ホンダモビリオ

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 郷里の下関に向けて走る。神奈川から取りあえず京都まで走るのだが、去年はタワーホテルの駐車場で冷却液が爆音をとどろかせて噴き出すトラブルに合う。駐車場のおじさんたちに水道水を入れてもらって、翌日出発。サービスエリアで見てもらうが直せないとの事。中国自動車道を入ったあたりでJAFを呼ぶ。直せないとの事。(この兄ちゃんは態度悪かった。サービス業とは思えない態度のでかさでした)このまま走るか、あきらめるか迷ったが家族も乗っているので、大事を取る事にした。息子は急に新幹線に乗れる事になったので喜んでいたらしいが。(その後、修理工場から引き取って神奈川に連れ戻す)
 我が愛車スバルドミンゴはその後も故障が続き、スキー旅行で中央自動車道でクラッチ摩耗による走行不能でついに手放す事にした。(この時のJAFの兄ちゃんはとても親切だった。JAFよ、社員教育は等しくやってよね。)
 今年はホンダモビリオだ。12年ぶりの新車である。



 快調、快走である。横風もなんのその安定感抜群だ。4輪駆動という事もあるかもしれないが、ドミンゴが背が高く横風に弱かったので特に感じた。おまけに水温計がない。ドミンゴの時はいつもこの水温計が上がるのに冷や冷やしながら(上がると冷や冷やは変だが)運転していたので、水温計がないというのは何を心配して運転していいのかがわからない。要するに心配ご無用ということか。
 法定速度をかなり超えてもぐらつく事がない。追い越し車線をえらそうに走る事もできた。去年までは追い越されてばかりいたからね。ガラスが違うのだろう。車内に入る紫外線の量が少ない。ツインエアコンでも窓際が暑かったのだが、モビリオは一台のエアコンで充分涼しかった。
 難点はうるさかった事。市内を走っている時は静かな車だなと思っていたのだが、高速ではエンジン音と風きり音がうるさい。ドミンゴは105キロを超えたあたりで警告音が鳴り続けたのだが、105キロをはるかに過ぎても一向に鳴らない。今の車は鳴らないようになっているのかね。
 広島県警に一度スピード違反で捕まっているので、レーダーも買って搭載した。いきなりサービスエリアの前で旗振りしている警官がいるので、
「あぶないじゃないか。死ぬ気か。」
と思いながらかわそうとすると、その警官も進路にずれてくる。やっと自分に止まれという合図だとわかった。非常に冷えたパトカーの中で違反切符を切られる。80キロ制限や60キロ制限の区間がけっこう多いので簡単にスピード違反になってしまうのだ。おまけにこっちは年に1回通るだけの素人だから、そっちの情報が何もないのですね。易々と罪もない(罪はあるか)人が捕まってしまうシステムになっているのです。小さな我が子の前でパトカーに乗せられるお父さんというのは、なんともつらいものでした。それでレーダーを買ったわけです。安かった。3750円。しかもソーラーだ。前のは1万円台だったから随分安くなったわけですね。警告音だけじゃなくて、女性の声で「ご注意下さい。」
なんて言ってくれるのだ。これはまんざらでもない。ただ閉口したのは、渋滞中でも何かに反応しているのだろう、
「ご注意下さい。」「ご注意下さい。」「スピード落として!」
と絶叫されるのにはまいった。すぐにスイッチを切ったけどね。今年も中国道を広島に入ると、トンネルの出口で広島県警が待ちかまえているのに出くわした。何か特別に財政的な問題があるのかね。広島県警はよく働いています。


 ドミンゴ同様7人乗車できるので、郷里の両親を乗せて火の山にドライブできたのはうれしかった。                                                            


 でももういいね。いくらいい車でも運転する事には変わりない。渋滞につかまれば性能の良さもへったくれもない。長時間運転は疲れる。来年は新幹線にする事にした。
 

 


 写真機は迷ったが、デジカメを持っていく事にした。マビカは乾電池ではないので、充電器も持っていく。息子もゲーム用の充電器をちゃっかり持っていっていたのには笑った。
 合計182枚も撮った。フイルム代を気にせず、どんどん撮れるのがありがたい。銀塩写真はできはいいけど、撮ったその場で楽しめるデジカメのお手軽さにはかなわない。動画も撮れるし、クマゼミの「シャーシャー」という鳴き声も撮れた。
銀塩写真にはない便利さだ。

 ホンダモビリオの2200キロに渡る長距離ドライブは、これが最初で最後になります。来年は新幹線だ。ビール片手にぼーとしていられるのだ。広島県警と出会う事もないし、これが一番だな。