒蔵に行ったり、仕込みから見ているお酒を入れているということだったので購入して帰ることにしました。山口とか広島の日本酒が置いてあるので、日本酒好きは寄るべし!
私は小次郎ソフトクリームを食べたかったのですが、何やらもうすんごい混雑だったのでダイエッターとして諦めることに。錦帯橋を再び渡って帰ります。橋の近くのおみやげやさんで錦帯橋せんべいやおまんじゅうを購入。他にもふぐとか、山口県のお土産が買えます。おみやげやさんの猫は白くて、目はオッドアイだった。
あ〜、暑っ!やっぱアイスの列に並べばよかった。私のダイエッター魂、こんなもんよ。
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| 錦帯橋 | 川原から見たところ | 槍外しの松 | 下から見上げたところ |
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| 佐々木小次郎の銅像 | こういう場所で修行 されていたのよ〜♪ |
お堀と旧い建物 | 大名御膳 なかなかの量でした |
錦帯橋前のバスの発着所はなかなか立派。しかし、狙っている電車にタイミングが良いバスがない。歩いていけないこともないとは思うけど、地元の人間じゃないので道が不安。その電車は一本外すともう諦めざるをえないので、ちょっと奮発してタクシーを使うことにしました。つーても1000円位だけど(笑)。
「西岩国駅」までお願いしま〜す!
運転手さんに電車の時間調べてある?と確認される。そうなのだ。帰りに乗ろうとしている電車は山陽線ではなく、同じJRでも岩徳線というローカル路線。
ガントクセンという音にも惹かれますが、鉄道の乗車記録更新ということで西岩国駅から一駅だけですが、乗車することにしました。たぶん鉄マニアの方ならうむむと言って下さるかと思います(笑)。
西岩国駅は昔は岩国駅として利用されていましたが、現在の岩国駅が出来てからは西岩国駅となり、ターミナル駅ではなくなっています。現在は岩徳線と流川清流線というローカル路線の停車駅となっています。駅舎はまるで時間が停まった様な世界です。昔はターミナル駅ということで、洋風の外観、そして木造のベンチ、無人駅なので切符の自販機が設置されていますが、昔の設備が残っていて、雰囲気もそんな感じです。ベンチに座って天井を見上げると、「千と千尋〜」で千尋が入り込んでしまった駅舎を思い出します。
もちろん無人改札なのでホームを探検。ホームは昔の汽車に合わせていてるのか低め、線路の石も赤茶けている。雰囲気あります〜ということでデジカメでパシャパシャ!他のお客さんは地元の高校生とかだけで、自転車でホームに入ったりとかそりゃ無人駅だけど・・・な行動も(笑)。良く見ると、ここって木造時代の改札口じゃない〜?と、まだ自分が子供だった頃の地元駅のことなぞ思い出してウットリしちゃいました。
電車(というか列車かな?)が入ってきたので、同行者に指導されながら撮影。出来は・・・、もうちょっと列車が自分に近づいてからシャッターを切ること。と指導される。ああ、カメラの世界は難しい・・・。車内はあの、バスの整理券入れみたいなのがついているタイプです。
岩国駅まではほんの一駅、短い乗車時間でしたが、ひと時のタイムスリップ気分を味わいました。
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| 岩国駅の外観 ノスタルジック |
自販機があるけど(汗) 雰囲気ある窓 |
天井の照明 埃っぽい のも雰囲気出ている |
窓枠や桟も木製 | このホームが! 無人でまた切ないヨ! |
入ってきた岩徳線 確かに遠いわね・・(泣 |
岩国は広島や宮島からお手軽にいける範囲だし、錦帯橋付近に見所も集まっているのでケチッコ徒歩の旅でも充分に楽しめました。
ちとね・・・、観光客向けのお店でお昼にしたから、岩国寿司は本当の岩国寿司ではなかったような気がする。
物産展で販売があれば是非チャレンジしたいけど、山口だと難しいかな〜。駅弁フェアかうまいもの市を待つしかないか・・・。
夏の甲子園での岩国高校の活躍はやっぱり小次郎縁の地だからかしら???