吹奏楽譜のコーナ  ※とりあえず作曲者アルファベット順(除・新着楽譜)

 

吹奏楽のためのラプソディア/足立 正/全日本吹奏楽連盟

2002年・全日本吹奏楽コンクールの課題曲のひとつ。笛が目立つ曲といったら、これですね。ノン・ヴィヴラートのピッコロとユーフォニウムの印象的なソロで始まります。その後にもフルートとユーフォのソロが続き、静かな前半部はピッコロとホルンのソロで終わって、激しい踊りを思わせる後半部が始まります。

ダンシング・クイーン/Benny Andersson 他/岩井 直溥 編曲/ヤマハ音楽振興会

懐かしいアバのヒット曲。フルートのかっこいいパート・ソロあり!ハモってますから、最低2本は必要ですよ。(参考CD「ニュー・サウンズ・イン・ブラス・ベスト・セレクション Vol.9」 TOCZ-9178 指揮:岩井直溥 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ)

第六の幸福をもたらす宿/Malcolm ARNOLD/瀬尾 宗利 編曲/EMI

“映画音楽による組曲”という副題にあるように、1958年に公開された「六番目の幸福」という映画につけられた音楽による組曲。映画の内容は、中国伝道を志した実在のイギリス女性の半生を描いたもの。イングリッド・バーグマン主演。「六番目の幸福」とは、中国の教えである五福(長命、富貴、健康、徳行、天寿)に更に加えられる福で、ここではキリスト教。
組曲は「ロンドン・プレリュード」「ロマンティックな間奏曲」「ハッピー・エンディング」の3曲からなる。第2曲の冒頭は、フルート・ソロによる東洋的なメロディ。主人公と混血の中国軍将校との心の交流が描かれる。第3曲の後半では、ピッコロ・ソロによるコミカルな「This Old Man」の主題が延々と繰り返される。日本軍の侵攻を逃れた主人公と孤児たちの行進を描いている。

君の瞳に恋してる(フルートとバンドのための)/Bob Crewe&Bob Gaudio/真島 俊夫 編曲/ヤマハミュージックメディア

とうとう出ました!こういう編曲を待ってたのよ〜!!!ポピュラー・ステージではいまひとつ影の薄いフルートですが、フルバンドをバックに堂々のソロでお送りいたします。参考CDも、ぜひ聴いてね♪(「ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2002」収録 TOCF−56044 指揮:岩井直溥 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ フルート・ソロ:前田綾子)

ワルツ・フォー・デビー/ビル・エヴァンス/真島 俊夫 編曲/ヤマハミュージックメディア

ジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンズが姪に捧げた曲。1962年のライヴ録音が、名演として有名。ジャズ・ワルツで始まり、後半はボサノヴァのリズムにのって。フルートとトランペッロのアドリブ・ソロがかっこいいアレンジです。2ndフルートのパートも、けっこう重要です。(参考CD「ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2006」 TOCF-56050 指揮:岩井直溥 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ)

白いつぐみ/E.ダマレ/Geert Flik 編曲/MUSICA MUNDANA

ピッコロのための小品を多く作ったダマレの作品を、吹奏楽用にアレンジしたものです。ピッコロ・ソロにバンドのバックがつくという形式。この楽譜を手に入れるにあたっての紆余曲折は、「お蔵」の『白いつぐみ顚末記』参照。このアレンジの録音が東芝EMI「吹奏楽ベストセレクション’91」TOCZ−9174に収録されているようですが、すでに絶版だそうです。ボーマディエの参考演奏→附属CD室・ピッコロCDコーナー

吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」/伊藤 康英/音楽之友社

1989年、当時の海上自衛隊佐世保音楽隊の岩下章二隊長より委嘱を受け、1990年に初演。日本に伝来したキリスト教が、禁教令の後、長崎・島原で密かに伝えられ、グレゴリオ聖歌の歌詞が次第に日本語化していったことを素材として作曲されている。注目すべきは、龍笛ソロ(ピッコロ演奏可)を中心とする第2楽章。キリシタンに歌い継がれている「さんじゅあん様のうた」にヒントを得て作曲されたもので、その歌詞は、“あー参ろうかな、参ろうやなぁ。パライゾの寺に参ろうやなぁ”と歌われる。(参考CD「ぐるりよざ」 KOCD−2902 指揮:小田野宏之 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ 龍笛:岩亀裕子)

