勤務時間について


2001.7.5

 A市では、長年の慣行を無視して教職員の勤務時間を朝8時半から午後5時までと決定した。市の職員と同列にするためである。しかしながら、市の職員には一時間の昼休みがある。翻って我々にはそういう時間が保証されているのか。
 給食は普通12時20分から始まるが、盛りつけ、配膳の指導をする。低学年の場合は付きっきりでやらねばならない。
「いただきます。」
の合掌が終わっても、忘れ物をした子の面倒を見たり、食事中に騒いだり、けんかしたりする子の指導をしなければならない。中には具合が悪くなって食べたものをもどす子も出てくる。そのつど面倒を見なければならない。教室には大人は一人しかいないのだから、これは当然である。
 だから我々教師にとって給食時間はまさに勤務時間である。もどした子の後かたづけをした後では、正直言って食欲を失う。市の職員がすかいらーくでランチを食べるのと同列に論じてもらいたくないのである。
 で、その後は掃除時間である。食休みなど無い。ほうきを振り回す子の指導をしたり、けんかの仲裁もしなければならない。何カ所にも分かれている掃除場所を歩き回って、時には一緒に掃除をして働いているのである。休み時間ではない。その後、昼休みだ。でもこれは子どもにとって昼休みなのであって、我々には会議や打ち合わせの時間だったり、学級事務を片づける時間なのだ。自前のコーヒーを一杯飲んだからといって、これで休憩時間にされたのではたまったものではない。
 いったいどこに休憩時間があるのか。朝8時半から我々教師は働きづめである。だから、休憩時間を後でまとめ取りして4時15分で帰宅してどこに問題があるのか。わかるように説明してもらいたい。
 冷房もない職場で汗だくで、無休で働いているのだ。今日の教室の気温計は35度を指していた。
 
 別に4時15分に帰りたいわけではない。現実には仕事が終わらなくて5時を過ぎるのはざらだし、帰宅してからもテストの丸付けなどの評価作業は自宅でやる事が多いのである。何か教師が不正なことをしているかのように言われるのに腹が立つのである。ここの所を市民はわかって欲しい。訴えたい。
 でも我々教師にそういう発言の場があるだろうか。せいぜいだれが読むのか読まないのかわけのわからないこのホープページで、月に吠えるように叫ぶしかないのである。