コンサート日記(2025年)
N響フルートカルテット 名古屋公演 2025.11.24(月) ドルチェ・アートホール Nagoya 15:00 ※甲斐 雅之、神田 寛明、梶川 真歩、中村 淳二
・C.ドビュッシー:シリンクス Solo.梶川
・W.A.モーツァルト:「魔笛」より
私は鳥刺し 1st.甲斐 2nd.梶川
なんと不思議な笛の響き音だ 1st.神田 2nd.中村
復讐の炎は地獄のように我が心に燃え 1st.梶川 2nd.中村
娘か可愛い女房がいれば 1st.甲斐 2nd.神田
・F.クーラウ:3つの三重奏曲より第2番 1st.甲斐 2nd.中村 3rd.神田
・M.ベルトミュー:猫 1st.中村 2nd.神田 3rd.梶川 4th(Aito).甲斐
Tペルシャ猫 Uピューマ Vシャム猫 Wリンクス X高い所に登った猫
・M.ラヴェル:マ・メール・ロワ(神田 寛明編) 1st.梶川 2nd(Piccolo).中村 3rd(Bass).神田 4th(Aito).甲斐
T眠れる森の美女のパヴァーヌ U親指小僧 Vパゴダの女王レドロネット W美女と野獣の対話 W妖精の国
・J.M. ダマーズ:四重奏曲 1st.神田 2nd.梶川 3rd.中村 4th.甲斐
【アンコール】
・C.ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク(神田 寛明編) 1st.中村 2nd.梶川 3rd(Bass).神田 4th(Aito).甲斐
![]()
N響フルートセクション全員によるカルテット!絶対行かなくちゃ!と、楽しみにしていたんですけど、どうせ名古屋に行くんだから、ついでに徳川美術館で源氏物語絵巻を見ようと欲を出したのがいけなかったのか…あまりの混雑にいろいろ予定がずれこみ、開場に着いたのは開演ギリギリ。間に合ってよかったけど。
前半は独奏→二重奏→三重奏→四重奏と編成が大きくなっていくプログラム。二重奏の組み方もおもしろくて、「私は鳥刺し」は金属管ペア、「なんと不思議な〜」は木管ペア、夜の女王は2ndペア、「娘か〜」は主席ペアとバラエティに富んだ組み合わせ。
後半は四重奏。「マ・メール・ロワ」は神田氏の編曲。なんでも、(ラヴェル生誕150年の今年には編曲が間に合わず)来年ラヴェル生誕151年記念ということで「クープランの墓」の演奏予定があるとか。最後は並フルート4本でダマーズ。アンコールはまたまた神田氏編曲のゴリウォーグ。
ゲイリー・ショッカー フルート・リサイタル 2025.9.1(月) ドルチェ・アートホール Nagoya 19:00 ※ピアノ:桑島 芙美
・スケルツォ
・フランスの音楽
・アンダーワールド
・エアボーン
・木版画
・エレヴ・シャロム
・後悔と決心
・アンビデックストラナータ
・2本のフルートのための3つのダンス ※富久田 治彦
![]()
ぜひ一度は行きたい!と思っていたショッカー氏のリサイタル。やっと機会に恵まれました。全自作自演のプログラム。好きな曲が並んでる〜!
ショッカーさん、しましまの靴下で靴をはかずに登場。どこぞのあんちゃんという印象のスタイルです(笑)1曲目の「スケルツォ」は、私も発表会で吹いたんだけど、全然違う曲みたい。楽譜にないことたくさんやってるし。右手の使い方がすごい自由(?)で、2曲目では、トリルの時G#レバーを右手で押してました。そういうの他でもしょっちゅうで、演奏中に右手が楽器持ってないこともしばしば。「アンダーワールド」の前には"Do
you knpw this pies?"とグルックのオルフェのメロディを吹いてくれました。この曲、グルックの作品からインスピレーションを受けているんだそうです。
後半、「木版画」はドルチェ楽器大阪店の新店舗社屋完成のお祝いに献呈されたのだとか。和風、無伴奏です。楽譜買いました。「アンビデックストラナータ」は弾き語りならぬ弾き吹きというか、ピアノを弾きながらフルートも吹いてしまうという曲。そりゃあ理屈では可能ですどね。もちろんフルートは左手の運指で吹ける音が主になりますが、実際に見ていないと一人で演奏しているのが信じられないぐらい。肘で鍵盤を押さえる場面もあり、客席からは笑い声。最後は「2本のフルートのための3つのダンス」、これ出だしがティル・オイレンシュピーゲルなんですね。いわれてみれば確かに!
