戦争反対だ!

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 2月18日、日本の国連大使が米英に追随してイラクへの攻撃の口実を与える事になる国連決議の採択を要求する演説を行ったというニュースに接し、大きな落胆を感じた。原爆を投下された唯一の国、平和憲法を持つ唯一の国である日本が、戦争を起こそうとしているアメリカのお先棒をかついでいるのである。米英に追随しているのは、日本とオーストラリアぐらいで、大半の国々が当然だが、戦争に反対している。今、反戦の動きは世界を取り巻き、大きな国際世論を作っている。
 従来の反戦運動は、起きてしまった戦争の殺戮、破壊に反対し、抗議する運動だった。でも今展開している反戦運動は、これから起きる戦争を未然に防ごうという運動なのだ。本来なら日本はその先頭に立つべき国である。それが戦争を起こそうという陣営に加担しているのだ。情けない、悔しいではないか。
 若い頃、日本は独立した国家ではなく、アメリカに従属した半独立国家だという理論に接した事があるが、今日の事態を見るとその通りだと言わざるを得ない。戦後一貫して権力を握り続けた自民党政権はアメリカに従属した国家体制を維持する政党だと思わざるを得ない。日本はアメリカの利益を代弁する従属した家来国家だ。自国を冒涜する事は悲しい限りだ。しかし今日のこの状況を見るとそうとしか思えないではないか。この平和な時代に自衛隊員は戦場に赴いている。イラクから見れば敵国だろう。
 道理のない殺戮になぜ加わらないといけないのか。
 国際紛争を解決する手段として、永久に武力を放棄したはずの日本が、アメリカに攻撃の正当性を要求しているのだ。その援護部隊を務めようとしている。現代を生きる大人として今発言しなければ、生涯恥を負うだろう。
 戦争に断固反対する!
 アメリカの戦争政策に追随する自民党政治に断固反対する!