イパネマの娘/A.C.Jobim&V.De Moraes/岩井 直溥 編曲/ヤマハ音楽振興会

ボサ・ノヴァの名曲に、おしゃれなフルートのアドリブ・ソロ!!!ポピュラー・ステージでは見せ場が少なく、欲求不満気味の笛吹きさんたちにおすすめです。ただし、この楽譜はすでに絶版のようですので、最寄りの楽団を当たってみてください。参考CD「ニュー・サウンズ・イン・ブラス’89」

コンサートマーチ「光と風の通り道」/栗栖 健一/全日本吹奏楽連盟

2007年度・全日本吹奏楽コンクールの課題曲のひとつ。スタンダードな作りのマーチです。トリオからず〜っとピッコロのオブリガード・ソロのお約束。タイトル通りのさわやかな印象のマーチです。作曲者の栗栖氏は、浜松の中部航空音楽隊のトランペット奏者。

飛鳥/櫛田 昳之扶/JASRAC

「くしだ てつのすけ」っていう漢字が難しすぎて、変換できません。「テツ」っていう漢字、本当は「月」偏なんです。私が使った楽譜は1994年改訂版なので、それ以前のものがどうなっているのか分かりませんが、フルートの幻想的なソロで始まる曲です。龍笛のイメージでしょうか。そういえば、木管楽器の和音が、まるで篳篥(ひちりき)のような響きを出している部分もあります。中間部のAllegroからは、うってかわって激しい踊りのイメージ・・・ピッコロ、大活躍です。どう考えてもソロなのに、楽譜に「solo」と書いてないのはなぜ?忘れられてるの???

バレエ組曲「ル・シッド」より マドリッドの踊り、ナヴァラの踊り/ジュール・マスネ J.MASSENRT/山本 教生 編曲/アコード出版

マスネが1885年に書いた4幕の歌劇「ル・シッド」から演奏会用の舞踏組曲に書き直したもの。7曲のうち第6曲と第7曲を吹奏楽用にアレンジ。、スペインの民俗的な旋律とリズムが特徴。「マドリッドの踊り」は冒頭がイングリッシュ・ホルンとフルートの掛け合いのソロ。伴奏にハープが入る。御津吹時代にやった1回目は、ソプラノ・サックスとフルート、マリンバ演奏。2回目は、アルト・サックスとフルート、ピアノで演奏。

マーチ「春風」/南 俊明/全日本吹奏楽連盟

2005年度・全日本吹奏楽コンクールの課題曲のひとつ。スタンダードな作りのマーチです。「星条旗」のようにトリオの1回目にピッコロ・ソロのオブリガードが入ります。これが、なかなかくせものね。中低音なので、はっきりくっきり吹かないと、目立たないのです。かといって、力むと音が爆発しちゃうし。コンクール、大丈夫か〜!?

マツケンサンバU/宮川彬良 作曲・編曲/東京ハッスルコピー

最近のコンサート&イベントでは、なにがなくてもこの曲!この曲がなくては、盛り上がりません。指揮者がキンキラの衣装で振れば、おばちゃんは手拍子、子どもは総立ちで踊りだし、大うけすること間違いなし。でね、中間部にかなり長くてかっこいいフルート・ソロがあるんでございますよ☆


フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K.V.314/W.A.モーツァルト/Ervin Monroe 編曲/Little Piper Publications

勢いで買ったものの、実はちょっと後悔しています。吹けるんだろうか???3楽章、それぞれ別売りです。ソロ・フルートのパート譜も別売りみたいです。

フェスティーヴォ/V.ネリベル/Alfred Music

今年(2019年)は、ネリベル生誕100年!だから、というわけでもないのだが、コンクール自由曲でこの曲をやります。ネリベルの作品では、「2つの交響的断章」と「アンティフォナーレ」は吹いたことがあったけど、かっこいいのはトランペットとトロンボーン、打楽器で、笛はあまり活躍した印象がないのだ。ところが、この作品、中間部でMeno Mossoになったとたん、フルート2本の美しいソロがあるんですよね。1967年の作品。