アンコールは「コーヒー・ナーバス」をもう1回で、本当にエキサイティングで楽しいリサイタルでした。
Capella Quartet Concert ー界面ー 2025.5.25(日) 豊川御津文化会館ハートフルホール 13:30
四重奏
・ピアノ四重奏曲 Op.47 変ホ長調より 第1楽章・第3楽章(シューマン)
独奏
山科太雅(ユーフォニアム)
・フォークスタイルによる5つの小品 Op.102 ト短調より 第1番・第3番・第4番(シューマン)
藤本梨々花(ヴァイオリン)
・アルバムの綴り(ロマンス)イ長調(ワーグナー)
大澤誠(ピアノ)
・ピアノソナタ第2番 Op.35「葬送」変ロ短調より 第1楽章(ショパン)
平原由唯(フルート)
・ロマンスとスケルツォ 変ニ長調(グロヴレーズ)
四重奏
・メリーウィドウワルツ(レハール/藤本梨々花 編)
・リバーダンス(ウィーラン/山科太雅 編)
・Summer(久石譲/齋藤彩香 編)
・パリは燃えているか(加古隆 作・編)
新曲初演
・界面 ーフルート・ヴァイオリン・ユーフォニアム・ピアノのためのー(大澤誠)
【アンコール】
・愛の賛歌
・(タイトル不明、大澤誠)
![]()
フルート、ヴァイオリン、ユーフォニアム、ピアノという珍しい編成のカルテット。桐朋学園大学の同期生だそうです。ユーフォの太雅君は豊川出身。以前かわ吹でソロを吹いたこともあり、今回地元でコンサートを開くというので聴きに行きました。きいたことない編成だけど大丈夫か〜?と思いましたが、馴染みやすい曲が多く、楽しめました。1曲目のシューマンはヴァイオリンのパートをフルート、ヴァイオリンさんはビオラに持ち替え?、チェロパートはユーフォでやっているんでしょうね。第3楽章はユーフォのソロで始まり、ユーフォとフルート、ヴァイオリンとフルートの掛け合いが美しかったです。第2部の曲も出演者や音大の同期生が編曲するなどしており、最後はピアノの大澤氏の作品「界面」の初演!プログラムには「変な曲を書いてしまったのかも」と書いておられましたが、そんな難解な曲でもなくて安心しました(笑)アンコールは「愛の賛歌」とまたもや大澤氏のオリジナル曲。「界面」で悪い夢を見るといけないということで、美しい旋律の曲でした。
工藤重典 フルート・リサイタル〜フルートと共に60年〜 2025.4.6(日) 宗次ホール 14:00 ※ピアノ:工藤セシリア
・モーツァルト:「羊飼いの娘セメリーヌ」による変奏曲 ト長調 K.359
・ウェーバー:ソナタ 第6番 ハ長調 Op.10 J.104
・サン=サーンス:ロマンス 変ニ長調 Op.37
・ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
・サン=サーンス:抒情的小品(オデレット) Op.162
・フォーレ:幻想曲 Op.79
・プーランク:フルート・ソナタ EP164
・フランク:ソナタ イ長調 M.8
【アンコール】
・フォーレ:シシリエンヌ Op.78
・Encore of Mr.Akiyama's Ricital(バッハのオルガン作品による編曲)
・ショパン:子犬のワルツ
・バッハ:シチリアーノ BWV1031より 第2楽章
![]()
急遽行けることになって慌ててチケットを購入し、午前中レッスンだったので楽器を抱えたまま慌てて列車に乗り、なぜか開演時刻を勘違いしていて慌てて会場に向かい…と、聞く前からなんだか疲れていましたが、行ってよかった。プログラムも演奏も素晴らしかったです。そして、アンコールがなんと4曲!「フルートは比較的疲れない楽器なので自分はいいんですけど、聞いている方が疲れるといけない…」なんて、私は1曲でへろへろですよ。恐るべし〜!
