レッスン 1

 

2002. 9.12 ケーラー2巻12番、マラン・マレ「スペインのフォリア」]XW〜]]X

 いよいよケーラー最後の曲です!4分音符で流れが止まってしまう感じなので、一気にいくように吹きましょう。rall.は1拍単位でかけて。16・17小節目、レシソ♯シソミの繰り返しが3回あるところ、デクレッシェンドをしっかりつけて。頭はアクセントというよりテヌートかな?1拍目のレより2拍目のシの方が小さいんですよ。今、どっちかっていうと逆です。で、3回の繰り返しで全体がデクレッシェンド。1回目の頭はf、2回目はmf、3回目はmpって感じ。Allegretto scherzando.からのリズム、大体いいんですけど、2拍目の裏に3連符がある時、ちょっと甘いですね。伸ばす音は長く、3連符は速く。incalzandoは、もっとつけましょう。2回目のフェルマータは、もっとたっぷりと。TempoT.11小節前からのパターン、ファーミーファーミーの流れを響かせて。あ、それじゃアクセントつけすぎ。アンブシュアが動いてませんか?(私、ノリのいい曲になると右ひじが踊るんです。)動かさずに。じっとして吹いて!はい、そんなところでしょう。ご苦労様でした。(ケーラー2巻終了、万歳!やれやれ、何年越しだったかしら???)

 フォリア]XW、2小節目の頭とかの長い音。これを、どちらに向かわせたいのかはっきりさせましょう。次につなげたいのか、放り投げたいのか。どちらかといえば後者?なら、それでいいですけど。

 ]]、もっと下のほうから響かせてくる感じで。3・4小節目、なんかテンポ感が違うんですけどね〜!急いでない?ラソラソ・・・の頭、重くしないでやってみて。回数、多くありません?あ、やっぱり多い!

 ]]T、1小節目の3拍目、同じ音が続くとき、きちんと切って。つながって聞こえます。スラーの頭にトリルがある時は、もうちょっと重みをつけて。5〜7小節目、シーシーシーとか同じ音が続きますね。平坦に吹かず、3つ目に向かって。ブレスは1拍目の後がいいかな。全部だと変だけど。第1かっこで、ちょっとおさめて。

 ]]U、よく練習してありますね。8分音符、急がないで。

 ]]V、う〜ん、ちょっと動きすぎかな。それも、かなり波が荒いし。もうちょっと穏やかな波で。シーラーミー・・・と拍の頭の音を意識して。

 ]]W、付点がついてるから・・・3連符は、もっとひっかけるべきでしょうね。やっぱりトリプル・タンギングかな。9小節目から、慌ててる。落ち着いて。13小節目から、リズム変ですよ。2拍目の16分音符4つは、もっとゆっくり。

 ]]X、拍の頭の音をていねいにね。

 じゃあ、次回は好きなヴァリエーションを選んで、適当な時間にまとめてきてください。

 

2002. 8.18 ケーラー2巻11番、マラン・マレ「スペインのフォリア」]V〜]XV

 11番、2回目です。13小節目からは16分音符3つずつのアーテキレーションになるので、スラーの頭をちょっと強調して。アクセント気味。17小節目は短調で19小節目は長調になるので、響きをかえて。23小節目から、高音が苦しいですね。ちょっと練習しましょう。歌口をあまりふさがないように。ほんの少しだけ頭部管を上に当てて、内側に向けるといいと思うけど。息を全部穴に吹き込むつもりで。・・・練習すること、しばし。確かに高音がまろやかに響く感じ。だけど、こっちに注意してると全然指が動かないのよね〜!あちらが立てば、こちらが立たず・・・26小節目、上がりきったソの前でスラーは切れてますが、気持ちは切らないで。最後から5・4小節目、忙しく動いてるけど、レーミーファ♯ーミーレーミーファ♯ーミーの旋律が出るように、動きはやや平板に。最後のレは、ちょっとピッチ低いですね。レとかド♯は低めになるので気を付けて。

 フォリア]V、5〜8小節目はシード、ラーシ、ソーファ♯が旋律ね。小さく終わって、次は、ぱっと始めて!

