コンサート日記(2017年)

 

東京バロックプレイヤーズ 2017.12.6(水) ドルチェ・アートホール Nagoya 19:00 フルート:上野 星矢  チェロ:金子 鈴太郎  チェンバロ:桑生 美千佳

J.S バッハ:フルート・ソナタ ハ長調 BWV 1033
J.S バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV 1031
C.P.E バッハ:ハンブルガーソナタ ト長調 Wq.133/H564

ルクレール:フルート・ソナタ ホ短調 Op.9 bQ
ヘンデル:フルート・ソナタ ロ短調 Op.1、bX、HWV 367b
ヴィヴァルディ:ソナタ集「忠実な羊飼い」Op.13 ソナタ第6番 ト単調 RV 58

【アンコール】
ピアソラ:オブリビオン

なんとステージ下での演奏。その場所が、一番響きがよかったそうなのですが。登場も客席出入り口からで、通路際に座った私の至近距離を星矢くんはじめ奏者の方々が通って行きます。星矢くんは、パウエルの木管フルート使用。チェロもガット弦で、スチール弦よりピッチが狂いやすいそうで、頻繁にチューニングをしていました。チェンバロは電子チェンバロ。ルクレールの時オルガンの音だったんで、びっくり!ピアソラでは、フォルテピアノの音でした。文明の利器ですねぇ。そして、演奏は楽しい♪のひと言。すっごい遊んでました。チェロの金子氏曰く、「僕がちょっとやると、百倍返しなんですよ。」(笑)「忠実な羊飼い」も冒頭にいきなりカデンツァだし。なにが始まったかと思いました。で、アンコールがピアソラ。かっこよすぎます。


エマニュエル・パユ&エリック・ル・サージュ デュオリサイタル 2017.11.26(日) 岡崎市シビックセンター コンサートホール 15:00

モーツァルト:ソナタ第17番 ハ長調 K.296(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
シューベルト:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 Op.160 D802

ドビュッシー:ビリティス
  1:夏の風の神、パンに祈るために 2:無名の墓のために 3:夜が幸いであるために 4:クロタルを持つ舞姫のために 5:エジプトの女のために 6:朝の雨に感謝するために
フォーレ:コンクール用小品、シシリエンヌ Op.78、幻想曲 Op.79
プーランク:フルート・ソナタ

【アンコール】
マーラー:「子どもの不思議な角笛」より 第7曲 ラインの伝説
シューマン:「幻想小曲集」より 第2番

実は、このリサイタル、あることを知ったのは10月も半ば。とっくにチケットは発売されてます。慌てて手配して、やっと取れたけど、後ろから3列目。しかも、2席並びは取れず、バラバラ。翌27日には公開レッスンもあり、お得なペアチケットもあるみたいだけど、平日じゃ無理だよな。。。。。

さて、会場に着くと、開場前のホール内に白ブラウス黒スカートのかわいい小学生が何人かいる。なにかppと思ったら、お仕事体験なんですって。チケットもぎやプログラム渡しをやってました。

演奏は、さっすが〜!のひと言につきます。特に後半の演奏は、余裕でかなり遊んでましたね。フォーレの3曲は、組曲風に3曲続けて演奏。そうすると、3曲目のファンタジーは、テンポめっちゃ揺れるし跳ねるし。プーランクの終楽章も同様。息の合ったル・サージュとのデュオならでは、ですね。

アンコールは2曲とも知らない曲。2曲目は多分シューマンだな・・・とは思いましたが、マーラーは意外。かわいい感じの3拍子の曲。フルートとピアノのアレンジ、出版されてるのかな?


名古屋フィルハーモニー交響楽団 第447回定期演奏会〈ベルリン/ドイツのホルン〉 2017.6.30(金)
                                   愛知県芸術劇場 コンサートホール 18:45 指揮:小泉 和裕  ホルン:シュテファン・ドール

モーツァルト/交響曲第40番 ト単調 K.550
R.シュトラウス/ホルン協奏曲 第1番 ホ長調 作品11
【アンコール】
メシアン/峡谷から星たちへ・・・ 第2部 第6楽章 恒星の呼び声

R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」 作品20
R.シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 作品28

シュトラウス三昧のプログラム。でも、ロビコンはロッシーニでした。ファゴットとコントラバスの2重奏で、「セビリアの理髪師」よりアリアを4曲。「ごらん、空が白み」「本来ファゴット2本のためのアレンジを低音フレンズで演奏・・・ということで、コントラバスのお姉さんは超絶技巧なのではないでしょうか?間近でコントラバスの演奏を聴いたのも初めてのような気がする。すっごくかっこよかったです。

ホルン協奏曲も超絶技巧!何度聴いてもかっこいい曲ですね。アンコールは、よくわからん無伴奏現代曲でしたが、メシアンか・・・後半は「ドン・ファン」と「ティル・オイレンシュピーゲル」ティルは、こんなに楽しい曲だったんですね。大昔自分が吹いたときは、必死すぎて楽しむ余裕がなかったし、自分が何やってるのかよくわかってなかった。もったいないことをした。


 

NHK交響楽団コンサート 2017.6.18(日) 豊川市文化会館 大ホール 16:00
                    指揮:ドン・コープマン  フルート:カール・ハインツ・シュッツ  ハープ:シャルロッテ・バルツェライト

モーツァルト/歌劇「                                       魔笛」序曲
モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
【アンコール】
イベール/間奏曲

