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2007.8月末校内PC研修会用レジュメ
 これまで校内研修会は、ホームページ作成の時間に充てていたのですが、夏休みの終わりに一学期のホームページを立ち上げても、なんかな〜と思い始めたしだいです。
 かといって自分自身がパソコンというかデジタル、あるいは機械全般に疎いというか分からないというか、要するに路上で外国人に英語で話しかけられたおじさんというやつですね。中高、大学と英語を習ってきたのに、まったく話せないというのも情けないし、かといって本当に話せないわけだし、でも多少はかっこをつけたいし、でもできないものはできないしという心の狼狽、焦り、諦め、でもこの中に居直りは無いという絶望状態ですね。
 今回の校内パソコン研修会がこれに当たります。何年も係をやっていて知らないとも言えないし、でも知らないわけだし、でも居直りはできないという絶望状態です。
 で、来年からは特に講師希望者がいないときは、校内研修会は無しにしてはどうかと提案します。

 さて今回は、自作したエクセルシートの説明会です。自作した動機は(なんか犯罪者みたい)金庫フォルダの中では竹千代が動作しないと委員会に通告された事によります。これまで、成績付けは竹千代に頼っていましたし、委員会にも6本(1本5万円もする)も竹千代ソフトを買ってもらっていたのです。それが動かないというのですからショックでした。テスト付属の成績処理プログラムのインストールは禁止されています(A市は)ので、残された方法は、エクセルで成績処理シートを自作するしかないわけです。でも、エクセルはわからない。そこで本屋に行ってエクセルの入門書「わかるエクセル」(この手の本はたいがいわからないままで終わる事が多い)なんぞを買ったわけです。案の定、ほとんどビジネスマンを対象に書かれているので、そのままでは使えない。で、なんとか応用していく事になるわけです。
 観点別評価をする必要があったので、単なる合計でなく観点別の合計を出す関数が必要でした。それがSUMIF関数でした。
 テストの満点からその子の得点の達成率を出すために、簡単なわり算を使うのですが、それを一々セルに式を書いていたのでは疲れます。で、オートコンプリート機能を使うのですが、そのために絶対参照と相対参照との使い分けを知りました。
 出てきた得点からその子をa,b,cに振り分けないといけません。それがVLOOKUP関数です。
 それらa,b,cの子がクラスに何人ずついるのか自動的に数えるために、CONTIF関数を使いました。
 クラスの中での順位を出すために、RANK関数です。
 3学期間の平均を出すために、AVERAGE関数です。
 各シート間の参照をするために、参照関数を使う事を知りました。

 まあそんなこんなでなんとか作り上げたわけですが、全部この「わかるエクセル」(本当はよくわからない本なんですが)を見て、多少応用させて作ったわけです。ですから、説明はできません。こんなん、書いてましたよぐらいの事しか言えないわけです、正直な所。だから講師なんて事にはならないわけですね。

 意図的にマクロは使ってないのでセキュリティの心配はありません。マクロの是非はともかく、学校のパソコンも市販のパソコンも初期設定ではマクロは使えない状態になっています。ですから、マクロファイルを係が配布するのは良くないです。係が配布したり、学校のホームページで配布するとそのマクロを強制したり、公的な物として信用させる事になります。ですからよっぽどの自信か、責任がなければマクロファイルを配布するのはやめるべきです。ネット上には、たくさんのマクロファイルが無料で配布されています。それらは自己責任で利用すべき事柄であって、それを係が配布してはまずいと思います。

 さて、この成績処理ソフトは金庫フォルダを前提に作ったものですから、将来的には金庫フォルダに成績を保存する事になるだろうと思います(もうすでにそうされている方もいますが)が、現状では保存した外部記憶媒体(MOやFD)にパスワードをかけて保存するなど個人情報が流出する事のないようご注意ください。

追伸
 ところで、この金庫フォルダというものが個人的には今ひとつ信用できないのですね。金庫の鍵はパスワードだけです。入り口は、ドラエモンの「どこでもドア」みたいにランで接続されたパソコンならどこからでも入れるわけです。職員室に限らないわけです。教室でも、あるいは盗まれたパソコンから夜、職員室の外から入る事もできるわけです。サーバーは24時間稼働していますからね。パスワードさえ知る事ができれば可能です。昔と違ってノートパソコンは施錠されていません。どこにでも持ち運びできます。民間企業と違ってパスワードの更新が事実上ありません。パスワードをメモしてノートパソコンに貼っている事例さえあります。
@子どもがパスワードを知って教室に置き去りにされたパソコンから金庫に入っていたずらする
Aパスワードとノートパソコンを盗まれて金庫に入っていたずらされる
の可能性があります。
Bいたずらする気じゃなくても、職員ならだれでも金庫に入れるわけですから、同僚が誤ってファイルを壊す可能性もあります。
金庫フォルダの性格上、個人がバックを取る事ができません。従っていたずらされたり、壊されたら修復できないわけですね。そういう金庫に大事なファイルを入れる気がしないわけです。
 そうは言っても、職場のIT化が進めばだれしも金庫フォルダに成績などを入れるようになるでしょう。いやそう強制される事になるわけでしょう。その時に上記のような悲劇が起きる可能性がありますね。