 ]W、小節の最後と次の小節の頭の8分音符を強調。音が上がるときはいいけど、下がるときは2つめの音(小節の頭の音)がややぼけるので気を付けて。後半のパターン、ちょっと慌てますね。落ち着いて。

 ]Xは・・・これはいいでしょう。割合平板に吹いちゃっていいと思います。

 ]Yは、]Xと違う音で吹けるといいなあ。息はず〜っと出ているんだけど、舌でぱっと止めて・・・(練習したけど、これは疲れる。)この方が、音がクリアになりますね。次の小節に入るとき慌てない。(なんかコレばっか。私って、本当にあわてんぼう。)ブレスは小節の切れ目でいいでしょう。

 ]Z、装飾音符をもっと歌いましょうか。ブレスは1拍目の後でいいですね。最後から3小節目のシの次の装飾音符、中途半端ですねえ。前に出すか、後ろにくっつけるか・・・前に出したほうが落ち着くかな。最後の小節、頭のミで終わらせる感じで、後はおまけ。

 ][、これは2小節で向かっていって、次の2小節で引く・・・この感じが出ればいいでしょう。

 

2002. 7.11 ケーラー2巻11番、マラン・マレ「スペインのフォリア」Z〜]U

 今回は、吹く前に謝ってしまう。「すいません、この1ヶ月忙しかったもんで、すごく悲惨です…」先生、「あ、よくある話ですね。」って、そんなにニコニコ許しちゃダメだよ〜!

 とりあえず、ケーラー11番。譜読みはいいんですけどね。平坦な感じなので、もうちょっと立体的にしましょう。単純にいうと、上昇するときは息のスピードを上げてクレッシェンド、下降するときはデクレッシェンド。2小節目、上がりきった音のミレ→ソファ→シラを続けて、デクレッシェンドが早すぎます。もっと、ゆったり。4小節目、高いラに綺麗に上がれない…息が横につぶれてませんか?縦に広げて。マウスピースの穴と同じぐらいの太さ。ラだけ出そうと思わず、下のラドミラから続けて。音の長さも音符の分だけ保って。8小節目、ファラレファラレでクレッシェンド。11〜12小節目、ミソシミソシ・ファラレファラレ、最後の3つを大事に。17〜18小節目、ミ〜レ〜ドと続きます。22小節目、半音階は緊張感を持って。頭でpに落としてクレッシェンド・デクレッシェンド。22小節目も頭でp、上昇・下降に合わせてクレッシェンド・デクレッシェンド。ブレスは、最初のミの次でとっていいでしょう。最後から5〜4小節目、上のラの音はずっと響かせるイメージで、強調していいでしょう。最後から3小節目、上昇に合わせてクレッシェンド。その時、スラーでつながった音符3つでまとめてしまわない。低い音でクレッシェンドするように。最後から2小節目も同じね。スラーでまとめてしまわずに、下降に合わせてデクレッシェンド。はい、これはもう一度やってきましょう。

 「なんだか、すごく細かくレッスンしちゃったわ〜!」と、先生。先生が音大を受験するとき、ケーラー2巻が丸ごと1冊課題曲で、本番で指定されたのが、この11番だったんだそうです。思い出の曲ってわけ。こんなのが当たったら、イヤだな〜!でも、よくあるんだって。「和音とか考え出すと、ホント奥深いんですけどね。」えっ、そこまで深読みできないよ。音符を追うのが精一杯!でも、せめて次回はもうちょっと「曲」にしてこようっと。

 「フォリア」は、Zから。小説の終わりの3つの音、付点のリズムをそんなに強調しない方がいいのでは?1拍目と2拍目の跳躍が大きいときは大きく。小さい時は小さくつなげてメリハリをつけてみましょうか。6〜7小節目でクレッシェンド、8小節目でデクレッシェンド。11小節目からはずっとクレッシェンドで、最後はガ〜ッと終わりましょう。

 [は短いトリル(なんて言うんだっけ?)のついた音符が少し長いみたい。他の音と長さをそろえて。5小節目からは変拍子の感じがでるように、2回目のアクセントをより強調して。9小節目は元に戻った感じが出るように。慌てて入らないで。間をあけてもいいかも。このパターンは、全体的に慌ててますね。次の小節に入るとき慌てずに、ブレスを取らない時でも、ちょっと間をとる感じで。

