沖縄旅行記 2001年12月
 本島のとある村にて(4)
 宜野座村で迎える最初の朝はやっぱり寝坊気味の筈・・・・だったのだが、目ェも覚めます!防災無線の音となぜか花火の音がしています。「本日14時30分より小学校校庭で○○(聞き取れず)大会、18時より地区公民館で忘年会が行われます。繰り返します・・・」頑張って窓を開けてみたけれど全部は聞き取れず。今日は何やら行事があるようです。私の泊先はすぐそばに保育園があるので、次第に子供達が集まってきてお遊戯が始まります。「先生おはようございます!みなさんおはようございます!」ハイハイ。それじゃあ私も行動開始しましょうね。今朝の朝ご飯は市場で購入したポーポー。ガスコンロがあるので、フライパンに広げて温め直し、もう一度自分でまき直してお皿へ。窓を開けて景色を眺めながら朝ご飯!おお、でも今日はちょっと雲が多くて寒そう。暑くなくて、マラソン日よりなのかねぇ。などとのんびりしていたらなかなかイイ時間。たぶん学校行事だし、10時スタートかね?と思っていたが、もう9時過ぎ!ひゃー!ダムって一体どんなところにあるのだろう。なんせ私の中でダムといえば、奥多摩にある小河内ダム(山奥)。徒歩にて辿りつけるのだろうか不安になってきたが、国道をのんびり歩き始めることにした。

 3分もしないうちに立ち止まることに!山羊だ!山羊小屋だ!ほ乳類だ〜!子供の頃、幼稚園の隣の農家が飼っていた山羊を思い出す。私は休み時間になると山羊に会いに行き、家畜小屋に入り込んで遊んでいた。あの日も山羊に会いたくて、一番に幼稚園を飛び出した私は見てしまったのだ。子山羊たちが青いトラックの荷台に載せられて運ばれていくところを。子山羊たちは不安がって鳴いていた。家畜小屋は空っぽになっていた。あの時の風景、空と同じ青い色のトラックと子山羊たちのことは社会人になった今でも忘れられない。一応東京都下での出来事です。カメラを向けたら山羊の方から柵へ近づいてきた!目立ちたがりの山羊だね〜!しばし山羊を眺めてうっとりした後歩き始める。ハッ!あの山羊たち、やっぱりお正月には山羊汁になるのだろうか。肉食動物な自分が哀しい・・・。

 道路標識を見ると漢那ダムまで後2.2キロの距離まで来ている。そんなに遠くないのカナ?国道の間はバスに乗った方が良いのカナ?ちょうど地元の女性が自転車に乗って道路を渡ってきたので聞いてみたら、ダム入り口のバス停まではすぐとのこと。それじゃあ歩けるか〜と思い、お礼を言って歩き始める。振り返ってみたら、そのお母さんはニコニコしながら首を傾げつつ見守ってくれていた。やっぱりダムまで歩いていくのはツライのかな〜?
雲が多い朝です 漢那地区の風景 海沿いを歩く 漢那小前 ここから上り
←山羊小屋の赤むし
カメラを向けるとホラ!
寄ってきてくれました

 うう。上り坂です。→
傾斜はきつくないが
運動不足にはツライ
上りきるとこんな風景 今度は下り坂だ〜 ダム湖畔は近い! マラソン大会手作り看板
 漢那小前付近より国道を離れてダムへの道を進む。残り距離は1・4キロ。ここからは上り坂。住宅もなくなり山道モード。思っていたほど傾斜はきつくない。これ位の山道なら幼稚園と高校の時に経験してますからね〜。とはいえ、普段が運動不足なので・・・、ツライ。( ̄□ ̄ヾ途中何台か工事業者の車に追い越され、なんでこんなところを歩いているんだろう?という顔で見られる。なんとか坂を上りきると海の方や自分の泊先の建物が見える。けっこう歩いてきたんだ!おお、今度は下り坂。折角上ってきたのに、なんか損した気分。もうこれ以上は上れないぜ〜。ヒーヒー!ようやくダム湖畔公園入り口にたどり着く。バンザーイ!ちょっと酸欠気味で湖畔公園の中へ入ると「マラソン大会開催中」の手作り看板がありました。折角だからここまで上ってきた記念に撮っておくことにしたけれど、光ってしまったのでなんだか解らない・・・。
 公園の中のマラソン大会コースには宜野座高校の先生が立っていらっしゃる。学校行事なので見学する前にお断りをした方が良いかと思い、お声をかけさせて頂きました。「そろそろ女子の部が終了で、男子の部がスタートするところですよ。」とな、なんとメイン会場近くまでご案内頂いてしまいました。やっぱりイントネーションが違うのか「東京の方ですか?」と確認される。デジカメを手に持っていたためか「取材の方ですか?」とも確認される。こちらは激しく否定しておきました。カメラは出さない方が良いでしょうか?とお伺いすると、構わないですよとのこと。でも女生徒は撮らないようにしたほうが良いのカナ?ゴールとスタートの位置を教えて頂き、メイン会場になっている広場へ入っていくと人がいっぱいです。ちょうど女子の部のラストランナーが戻ってきたところ。おお、感動の一枚を!と思って構えるが、女生徒はやっぱりマズイだろうと思い、自粛。ゴール付近にいらした宮里先生へご挨拶しておきました。天秤座さんはなんと初めて高速に乗って、もう宜野座ICまで到着したとのこと。予定より早めに男子の部がスタートするようです。
 漢那ダム湖畔公園から見た風景

手前は地名を掘った岩 水位は少し低めの様子
あの苦しい坂を上りきった者のみ見ることが許される景色・・・という訳ではなく、車であればすぐに見に来られる景色です。( ̄ー ̄ゞそう、ペーパー子でなければ。