歌劇「ウィリアム・テル」序曲/G.ロッシーニ/Jas van de Braak 編曲/Baton Music

原曲も超有名で、テレビ番組や運動会でもよく使われていますね。「夜明け」「嵐」「牧歌」「スイス軍隊の行進」の4部構成がはっきりしていて、場面も思い浮かびやすいので、小学校の鑑賞曲でもおなじみです。吹奏楽アレンジでは、冒頭のチェロはサックスのパート・ソロ。「牧歌」は、原曲通りのコールアングレとフルートの掛け合いソロです。コールアングレのパートは低音フルートでもいけるんじゃないかと思ったら、そういう超絶技巧フルート・デュエットのアレンジも出版されているようです。それにしても、このフルート・ソロは難易度高いわ。「スイス軍隊」も、弦パートが木管群にきていて大変だし。ピッコロは「夜明け」と「牧歌」は全部休みですが、「スイス軍隊」はダブルタンギングとハイトーンで苦しい。。。。。

オーバチュア5リングス/三枝 成章/全日本吹奏楽連盟

1985年の課題曲(古っ!)。1984年にNHKで放送されていた大型時代劇「宮本武蔵」のために作曲した音楽を、作曲者自身が再編成、吹奏楽用にアレンジしたもの。タイトルの「5リングス」は、宮本武蔵の兵法書「五輪書」にちなんでつけられています。冒頭の4小節は、渋いピッコロ・ソロ。篠笛での演奏も可です。(その気になって篠笛を持ち出してきましたが、あまりに音程が悪くて挫折。。。。。)ピッコロのパートは、その後もフルートとは別のパターンで、トラペットと一緒に突っ込みを入れたりしていて、なかなか楽しいです。永遠に続くティンパニの3連符連打も燃えますが、あれ、大変なんだろうな。。。。。

ディスコ・キッド/東海林 修/全日本吹奏楽連盟

この曲、実は1977年の課題曲ですが、今や日本中のステージで毎年演奏されるほどの人気ナンバー。ピッコロのソロで始まり、木管楽器で3回繰り返される冒頭のテーマが、とってもチャーミング。(3回同じパターンではなく微妙に違うところが、けっこうクセモノなんですけどね。)とにかく、ノリノリ&ワクワクのごきげんな曲です。

ケルト民謡による組曲/建部 知弘/ブレーンミュージック(レンタル譜)

バグパイプの響きを思わせるマーチ、ピッコロのソロから始まる素朴なメロディが印象的なエア、テンポの速い舞曲のリールの3曲からなる組曲。ピッコロ・ソロは音域的にも技術的にもそれほど難しいものではありませんが、特徴的な装飾音などケルト民謡の雰囲気をどう出すかが勝負!ですかね。小編成用・大編成用の2種類の編曲があります。

平和への行列/戸田 顕/全日本吹奏楽連盟

2001年・全日本吹奏楽コンクールの課題曲のひとつ。ピッコロ吹きなら、この曲で晴れ舞台に立とう!打楽器のパート・ソロの後にくるピッコロ・ソロの旋律、かっこよすぎます。音域は楽ですが、3連譜や装飾音の処理が意外とクセモノ。

吹奏楽のためのラプソディー/外山 雄三/藤田 玄播 編曲/音楽之友社

N響が1960年に世界各地を演奏旅行したときにアンコールとして演奏され、好評を博した「管弦楽のためのラプソディー」の吹奏楽版。「小諸馬子唄」のフルート・ソロは、笛吹きの腕の見せどころ!泣けますよ〜!!!

 

ピッコロ協奏曲 ハ長調/A.ヴィヴァルディ/A.リード 編曲/KALMUS

腕に覚えのあるピッコロ吹きさん、ぜひ挑戦を!細かいパッセージは多いですが、ひたすら特訓すればなんとかなる・・・・と思うんだけどなあ。小出信也氏のソロ・東京佼成WOの演奏で参考CDあり→附属CD室・ピッコロCDコーナー

エルザの大聖堂への行列〜歌劇「ローエングリン」から〜/R.ワーグナー/Lucien Cailliet 編曲/WARNER BROS.

ワーグナーの歌劇「ローエングリン」で、ヒロインのエルザが、白鳥の騎士・ローエングリンとの結婚を決意し、大聖堂へ報告に向かう場面の曲。フルートの美しいソロで始まります。結局、邪魔が入って、大聖堂へは入れないのですが・・・笛吹きさんたちの結婚式でよく使われる曲♪(参考CD「中高生のための吹奏名曲選=交響的断章」 32CG−3176 フレデリック・フェネル指揮、東京ウインド・オーケストラ)

 

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