 \はpだしゆっくりなので、イメージを変えて。トリルを全部ゆっくりめにしてみましょうか。楽譜に書けるぐらいの速さで。最後は、もちろんrit.ね。

 ]は、やっぱり短いトリルつき音符の音がちょっと長い。他の音符とそろえて。3小節目、9小節目、11小節目、上昇に合わせてクレッシェンドね。

 ]Tは、1・2拍目の4分音符、2・4・6・8小節目はデクレッシェンドにしてみましょうか。10小節目は細かい音符でデクレッシェンドね。後半は、細かい音は次の小節への引っ掛け。でも、前半の16分音符と同じ意味なので慌てずに、もうちょっとゆったりと。

 ]U、前半は全部の音符の長さをくどいほど同じにしましょうか。後半、細かい音符の次の小節の頭の4分音符は弱く吹きたいのか強く吹きたいのか・・・しっかり吹くほうがいいでしょうね。はい、それですっきりしました。また今度、続きから。

 

2002. 6. 6 ケーラー2巻10番、マラン・マレ「スペインのフォリア」T〜VV

 前回落第したケーラー10番。さすがに2ヶ月も吹いたら、ほとんど暗譜しちゃったよ。内心ドキドキで一通り吹くと、「Un pocp piu mosso.から後、よく吹けてますね。」とのお言葉。とりあえず、ほっ!5週間がんばったのは、無駄じゃなかったよ。では、最初から・・・装飾音符がクシャクシャッとなっている感じです。装飾音符のところで息を使うように、音符に書けるぐらいの速さで。13〜14小節目で、また同じ注意。上昇で少しテンポを前向きにして、下降で戻す。20小節目、付点のリズムはタンギングをはっきり。特にE。そうすると、今までのfよりもいっそう盛り上がる感じになります。28小節目も息のスピードとタンギングのタイミングを合わせて、はっきりと。allargando.は、もっとつけましょう。特に3連符。そうすると、次のun poco piu mosso.がもっと効果的になりますね。最後から6・5小節目、フェルマータまで息が苦しいですか?あごを上げる感じで吹けば、なんとかいけますよ。T tempo.から、また同じ注意。ド♯だけ押さえちゃってるように聞こえます。ずっと同じ太さの息で。それでちょうどいい感じです。最後のラーララーは、8分音符をもう少し保ってもいいいかな。

 先生に言われたように吹くと、真ん中の高い音の旋律のあたり、すごくドラマティックになるんです。うんうん・・・でも、一人で吹けるかなあ?後でおさらいしなくっちゃ!

 さて、フォリア。テーマを吹いて、まず一言。「強くしたいのか、弱くしたいのか。ゆっくりにしたいのか、速くしたいのか。長くしたいのか、短くしたいのか・・・解釈はいろいろあると思うんですけど、もうちょっと、はっきり出るといいですねえ。」そうなの、私のは曖昧で中途半端なの。強弱をつけるのは難しいですから、fの部分はタンギングはっきりでやや重く、pはちょっと流して・・・とか、やってみますか?小節の最後の8分音符は、次の小節の頭(装飾音符つき)に向かっていくように。

 Uは2小節、2小節、4小節のフレーズを意識してみましょうか。16分音符と32分音符も吹き分けてみては?最後の付点は、ちょっとすきまをあけてみてもいいでしょう。おまけみたいなイメージですからねえ。

 Vは、難しいですねえ。最後だけ派手になっちゃうと変だし・・・長めにしたり、アクセントをつけてみたり、旋律のラインをいろいろ研究してみて。

 Wは、スラーの2拍目に装飾音符がついているときは、そっちを意識してみては?

 X、Yは対照的に。Xは短く、Yはあまり付点を強調せず曖昧なイメージで。

 [、リズムよく出てますよ。5小節目、同じことを2回繰り返すので、2回目をよりはっきり。

 この曲、奥が深いですねえ。また来月、がんばりましょう!

