発表会2002

 

SPRING CONCERT Vol.1  2002.3.17(日)  14:00  プチサロン亮

1  G.ブラガ       天使のセレナーデ

2  C.W.グルック    精霊の踊り

3  R.A.シューマン   トロイメライ

4  H.ストックメスト    「歌の翼」による幻想曲

5  C.シュターミッツ   フルート協奏曲ト長調より第2楽章

6  W.A.モーツァルト  フルート協奏曲第2番ニ長調より第1楽章

7  D.タファネル     アンダンテパストラールとスケルツェッティーノ

             【休憩】

8  A.ピアソラ       「タンゴの歴史」よりカフェ1930

9  E.グリーグ      ホルベルグ時代より組曲作品40 第1、第2、第5楽章   ※フルート5重奏

10  G.ユー         ファンタジー   ※先生の模範演奏

11  D.マスカーニ     カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲   ※全員合奏

 8番が私。曲目からして、ういてるよねえ〜!バリバリの音大生なんかと比べられるのもつらいから、大穴をねらったつもりなんだけど、すご〜くういてる・・・先生には結構うけて、聞いていただいたときも、「他の子たちは、こういう曲はあまり聞いたことも吹いたこともないだろうから、聞いてみて吹きたいと思う・・・かも。」なんて、おっしゃったけど。(しかし、「・・・」の部分に、微妙な間がある。)プログラムを組むときも悩まれたのだろう。気分を変えるために、休憩の後である。

 2・3日前の新聞に、いいことが書いてあった。「謙虚とは、自讃の反対であるとともに卑下の反対である。」本当の謙虚とは、自己を他と比較しないこと、泰然自若とした自信を伴ったものだというのだ。なんだか難しいけど、そういう気持ちで吹けるといいなと思った。

 当日、ちょうどいい時間の電車がなかったため、かなり早めに着いた私は、ほとんどの人のリハを聴くことができた。う〜ん、ギター伴奏というかカラオケを使うのは私だけだし、年齢は一人だけ飛びぬけて高い。先生よりも上なのだ。そんな変なおばさんが、変な楽器を持っている・・・いやでも目立つよな〜!ピチピチの中高生や大学生がお母様方に送られて集まってくる中、私は、(この人なんなの?)状態で肩身が狭かった。だけど、その反面、(私は、娘じゃなく自分が吹くのさっ!)と、ちょっと自慢したい気持ちもあった。

 リハも終わり、いよいよ本番。皆、はっきり分かるほど緊張している。(しかし、それをけっこう冷静に観察している私も、緊張している。)だけど、リハの時、失礼ながら(この子本番止まっちゃうんじゃないかしら?)と心配した子も、決めるべきところはちゃんと決めている。皆、舞台度胸いいよなあ。4番の人、伴奏はお母様だ。いいなあ〜!6番の人と7番の人は姉妹。かっこいいよな〜!!!この7番の方が、一番落ち着いていてうまかった。私は、向かって左端で聴いていたので、フルートの先がよく見える。円を描く人、8の字の人・・・いろいろだ。あまり真剣に見ていると、目が回ってくる。出演者の中では、私のレベルは高いほうだ。(おいおい、「謙虚」はどうした???)だけど、そんなことちっとも慰めにならない。

 休憩後、とうとう私の番だ。「カフェ1930」は、前奏と間奏がとても長い。ぼ〜っと立っているのも、なんだかおまぬけである。さて、吹き始めるが、やっぱり緊張しているので、リング・キイがうまくふさがらず、最低音などはずしまくり。悲しい。見栄を張ってル・シッド君を買ったことを、ちらっと後悔した。ただでさえ足りない息が、緊張でいよいよ足りなくなる。、練習では吸わなかったところでやむを得ず吸う。悲しいよ〜!しかし、一番あぶなかったところ・・・長い間奏の後、中音のシで入るところはまあまあ。ほっとして力が抜けたせいか、後半の最低音は決まる。だが、ほっとしたのもつかの間、細かいフレーズを連続で間違える。もう、いや〜!!!なんとか最後まで吹き終えたが、録音を聞くのもビデオも見るのも怖い。

 後は、女子高生の生きのいい5重奏と先生の模範演奏と全員合奏。先生も、「お弟子さんの前で吹くのって、緊張しますねえ〜!」とおっしゃっていたけど、私たちを慰めるために言ったのかも。さすがに堂々としていらっしゃる。

 発表会の後は、みんなでお茶会。私の両隣は、先生と付き添いのお母様。う〜ん、そうだよな〜!ビンゴでキティちゃんのトイレット・ペーパーが当たる。(これは娘に非常にうけ、使うのがもったいない、と飾ってある。)でも、私がほしかったのは、先生のリサイタルのCD。あれ、いいよな〜!!!

 考えてみたら、私、フルートの発表会というものに出るのは2回目。前師匠のもとで、20年近くも前に出たっきりである。なんだか、すごく緊張して疲れちゃった。でも、来年もまた出るぞ〜!どうせういてるんだから、次回はもっと目立つことをするかも・・・と、本番に弱いくせに懲りない私であった。

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