コンサート日記(2019年)

 

甲斐雅之 フルート・リサイタル 2019.12.12(木) 電気文化会館 ザ・コンサートホール 19:00 ※ピアノ:石橋尚子


W.A.モーツァルト:ロンド ニ長調 KV-Anh 184
G.ユー:ファンタジー
P.カミュ:シャンソンとバディネリ
P.タファネル:「ミニヨン」の主題に」よるグランド・ファンタジー

J.S.バッハ:ソナタ ホ長調 BWV1035
P.ヒンデミット:8つの小品T
T.ベーム:グランド・ポロネーズ op.16

【アンコール】
ベルデロ:フォーレ風に
シュナイダー:バロック・ロッホネス

ムラマツ・フルート・フェア特別演奏会なので、このプログラムがなんと無料!で聞けるのです。甲斐氏の演奏は素晴らしく、いつも師匠に言われている、私の音色とかヴィブラートとかダイナミクスとかが「1種類しかない」というのがよくわかって、落ち込みました。モーツァルトは、原曲がヴァイオリンと管弦楽のための≪ロンド ハ長調 KV373≫。ふわっと軽いマカロンみたいなモーツァルト。ヒンデミットは、最近までレッスンでやっていたのですが、とても同じ曲とは思えない。アンコール2曲はあまり知られていない曲なのですが、すごくよかったです。特に「バロック・ロッホネス」は楽しい♪ロッホネスとはネス湖のこと。いきなりフラッターで始まり、甲斐氏はピアノのまわりを徘徊(笑)ネッシーですか?2曲とも楽譜を注文しちゃいました。

 

エマニュエル・パユ 無伴奏フルート・リサイタル 2019.11.29(金) しらかわホール 18:45


テレマン:無伴奏フルートのための幻想曲 第1番 イ長調
ヴァレーズ:密度21.5
テレマン:無伴奏フルートのための幻想曲 第10番 嬰ヘ短調
カ―ター:スクリーヴォ・イン・ヴェント
テレマン:無伴奏フルートのための幻想曲 第2番 イ短調
ベリオ:セクエンツァ T
テレマン:無伴奏フルートのための幻想曲 第5番 ハ長調
オネゲル:牡山羊の踊り H39
テレマン:無伴奏フルートのための幻想曲 第6番 ニ短調
カルク=エーレルト:ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 作品140
テレマン:無伴奏フルートのための幻想曲 第7番 ニ長調

【アンコール】
武満 徹:エア

60分ノンストップ!の無伴奏リサイタル。プログラムもテレマンのファンタジーの間に現代曲をはさんだ、興味深いものです。このCDも、もってるんですよ。さすが!演奏が続いき、最後はテレマンの終わりのフレーズを繰り返しながら退場・・・お茶目なパユ氏でした。「アリガトウゴザイマシタ」と日本語であいさつして、アンコールは「エア」。これがまたよかったです。ひとつ残念だったのは、「牡山羊の踊り」のラスト近くで着信音か何かが鳴り、演奏中のパユ氏は休符でフリーズ。ホール内も一瞬凍りつきました。音が止まった後は、何事もなかったように続きましたが。

余談ですが、休憩なしのリサイタルであることを開演前からアナウンスで連呼。いつもは休憩時間にオープンしているカフェも開演中は営業しないので、「本日のスイーツ」なるものをパユ氏のCDの隣で販売していました。京都の茶園清水屋直営GOCHIO cafeの抹茶フィナンシェだとかで、終演後小腹が空いたので購入。大変おいしゅうございました。

 

 

豊橋ウインドアンサンブル 第33回 プロムナードコンサート 2019.11.3(日) ライフポートとよはし コンサートホール 13:30

【第1部】
映画「魔女の宅急便」より ルージュの伝言:荒井由美
TVドラマ「奥様は魔女」より BEWITCHED:H.Greenfield & J.Keller
映画「オズの魔法使い」より 虹の彼方に:H.Arlen
スーパー・サウンド・コレクション Vol.4 〜魔法少女アニメ組曲〜 魔女っ子メグちゃん、魔法使いサリー、魔法の天使クリィミーマミ、ひみつのアッコちゃん:編曲:辻峰拓
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」より ハリーの不思議な世界:J.Williams

【第2部】
吹奏楽で綴る音楽物語『魔法使いの弟子』 〜ディズニーアニメ映画「ファンタジア」より〜:P.dukas/編曲:西谷伸二/語り:塚田百美
映画「メリー・ポピンズ」より スーパーカリフラジリスティックエクスピリアリドーシャス:R.Sherman
映画「アラジン」より ホール・ニュー・ワールド:A.Menken
映画「魔法にかけられて」メドレー:A.Menken

【アンコール】やさしさに包まれたなら

【エンディング】素直になれなくて

いつもお世話になっている隣市の楽団さん。受付で「今日は出ないの?」とからかわれつつ、聞きにきました。今回のテーマは「魔法」ですね。ユーミンの曲は、やっぱりいいわ〜!天才っ!!そして、懐かしい「奥様は魔女」。奥様の名前はサマンサ・・・っていうナレーション、覚えてます。テーマ曲は覚えてなかったけど、意外な名曲!特に中間部、「シエラザード」のメロディが入ってオシャレなんですよ。「虹の彼方に」はトロンボーン・ソロのヴァージョン。「ハリー・ポッター」は、作曲者ジョン・ウィリアムズ自身の編曲で、レベル高そう。