 

2002. 5. 2 ケーラー2巻10番、マラン・マレ「スペインのフォリア」T〜XVU

 本当は9日の予定だったんだけど、用事ができて急遽1週間早まった。それが決まったのが前日だったので、いまいちつめが甘い。ちょっと緊張しつつ入っていくと、譜面台の上になにやら毛深い楽譜がのっている。「ハンガリー田園幻想曲」だ!うひゃ〜!!!しばし、暗い思い出にひたる・・・その昔、前師匠のもとでやることになったものの、どうにもリズムがとれずボツになった曲なのだ。

 先生が入ってきて楽器を組み立て・・・と、なんと見慣れぬ白い楽器!それがセラミックの楽器なんですよ〜!!!「ニュースで見たこともあるし、ケースの中に飾ってあるのも見たことはあるけど、吹かせてもらえなくてつまりませんでした。」と言うと、「じゃ、吹いてみますか?」とうれしいお言葉♪持ってみると、ずっしり重い。けっこうな重量感。「重いですね〜!」「これで15分ぐらいのソナタを吹くと、もう肩がバリバリ!」そりゃあ、そうでしょう。ちょっとまろやかな木管っぽい音かなあ?木管フルートは吹いたことないけどさ。先生、これでドップラーを吹くんだそうだ。

 前置きが長くなっちゃった。さて、ケーラーです。まず、「音の芯をもっと下げて」というお言葉。音の芯???ちょっと戸惑ったけど、私のは音が上ずっているということらしい。2小節目の頭のラが山。ソシラソーでひいて。4小節目終わりはスタカート。はずまなくてもいいけど、リズムを生かして。7小節目の6連符、どうも今日は不調。まず頭の音をはっきりと。13〜14小節目は大きくフレーズをとって、次第にクレッシェンド。15〜16小節目で次第にデクレッシェンド。17小節目からオクターヴ上の旋律・・・苦しそうですね〜!ブレスするなら高いラの次かな?次の小節の頭が山なので、ひかないで。24小節目最後から4つめの音、ラは♯です。25小節目、付点のリズムを意識して。26小節目un poco piu mosso.は、もっとテンポをあげてもいいでしょう。stringendo・・・ブレスの後、急にテンポを落とさないで。Un pocp piu mosso.・・・最後の方とテンポ変わってませんか?伸ばす音の時も16分音符を意識してみて。前と比較して速ければいいので、もうちょっと遅くしてもいいのかも。最後から9小節目、レードの後でブレスの方がいいかな。(私は小節の終わりで吸ってた。)6小節目、あわててミの音になだれ込んでる。その前で、ちょっと落ち着いて。Cadenzaも、もうちょっと山がほしいですね〜!ファ♯ミ♯ミと半音になっているあたりかな?T tempo.から、高い音に向かっていく感じで。音が上がりきってませんね。上がりきる前の3つぐらいの音を大切にして。

 う〜ん、この曲は吹くだけじゃなくて、もうちょっと歌ってほしいですね。高い音のところとか。(で、いつもの注意。横隔膜のへんを縦に伸ばす感じで吹くこと。息を穴に全部入れる感じで吹くこと。)もう1回やってきましょうか?(うっ、落第!!!)

 気を取り直して、フォリアです。とはいっても、半分だけ。調の関係上、レ♯がよく出てきますね。左人差し指を開け忘れて雑音が入ってるので、気をつけて。レ♯のトリルは、半開でやってみましょう。響きが違います。いい位置を探してみてください。あと3拍子ですね。サン・イチと次の小節につなげるように意識してみてください。(これって、文章で書くと分かりづらね。私の拍のとり方は、3拍目で落ち着きすぎちゃって次につながってないの。)で、テンポゆっくりめで、しばし拍のとり方の練習・・・それで、だいぶすっきりしてくると思います。発表会まではまだまだあるし、がんばりましょう!(やっぱり、この曲奥が深いや・・・)

 

2002. 4. 4 ケーラー2巻8番・9番

 う〜ん、今回の仕上がりはいまひとつ・・・まず、8番。出だしの3つの音、ていねいにつないで。特にラ→レはつながりが悪いので。18小節目の頭のレ、息のスピードを落とさずに。フルートは、レとかド♯、暗い音になりがちなので注意しましょう。(二重線から12小節目の頭のレとかも、同じね。)20〜22小節目は2拍子の感じを出して。高いラは、腹筋を使って長さをそろえて。ラとドの間が、ちょっとあきすぎかな?1つめのTempo Tの10小節前、ソ♯に入るとき、指よりも息が先にいく感じで。Piu lento.は、もっとゆっくりにしてみましょう。Piu vivoのからは一気に行きたいですね。5小節目の前でブレスをとるのは避けたい。どうしてもなら、頭のレの後でとって。最後は、レファ♯レの流れを意識して。

