伝統の美 唐木
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花 梨

(花櫚・花林・カリン)

花梨は紫檀、黒檀、鉄刀木等と同じ唐木に属します。 材の特徴としては、紫檀に比べ薄い赤褐色、緻密であるが導管はやや大きく散在している。他の唐木材と同じく腐食し難く虫もつかず釘も受付ません、狂いも少なく安定した材料です。 余談ですが花梨には薬効があると言われ、唐木についての文献の中に「16世紀 はじめ頃フランス人が東南アジアを訪れたとき、ここで産する材に特別の効果があるとして 花梨の材を食器に加工して本国に多量に送り出したとの事である。花梨材は灰汁でボイル してから使用するとされた。」と書かれています。
 大阪唐木指物も花梨製品は古くから茶棚、机、花台、箱類その他、種々の調度品が作られてきました。しかし近年、特に高度成長の時代、高価な紫檀材を使った製品がもてはやされ、唐木材の 中では斤当たり(唐木は重量〈斤〉で取引される)の単価の安い花梨製品は安物として扱われ、当時から輸入され始めた台湾製や中国製の安価な紫檀製品に取って替わられました。 しかし、花梨は最初にも述べたように優れた特徴があり、家具や工芸材料に使われる素材の中では高級木材なのです。そして、もっと大事なことは、材料が高いとか安いとかではなく、確かな技術技法のもと、いかに、その素材の特徴を引きだし、形を生み出すかなのです。  次の3枚の写真は私がお客様から直接ご注文頂き、作り手と使い手の合意のもと生み出された花梨製品です。

花梨四方棚

煎茶に使う棚です。作法に使う、道具は”軽さ加減”が重要なポイントです、紫檀では重すぎて、作法に使うお道具には向かないようです。
花梨木象嵌たばこ盆

この製品も、お茶をされている方からの 注文品です。 お茶事の再に楽しんでもらえるよう軽快で愛らしい雰囲気に。本体を花梨で、黄楊木(ツゲ)と紫檀の象嵌を施しました。図柄は、「波にしぶき」をイメージしてデザインしました。
 象嵌は大変手間のかかる技法であり、付加価値の高い製品になります。


花梨中卓

山陽道の宿場町の脇本陣をされていたお宅からの注文品です。
重厚な家構えの中に、逆にシンプル且つ軽快さを求められました。
置く場所の雰囲気に合わせ、やや太めの感じに仕上げました。
紐面や隅丸加工は太い柱からの”造り出し”で見た目はシンプル ですがしっかりとした"木組み"を施し製作しております。

 花梨の調度品をお使いの方、これからも末永くご愛用ください。又、古くなったり、痛んだりして処分をお考えの方、ちょっと待って下さい、修理すれば甦りますよ!  唐木の修理につきましては、唐木の流通経路が、製造元→唐木問屋→小売(百貨店、家具店、 骨董屋、道具屋等)となっておりますので各流通先にお問い合わせ下さい。 問い合わせ先が不明の場合は当方まで御連絡下さい。
 今回の福井県地方の水害で、お客様がお使いの当方製造の棚(昭和61年製作)が床上浸水により水没し、使用に耐えない状況になりましたが、運良く?家具店経由にて 当方のもとに戻ってまいりました。暫らく水に使っていたようで木が膨らんでいる為、急がず、乾燥させながら、修理を行っております。元の綺麗な姿に戻すべく努力しております。 修理の様子はこちら


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