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 2008年7月31日
 生まれて初めて広島平和記念資料館に行く。今まで何度も広島を素通りしていたのだが、今回初めて訪れてみた。9月に「一つの花」の公開授業を行うため、その教材作りの意味合いもある。戦争の悲惨さを子供たちに疑似体験させたいのである。新幹線で広島駅に降りる。路面電車で原爆ドーム前で降りるよう駅の案内所で教えられたので、そうする。路面電車とは何とも懐かしい。どこまで乗っても一区間150円との表示。一日乗り放題というカード300円を購入する。昔と違ってちゃんと冷房が効いていて助かる。でも、降りたらまた汗だくだ。目の前が原爆ドームだった。写真と違って迫力がある。圧倒される思いがした。いっぺんに戦争時代にタイムスリップしたような思いである。太田川を眺めながら、元安橋を渡る。テレビで毎年見る、平和の聖火とでも言うのだろうか、炎が見えた。慰霊碑の前で保育園児たちが先生の指導の下両手を合わせていた。テレビの取材カメラの前で映画監督の山本晋也がコメントしていた。
 入館料は50円、音声案内機器のレンタル料が300円。白人と小学生の親子連れが多かった。親が一生懸命子供に見せている、教えている姿が印象的だった。広い館内は動画や写真、実物の展示物、それにボランティアの方だろうか、説明してくださる案内の方が多かった。フラッシュを使用しなければ写真撮影もいいですよとの係りの方の話だったので、デジカメで次々と撮る。世界で唯一の被爆国。私たち教師が子どもにこれを伝えないでどうする!そういう思いが押し寄せてきた。来て良かったと思った。もっと早く来るべきだった。できれば、自分の子も連れてくるべきだった。