 続いて9番。ド♯が出てくると、つながりが悪くなるみたいですね。練習してみましょう。例えば13小節目後半ね。息の太さは同じで、スピードは上げていく。高いド♯ファ♯のつながりは、特に気をつけて。だんだん縦に広がる感じで。19小節目からのパターン、旋律はファ♯ミ♯ファ♯ソ・・・ですね。21小節目、クレッシェンドは息が足りなかったら22小節目からでいいでしょう。26小節目、高いミがとび出して聞こえます。ド♯ミソラで少しクレッシェンドをつけて。27小節目からのパターンも、一番高いシの音がとび出している感じがします。上がりきった部分のラシラのつながりを意識して。最後の細かい音符は、どういう譜割りでいきますか?よくあるのは、ドは付点4分でとって、細かい音は32分音符?五連符?

 そろそろ次のエチュードの準備を・・・と思っていたら、先生の方から「曲、やりませんか?」のお話。勢いで、「じゃあ、マラン・マレの『スペインのフォリア』がやりたいです。」と口走ってしまう。先生も、一瞬(えっ!?)という反応をされたものの、結局フォリアでいくことに。次回からエチュード1曲+フォリア。どうなるのかしら???

 

2002. 3.14 ケーラー2巻6番・7番

 今回は、割と吹きやすいエチュードだった上、1週間レッスンが延びたので、けっこうさくさくと進んでしまいました。気分いい!これでケーラー2巻も折り返し。がんばるぞ〜!!!

 まず6番。はじめに出てくるフレーズは、最後の低いレやド♯をぶつけず、デクレッシェンドしていく感じでまとめて。その方がアクセントが生きるでしょう。(低い音吹きすぎの病気がまた・・・)5〜9小節目、同じパターンが繰り返されるので、だんだんクレッシェンド。13〜17小節目も同じだけど、フォルテのまま次のフレーズへ。37小節目からのrit.拍を6つカウントして、休符の部分でかけて。L’istesso tempo.4小節目のパターン、2分音符と8分音符はそのままのテンポで。フェルマータでrall.です。「16小節目、最後のドにフェルマータがついているのは、ちょっと変な気がすんですけど。その前のレについている楽譜もあるそうですけど。」ときいたところ、「でも、a tempo.がシレの上あたりについているし・・・これは、好きな方でいいでしょう。ただしドにつける場合は、16分音符だし落ち着かせる程度で。」というお返事でした。今回は、ジョイントCDでよく皆さんに指摘される、フレーズの最後の音が下がり気味になることも注意されました。ただ、これはあまり自覚がないの。というか、そこまで気が回らないのかな?私って、ホント耳が悪い。困ったなあ・・・

 7番。「いいですね。L’istesso tempo.からの曲想も、ちゃんと変わってますし。」とおほめのお言葉。うれしいっ!最近、3拍子もちょっとコツが分かってきた気がします。最初のパターン、下がりきった音にはスタカートがついていませんから、長めにして次のフレーズにつなげる感じでやってみましょうか?最後のmorendo.は、音が高くてやりにくいけど、もっとかけて。そのためには、はじめはppでも、もうちょっと大きめでいいでしょう。

 さくさく進んでしまったので、ちょっとだけ8番。21〜23小節目、そこだけ2拍子の感じが出るように、スラーの頭の音を大事に。3連符の連続するパターン、最初のところはドーミーシーレードーラーラーの旋律がはっきりするように、テヌート気味で吹きましょうか。risoluto.からの3連符の頭の音は短めに激しく。これは、また今度やりましょう。

 片付けながらおしゃべり・・・8番や11番は、よく入試の課題曲に使われるのだそうです。8番なんて、曲としてもきれいですよね。以前、豊橋駅でどうも聞いたことのある曲が聞こえてくると思ったら、そのときは思い出せなかったけど、この8番だったそうです。ストリート・ミュージシャン(?)の人が、フルートを吹いていたとか。

 

2002. 2. 7 ケーラー2巻5番、ピアソラ「タンゴの歴史」より『カフェ 1930』

 今回は、エチュードは1曲にして、発表会用のピアソラを持っていきました。珍しく私の前に他の生徒さんがいて、ぼくちゃんとお話ししながら待っていました。新幹線の絵本を見せてもらっちゃた、カワイイ!レッスンの部屋に入ると、「留学、決まりました。ハンガリー。1年間です。」なんて会話。若いって、いいなあ〜!!!