音楽の彩りU サクソフォンコンサート 2025.3.23(日) 美サイレントホール 13:30
・アンダンテとスケルツェット/P.ランティエ
・小さな黒ん坊/C.ドビュッシー
・亜麻色の髪の乙女
・ゴリヴォーグのケークウォーク
・異教徒の踊り/P.ショルティーノ
・バーレスク/R.プラネル
・サクソフォン四重奏曲/FetM・ジャンジャン 1.元気な村人 2.なつかしい風景 3.蝶々 4.広場の音楽会
・ギブ・リミックス/久石 譲
・恋人たちのスウィーツ/伊藤 康英 1.ティティロス(ティラミス) 2.チョコレート・ビアンカ(ホワイト・チョコレート) 3.ジェラート・コン・カフェ
【アンコール】
・ニュー・シネマ・パラダイス
![]()
亀井先生のサックス4重奏のコンサート、行ってきました!1曲目の「アンダンテとスケルツェット」は難曲だということですが、サックスのツボはよくわからない。でも、きれいな曲です。そして、ドビュッシーのピアノ曲のアレンジが3曲。有名だし、サックス・アンサンブルでもよく聞く曲です。後半、ジャンジャンの4重奏曲は、牧歌的で美しい曲。2曲目の「ギブ・リミックス」は、「再編成」という意味なんだけど、ギブ・リミックス、ギブ・リミックス…と続けて言うと、「ジブリ」に聞こえるとか。へ?と思ったけど、確かに「ギブ・リミックス」と声に出して言うと、「ジブリ・ミックス」に聞こえるなあ。おなじみのジブリの曲、13曲のメドレーです。最後の「恋人たちのスウィーツ」は、もともとマレット・パーカッションのアンサンブル曲。ティラミスは「連れてって(tire)私を(mi)上に(su)」の意味ですが、「連れてっちゃおう(tiro)君を(ti)上に(su)」という感じで「ティティロス」と名付けた第1曲。第2曲は、フルート・アンサンブルでもやる「チョコレート・ダモーレ」(愛のチョコレート)のお返し。第3曲の中間部には、再び「チョコレート・ダモーレ」のメロディが登場するオシャレな組曲です。
ジャン・フェランディス フルートリサイタル 2025.3.17(月) ドルチェ・アートホール Nagoya 19:00 ※伴奏:蒲生祥子
・牧神の午後への前奏曲/C.ドビュッシー/N.プラトノフ
・ソナタ/C.フランク
・揚げひばり/R.ヴォーン・ウィリアムズ/ジョエル・シャボニュー
・ソナタ ホ短調 Op.2−1/J.M.ルクレール
・歌劇「椿姫」によるファンタジー Op.76/G.ブリッチャルディ
【アンコール】
・パヴァーヌ/フォーレ
・ヴァイオリンソナタハ短調 BWV1017より Largo/バッハ
![]()
ここのホールのコンサートが1回だけ無料で聴けるという特典をGETしたため、このリサイタルを選びました。パウエル社から14Kで軽くて良く鳴るルネサンスモデルというのが出たので、そのPRもしていました。14K、C足で440gだそうです。以前調べたところ、パウエルの14KH足は523gでした。それはさておき、自分、発表会が近くてプログラム曲の予習をしている余裕がなく、頭の中ではヒンデミットが回っています。しかたがないので、今回は私の課題である高音の出し方、よく鳴るp、ピアノとの合わせ方を学ぼうと臨みました。さすがです!あまりの迫力に前半のフランクでもうお腹いっぱい!フェランディス氏は、右手を持ち上げる癖?があるのね。あれって何か効果があるのかな?どういう時にやるのかな?と観察したけど、よくわかりませんでした。あと、左右の肩でリズムをとる癖があるのがかわいかったです。2部最初の曲「揚げひばり」は、吹奏楽曲「イギリス民謡組曲」で有名なヴォーン・ウィリアムズの曲。この曲好きかもと思ったものの、いきなり最低音Cから最高音Cまで上がるソロ。それが3回も出てくるし、2回目、3回目はppで高音へ上がったりするんです。無理!ピアノも弦を直接手で弾くような奏法があって、おもしろかったですけど。