初演する

 

ひょんなことから、某*マハ系音楽教室の発表会に出ることになった。そこの生徒さんがフルートとピアノの曲を作ったので、そのフルート・パートを吹いてほしいというのだ。最初は1曲だけという話だったのだが、いつの間にかもう一人作ったので・・・ということになり、まあ1曲吹くのも2曲吹くのも同じことだから、と引き受けることにした。世界初演なわけでしょ?なんか楽しいじゃん。

で、ピアノ合わせに行く。まずはA子ちゃん、小4、「初秋のワルツ」。私の苦手な3拍子だよ〜!もち、短調ね。しかし、うちの娘と同い年〜?ピアノうまいし、作曲もしちゃうの?驚き!!!お母さんは、私の同級生の妹さんということが分かり、しばしローカルねたで盛り上がる。もう一人はB子ちゃん、小6、「ロマンス」。おいおい、また私の苦手な6/8だよ〜!まあ、こちらは長調だし、フルート向きの旋律。

ところで、前日プログラムを見せてもらってびっくり!うちの師匠の発表会でいつもピアノ伴奏をしてくださる先生、ゲスト出演じゃん。おまけにフルートの方も共演。しかも、その前が私の出番なのだ。こりゃあ、いいかげんな演奏はできんじゃん。でも、実はこの日朝から熱があって、コンディションはいまひとつ。7度台の熱がだらだら続くたちの悪い風邪らしく、ぶっ倒れることはなさそうだけど、不調である。本番、大丈夫か!?

本番当日、やっぱり熱は下がらず。まあ、鼻水や咳が出ないのが幸いである。だったら、フルート吹けんもんね。ちょっと音だししようと下の階へ行ったら、ピアノの先生とばったり!私のこと覚えていてくださったようで、挨拶する。3月の発表会では、伴奏をお願いすると思いますので、よろしくお願いします♪「なに吹くんですか?」ときかれたので、「ゴーベールのソナタ第2番です。」というと、「まあっ!」という反応・・・そうか、あれやっぱり難しいのか。ちょっと無謀だったかな。と心配になっていると、「モモコさんは、いつも意欲的で・・・」とフォローしてくださる。う〜ん、それってやっぱり無謀ってことだよね?

なんだかんだといいつつ、本番。A子ちゃんの方は、私も緊張しちゃって、教室の先生にテンポを引っ張るように言われてたのに、気がついたら遅くなってた。B子ちゃんの方は、少しは落ち着いて吹けたけど。

お楽しみ、ゲストによるミニ・コンサート。

1 遥かなる想い フルート&ピアノ
2 旅への誘い  ピアノトリオ
3 星に願いを  ピアノ・ソロ
4 ショパン ノクターン Cis−moll 遺作

ピアノ:野畑さおり  フルート:池野文子  バイオリン:藤城朋子  チェロ:高木愛子

野畑先生も、この教室の出身なんだって。で、1と2は、その頃作曲したもの。10代でこんな曲作っちゃうなんて、すごいよね〜!フルートの曲はモンゴルかどこかの大平原をイメージしたんだそうだ。けっこう最高音付近でヒロヒロしてて、難曲よ。ピアノトリオはヨーロッパの旅に憧れて作ったそう。24小節ほどの簡単なテーマに7つの変奏曲。ラスト近くではジプシー音楽風になって、盛り上がります。「星に願いを」も、先生のアレンジ。最初と最後はオルゴールの響きみたいで、素敵。ショパンの曲は、「戦場のピアニスト」でも使われたもの。悲しく美しい旋律です。

夜、別件の用事があったので、電車の時間を気にして帰ってきてしまったけど、この後表彰式があったはず。ただの発表会かと思っていたら、ちゃんと審査されてるのよ。B子ちゃんは、入賞したそうで、後でお礼の電話がかかってきました。よかった、よかった!私もウレシイ♪

 

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