 さて、5番です。さっそくF♯が当たらない。ファ#〜ファ#ミレド#〜の旋律を意識して。F♯は、息が外に向きすぎで穴が横に広がりすぎかな、真ん中にまとめて、もうちょっと下に向かって吹き込むイメージで。このへん(耳の下あたりの首・・・といったらいいんでしょうか?)に響かせて。2小節目、短い休符のところで吸うのはどうかな〜?次の小節のファ#〜まで続けましょう。(加藤氏のCDは、休符でたっぷり吸ってるのよね。これってどうなのかな、と私も思ったんですけど。)5・6小節目、ミレド♯シシ♯シ〜、ラソファ♯ミレ♯ミ〜の旋律を意識。Vivoに入ってTempoT10小節前から、小節の頭のラ♯ド・シレ・ドミ♭を大切に。allargandoで少しテンポを落として、rall.でさらに。TempoTは、ファ#〜からね。Piu presutoの前のrall.は、ラソ#ソド#できちんと分割して。(私は、ド#が妙に長かった。)Piu presutoから、よく練習してますねえ〜!転びそうで転ばない。(先生、それってほめてるの?)下のほうの音をずっと響かせているイメージでいくといいですね。1〜3小節目ならファ#〜ですね。クレッシェンドをしっかりつけて、音を響かせて。最後から5・6小節目、音が下がってきますがあまり音量を落とさずに。その方が最後のdiminuendoが効果的でしょう。

 じゃあ、ピアソラいってみましょう。かっこいいじゃないですか〜!他の子たちは、こういう曲はあまり聞いたことも吹いたこともないと思うから、これを聞いて吹きたいな〜と思う・・・かも。(先生、「・・・」の間が微妙ですわ。)このカラオケ、おもしろいですねえ〜!私も買おうかしら?重い軽いをつけてみましょう。長い短いというよりも。5連符、6連符なんかのところね。レ〜ドシラ〜ソファ#のところは、16分音符そんなに引かない方がいいでしょう。本番、これ聞かせてくださいね。

 

2002. 1.10  ケーラー2巻3番・4番

 今回も5週あったけど、ケーラーはやっぱり難しい!楽譜を追うだけで精一杯。4番は通すのもかなりアヤシイ・・・ところが、楽器を出している間に、先生から、「3月に発表会をやるんですけど、出ませんか?」のお言葉!参加者があまり多くないので、ホールではなくサロン風のところでやる、どんな曲でもいい、カラオケでもいい・・・というお話に、ついつい「じゃ、出ます!」と言ってしまったものの、舞い上がってしまって集中できず、エチュードの出来はさんざん。なさけな〜い!!!

 3番・・・これは明らかに鳥のイメージですよね。(やっぱりそうなのか。でも、私、短調の鳥はあまりイメージできない。イメージ貧困。)出だしの8分音符は、それぐらい長めでいいでしょう。次はスラーの間をそんなにあけないほうがいいでしょう。2小節目のミは、アクセントついてますね。ラ〜シラでちょっとデクレッシェンド、おさめる感じ。4小節目には休符にフェルマータがついていますが、ここはついていませんね。区別したほうがいいのか、楽譜のミスか・・・?3小節目は、アクセントがついています。ちょっと表情をつけて。5小節目から休符を意識して、慌てないでね。ラドドララファミーレのミの音に向かって、ふくらます感じで。(7小節目で調が変わってから、きれいに吹けないんですけど。ラとド#の間に雑音が入っちゃう・・・)レ#の方に意識を置いたほうがきれいにいくかも。レ#の響きも、短調のときと変えてね。8小節目、たっぷり伸ばして。聞いている人は、ラレンタンドの終わりのテンポで次の小節をカウントするから、あまりかけすぎない方がいいかも。最後のカデンツァでは、倍の長さになってるし、区別した方がいいでしょう。F#は小指はC#キイを使って、明るい響きで。Allegroからのパターン、頭の音を強調するんだけど、次の3つの音が3連符に聞こえます。最初の音を長くしすぎないで。

