サー・ジャームズ・ゴールウェイ&ジニー・ゴールウェイによる
ジュニアネットワーク・イベント

 

 ゴールウェイの70歳記念プロジェクト・リサイタルのお知らせと一緒に来た、ジュニアネットワーク・イベントの案内・・・なにこれ?と思ったら、子どもたちのフルートアンサンブルにゴールウェイ夫妻が参加し、ミニレッスンをするという企画らしい。対象は小中学生でフルートを習っていて、アルテス8課終了程度の子。うちの子、条件ぴったりじゃん!こんな機会は2度とない。自分が参加したいぐらいである。娘に話を持ちかけると、珍しく行ってみようかなという返事。さっそく参加申し込みをする。

送られてきたのは、3重奏の楽譜が3曲。1つはモーツァルトで、あと2つはアイルランド民謡っぽいもの。さすがゴールウェイ。娘には2番がふられていたが、このモーツァルトが案外くせもの。アレグロの8分音符で、跳躍をするのだ。当日の午前中まで、「お母さん、吹けない〜!」と練習していた。

集合時間の2時にホールに行くと、なんと大学のときのフルートの後輩に声をかけられる。そういえば、去年会ったとき、お嬢さんもフルートをやってると言ってたっけ。そっくりで笑える☆保護者はいったん解散で、子どもたちは中野真理先生とアンサンブルの練習。

ゴールウェイ夫妻は4時45分ぐらいから登場で、それは保護者も参観できることになっている。子どもたちからの質問をはさみながら、一緒にアンサンブルという感じ。

Q:基礎練習は、どれぐらいやるんですか?
A:できるだけ多くやってください。スケールは大切です。1日30分、全部の調でなくても、1日に1つの調でいいです。吹こうとしている曲の調をやるといいですね。鮮やかに速く吹くのもいいですが、音を大切にゆっくり吹く練習もしてください。ダブルタンギングの練習もいいですが、シングルタンギングは重要です。曲に応用できるようないろいろな、リズムやパターンで。

Q:大きな音で吹くにはどういたらいいですか?
A:若い人には難しいことですね。私も10歳の頃同じ質問をしましたが、先生は「待ちなさい。」と。呼吸にも関係しますし、13、4歳以前には正しくできないこともあります。みなさん、こうやって(前かがみになって)背中の方に息が入るのがわかりますか?わかった人?(あまり反応なし・笑。)

Q:高音をきれいに出すには?
A:ソノリテの跳躍の練習をしてください。楽器を下唇というか下あごにしっかり当てることによって、上唇を自由にすることも気をつけてください。口角は上げずに下げるようにします。

Q:先生に「歌うように吹きなさい」って言われるのですが、どんな練習をしたらいいですか?
A:まず、声に出して歌ってみましょう。歌のレッスンを受けるのもいいかもしれません。私のクラスでも、はじめの1時間は歌うということをやって効果が出ましたよ。

Q:調子のいいときと悪いときがあるのですが、どうしたらいいですか?
A:わかります!練習して、毎日同じようないい状態で吹けるようにしましょう。フルートをいろいろ回してみたり、ずらしてみたりして、正しい角度を見つけるようにしましょう。

なんて感じで、ミニレッスンは進みました。でも、うちの娘、質問しなかった。(質問しろよ〜!)と、客席から圧力をかけてたのだが。。。。。見てると、やっぱり質問した子に対して話しかけたり、吹いてくれたりしてるので。ゴールウェイがあんたのために吹いてくれる唯一無二のチャンスだったのに〜!娘が苦戦したモーツァルトは、あっさり「上手ですね!皆さんには簡単すぎましたか?じゃあ、もっとテンポを上げてやりましょう。」という具合。他の子は吹けてたのか?30人程度の子が集まりましたが、一見して皆お嬢さん(一部お坊ちゃん)風。おしゃれなワンピースを着てたりして、ユニクラーのうちの娘、ういてたかも。

最後に、「ウェブサイトに載せたいので、皆で写真を撮りましょう。皆さん、有名人になりますよ。」と、記念撮影。

 

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