「魔法使いの弟子」も名曲だよね。語りも入って、情景が目に浮かぶよう。「メリー・ポピンズ」はデキシー・アレンジでクラ、トロンボーン、チューバにもソロ。「ホール・ニュー・ワールド」は最後のフルートとトランペットのソロの掛け合いが素敵。アンコールは「やさしさに包まれたなら」、もうこれしかないでしょう!今日は好きな曲ばっかりで、楽しかったわ〜♪

 

名フィル・ウインド・オーケストラ 2019 2019.9.21(土) 日本特殊陶業市民会館 15:00 指揮:大井剛史

酒井格:たなばた
酒井健治:青のアンティフォナ[芸術ウインド・オーケストラ・アカデミー委嘱作品]
酒井格:ドデカニック・ファンファーレ
酒井健治:デチューン[名フィル、東京佼成ウインドオーケストラによる共同委嘱作品/世界初演]

【ネリベル生誕100周年記念プログラム】
ネリベル:フェスティーヴォ
ネリベル:ゴールデン・コンチェルト ※トランペット:宮本弦
ネリベル:ヤマハ・コンチェルト
ネリベル:2つの交響的断章

今年はネリベル生誕100周年!ということで、やってきましたネリベル祭り!うちの楽団も、今年はコンクールで「フェスティーヴォ」をやりました。高校生の団体もいますが、全体的に年齢層お高め。このおじさま、おばさまたちは、みんな吹奏楽経験者なのかしら?ネリベルなんて、吹奏楽やってないと楽しくないと思うけど。

まず開演前に、ステージで指揮の大井氏と作曲のダブル酒井氏のトーク。「たなばた」はやったことあるけど、生・格氏初めて見ました。2人とも品のいいおじさまです。でも、1部は「たなばた」以外は難解。不思議な響きの曲でした。「青のアンティフォナ」は、ローマの空をイメージした“青”のシリーズのひとつ。コントラファゴットを中心に、ファゴット、クラリネット、オーボエ、フルート、ホルン2本が左右対称に並ぶ、13人編成の曲です。「ドデカニック・ファンファーレ」は、滋賀県のアマチュア吹奏楽団・大津シンフォニックバンドのための作品。タイトルは委嘱団体が音の大きいことで知られていることと、「十二音技法」を意味するdodecaphonyのこと。シンバルが複雑なリズムを刻んでいるなあと思ったら、3組使ってました。トライアングルにも音程があると思ったら、3個使用。フルートのいいソロもあります。「デチューン」はチュー二ングをあえて僅かにずらし、音に厚みをもたせること。ドビュッシーの「海」やシュトラウスの「英雄の生涯」のモチーフも引用。

さて、後半はネリベル祭り!「ゴールデン・コンチェルト」はトランペットを主役にピアノ伴奏で作られたものを、その後16奏者の管打楽器伴奏版に編曲。最後はジャズっぽくてかっこいい。「2つの交響的断章」も久しぶりに聴きましたが、フルートのソロ、いいなあ。

 

御津高等学校 第5回定期演奏会 2019.3.23(土) 豊川市御津文化会館 ハートフルホール 14:00

【第1部】
歌劇「カルメン」より:G.ビゼー/石毛里佳・山本教生
  T.闘牛士の歌  U.ハバネラ  V.アラゴネーズ  W.衛兵の交代  X.ジプシーの踊り
元禄:櫛田テツ之扶

【第2部】
糸:中島みゆき/西條太貴
できっこないをやらなくちゃ:山口隆/小島里美
SING,SING,SING:L.プリマ/山下国俊
THE GREATEST SHOWMAN Suit/星出尚志 編曲
  THE GREATEST SHOW 〜 NEVER ENOUGH 〜 THIS IS ME 〜 FROM NOW ON
男はつらいよ:山本直純/小島里美
伝説のチャンピオン:F.マーキュリー/本澤なおゆき
千と千尋の神隠し Highlights:久石譲・木村弓/鈴木英史
  いつも何度でも 〜 あの夏へ 〜 ボイラー虫 〜 仕事はつらいぜ 〜 竜の少年 〜 ふたたび

【アンコール】恋はあせらず

地元の高校の吹奏楽部の定期演奏会。うちの楽団のメンバーもエキストラ等々で何人か出るので聴きに行きました。「カルメン」は、1、2年生の正規の部員10人による演奏。それでもフルートは2人、しかも1人は男子。がんばってるね!2曲目からは、卒業したばかりの3年生やOB、エキストラも参加です。「糸」は日本舞踊を特訓した4人、「できっこないをやらなくちゃ」は『チア☆ダン』ですからバトン部の4人が参加です。さすが高校生の定演〜!「伝説のチャンピオン」・・・今年は映画『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットで、クイーンが脚光を浴びましたね。アンコールの「恋はあせらず」は、客席からも手拍子参加で盛り上がって終わりました。

 

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