 4番・・・ブレスの前でちょっとテンポが遅くなる癖があります。気をつけて。17小節目からは大きなシンコペーションととらえて、上のミに向かっていく感じで。高い方のトリル、もうちょっと速くね。最後から4小節目、ラ・ラ・ド・ミ・ラ・ラ・ド・ミ・ラの旋律を意識して、駆け上がる感じ。高いラはスタッカートついてませんよ。細かい音符のスラー、最初の3つ、ミファ#ソ#・・・がはっきり聞こえるように。最後のラは8分音符のミスですね。この出版社、ミスが多くて。

 さて、発表会は何吹こう?無伴奏を吹く勇気はないし、伴奏者のコネもない、合わせる時間もない・・・となるとカラオケか?他の人の選曲を考えると、比べられずに目立つには「カフェ1930」か?それも無謀かなあ???なが〜い前奏と間奏の間、ぼ〜っと立ってるのもオマヌケな気がするし・・・ああ、悩む。(って、そんなこと考えながら吹いてるから、おちるんじゃないのっ!?)

 

2001.12. 6  ケーラー2巻1番・2番

 吹けるかどうかは別として、ケーラー2巻はぐっと曲っぽくなって、なんだか楽しい。エチュードというより、気の利いた小品みたい。**年前にやったときは、全然そんなこと思わなかったけど。ケーラーが楽しめる自分も、ちょっとうれしい。ということで、1番・2番をけっこう気合を入れて練習する。前回から5週もあったので、ちょっとヒマ。

 1番・・・さっそく出だしからチェック!初めのタイつきの音と続く16分音符のテンポが違うみたい。16分音符が、どんどん急いでいくような感じがする。(タタタタタ)タタタ・・・とカウントをとって。でも、そうすると今度はタイつきの音が長すぎ。ああ、難しい!9小節目は頭からa tempo。(私は、1拍目の裏からになってた。)ここからのパターンは、スラーの頭をていねいに、シンコペーションっぽく。10小節目、高いソの音をもっと鳴らして。私、こういうパターンは高い方の音を殺しちゃってたの。それでいい場合もあるけど、いつもそうじゃおかしい。高い方の音を十分鳴らすことによって、下のミレドシの旋律もはっきりする。ここでまた、息を縦にまとめるという話。私の高音は、よっぽど横につぶれた感じがするらしい。横に広げず、縦にまとめるということを、今回も繰り返し言われる。13小節目からのパターンは、スラーでつながった2つずつの音がくっつきすぎ。もっとベタベタでいい。あらあら、一生懸命になりすぎて前かがみにならないで。重心は背中の後ろの方。17小節目からもシンコペーションっぽく、3つめの音と最後から2つめの音にテヌートをつけてていねいに。21・22小節目、3拍目でクレッシェンド、4拍目のミレに向かって。24小節目の跳躍で、またひっかかる。もう少しだけリッププレートを唇の上の方に当てて、でも穴はふさがず、息だけまとめて吹き込む感じにしたら?26小節目、レ♯で和音が変わることを強調。28小節目・30小節目、クレッシェンド・デクレッシェンドを十分つけて。弱くするべきところを、もっと落として。35・36小節目も同じ。

 2番・・・これは難しいのよね。tranquillo(穏やかに)なのに、頭が出にくいミ。舌つかないぐらいでちょうどいい。最初の3つの音をていねいに。テンポも、もうちょっと落ち着かせてみましょうか。その方が、後で出てくるincalzandoも生きてくるし。(もしかして、急ぐのが好きな性格?・・・その通りです。)この調はド♯が第3音になる(でいいのかな?)ので、ド♯を低めにとりたい。フルートでは高めになっちゃうのにね。1小節目はそんな余裕ないだろうから、せめて2小節目では低めにとって。こういうスラーのパターンもシンコペっぽく。3小節目、ラド♯ファ♯のつながりをなめらかに・・・とはいうもののうまくいかず、ここは大いにはまる。音がでこぼこにならないように。ド♯は指だけ変えればでるはずだから、意識的にはラ→ファ♯のつながり。5小節目、前半と後半は違う人が吹いてるみたいに。6小節目も同じ。8小節目、低い音をていねいに。最後のミが長すぎ。フェルマータは、休符についています。こういうパターン、全部チェック!終わりから7小節目、最後の音は32分音符ですよ!デクレッシェンドで軽くまとめて。終わりのtranquilloからは、別の曲みたいに。テンポもゆっくりめ。36分音符はあまりひっかけなくていい。最後のラ、楽器をだんだん外に向けて自然に音を切って、消えるように・・・

はい、お疲れ様!3・4番も難しい曲ですね。(えっ!?)

 

2001.11. 1  初レッスン

 レッスン場は、先生のご主人のご実家。私の通勤途上からそれほどはずれないところにある。おまけに、某スーパーのすぐ近く。レッスンは8時少し前に終わるので、8時までやっているこのスーパーに飛び込み、「蛍の光」の流れる中、買い物をすることになる・・・私にとっては、とっても都合がいい。

 ステージ上の先生はとても堂々として見えたけど、普段着の姿の第一印象は、やっぱり若くてかわいい。会ったとたんに私の職業を指摘されるので、びっくり!顔に書いてあるのかしら?と思いつつ、「あれ?言いましたっけ?」ときくと、「いえ、来年から完全週休2日と言っておられたので・・・」とのこと。そりゃそうだ。推理の初歩ね。弟子入りしたのは、先生のリサイタルに行ったのがきっかけ。「(職場に)招待状を送りましたっけ?」ときかれる。中学校には、送ったとのこと。そうではなくて、従妹に誘われたことなどお話しする。

  「さあ、何から始めましょうか?やりかけになっているものとか、ありますか?」「いつも、どんなものをやってるんですか?」ということで、持っている教則本を見せつつお話・・・ケーラーの2巻を途中までやったこと、最近はタファネル&ゴーベールとケーラーの1巻を繰り返しやっていることなど。「じゃあ、ケーラーの2巻からやりましょうか。」・・・おいおい、私の音を全然聞かないうちに決めちゃっていいの、先生???

 とりあえず、この日はケーラー1巻の14番を聞いていただく。苦手な曲だけど、ちょうどそこをやっていたというか、そこで止まっていたのだ。まず言われたのは、3小節目から4小節目にかけての高音C♯・E・F♯の旋律。F♯の音がつぶれている。「体を縦に伸ばす感じ」「息をもっと穴に吹き込むように」このことは、この日繰り返し言われる。7・8小節目のD・F♯・G♯も同じ。5線の中の音を鳴らしすぎるのも、旋律がクリアにならない原因。無駄に息を吹き込みすぎていることも、繰り返し言われる。息が足らなくなるのも、そのへんに原因がある。あと、中音のD♯やC♯を使うとき、左手の親指・人差し指の動きが悪いことも指摘される。楽器の持ち方に問題があるのかも。左薬指が伸びてしまっている。外側から包み込むような感じで。

 時間があるからもう1曲ということで、13番も聞いていただく。これも苦手なパターン、6/8。テンポは最初もっとゆっくり、agitatoで上げてめりはりをつけて。3小節目、スラーの中で音が変わるとき、ビブラートが止まってしまっている。1・2小節目のようなパターンはクレッシェンド・デクレッシェンドをつけて・・・ああ、これ全部やってたら、息が足りない・・・じゃ、盛り上げたいときは、はじめもっと押さえて、ぐっと効果的に。最後のstringendoは一気に駆け抜けて。

 もう、頭の中がぐるぐるしてます。でも、ひとつひとつ、「ここがうまく吹けないのは〜という原因があるからだと思います。」という感じでていねいに説明して下さるので、とてもわかりやすいんです。ただ、私の記憶力では、とても全部覚えていられないし、ましてや実行できない。やっぱり笛を吹くのも科学ですね。ボ〜ッと吹いてちゃいけないんだ。

 あっという間に時間がたって、レッスンは終わり。片付けながら、ご主人がム***にお勤めのことなどおしゃべりし、「あそこのビルってあやしい感じですよね〜!」「ビル火災になったら、絶対助かりませんね。」などと世間話。

 次は12月だ。がんばるぞ〜!しかし、ケーラー2巻、大丈夫か!?

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