モーツァルト/交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
【アンコール】
モーツァルト/アイネクライネナハトムジーク 第1楽章

なんと豊川市にN響が来る〜!でも、チケット買うの、けっこう大変だったんです。すっごい後ろの方の席しか残ってなくて・・・レッスンの時間を早くしてもらって、それでもホール周辺は大渋滞でギリギリ。で、本日の主席は神田氏でした。ピッコロの出番はなくて残念。レッスンでは息の出し方をさんざん注意されました。pは小さい音で吹けばいいわけではなく”淡い響きの音で”と最近言われているんですが、シュッツ氏のモーツァルトを聴いて、ナルホドなあ、と思いました。以前聴いた工藤氏のモーツァルトでも感じたけど、ホールの一番後ろの席まで聞こえるpp。モーツァルトはいいなあ・・・自分の葬式では、絶対これ流してもらおう。


豊橋ウインドアンサンブル 第49回定期演奏会 2017.6.4(日) ライフポートとよはし コンサートホール 13:30

【第1部】
マーチ・シャイニング・ロード:木内 涼
喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクション:フランツ・レハール/鈴木 英史
マーチ「春風の通り道」:西山 知宏
世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」より:カール・オルフ/ジョン・クランス
    ほら、楽しい春が 森は花いっぱい たとえ世界が僕のものになっても、 揺れる心 ようこそ、もっとも美しい人よ おお、運命の女神よ

【第2部】
テレプシコーレ舞曲集より:ミヒャエル・プレトリウス/佐藤 正人  ※金管打楽器9重奏
    アントレ ヴォルト 村のフランル 松明のフランル 村のフランル 雄鶏のバレー
主よ、人の望みの喜びよ:ヨハン・セバスティアン・バッハ/アルフレッド・リード
ハンガリー舞曲 第5番:ヨハネス・ブラームス/ロバート・ロングフィールド
ピアノ小作品集「子供の情景」より トロイメライ:ローベルト・アレクサンダー・シューマン/服部 浩行
エグモント序曲:ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン/フランク・ウィンターボトム

【アンコール】
ベートーヴェン:トルコ行進曲
プレスリー:愛さずにいられない

いつもお世話になっている隣市の楽団。今回のテーマは「独逸(ドイツ)」です。ということで、オルフ、バッハ、ブラームス、シューマン、ベートーヴェン・・・とドイツの作曲家で固めたプログラム。第1部は、吹奏楽コンクールの課題曲とおすすめ自由曲。第2部には、恒例、指揮の西谷氏による音楽講座もアリ。「カルミナ・ブラーナ」は、やっぱりかっこいいな〜!また吹きたくなりました。


ザ・トランペットコンサート 結成30周年記念コンサートツァー2017 2017.5.4(木) 蒲郡市民会館 中ホール 14:00

【1部】
テレプシコーレ舞曲集より 雄鶏のダンス、ガリアード、ホルダット:M.プレトリウス/水口 透
バレエ音楽「白鳥の湖」より ナポリの踊り、4羽の白鳥の踊り、ファンファーレ、スペインの踊り:P.チャイコフスキー/水口 透
ピアノソナタ第8番「悲愴」作品13より 第2楽章:L.V.べートーベン/水口 透
アルメニアンダンス Part1:A.リード/水口 透

【2部】
ザトラのアンダーソンより ブルータンゴ、タイプライター、トランペット吹きの子守唄:水口 透編曲
究極!?のメドレー:水口 透編曲
トランペット・スタディ:水口 透編曲

【アンコール】
トランペット吹きの休日
ねこふんじゃった

おつきあいで来たトランペット10本のアンサンブルなんですが、編曲がおもしろくて、とっても楽しめました。トランペットばかりといっても、普通のB管からC管、E♭管、ピッコロ・トランペット、B管コルネット、E♭管コルネット、フリューゲルホルン、スライドトランペット、バス・トランペットと9種類の楽器を使っていて、音色も多彩。「タイプライター」では、バルブのねじをゆるめてカチャカチャと音を出したり、抜き差し管をシュッ!とやったりの効果音つき。「トランペット吹きの子守唄」には、五木の子守歌やモーツァルトやシューベルトの子守唄などいろいろな子守唄がちりばめられています。「究極!?のメドレー」は、曲選びがプログラムに間に合わず、苦肉の策とか。実際は、「星に願いを」などディズニー「9曲」のメドレーでした。最後の「トランペット・スタディ」は、ハイドンの協奏曲と紹介したものの、始まってみると「アイーダ」やら「展覧会の絵」やら、トランペットの有名曲が次々と登場!でも、最後はやっぱりハイドンなのよね(笑)。アンコールは、おしゃれなアレンジの「トランペット吹きの休日」と猫耳のお姉さんたちが男性奏者たちを翻弄する「ねこふんじゃった」。スライド・トランペットのニャ〜オ!がかわいかったです。


名古屋フィルハーモニー交響楽団 第443回定期演奏会  2017.2.24(金) 愛知県芸術劇場 コンサートホール 18:45
                                                     指揮:川瀬賢太郎  フルート:上野星矢  メゾ・ソプラノ:福原寿美枝  合唱:グリーン・エコー

ショスタコーヴィチ:交響詩『十月革命』 作品131
ハチャトゥリアン:フルート協奏曲 ニ短調(ヴァイオリン協奏曲
の編曲)
【アンコール】
ロンドンデリーの歌

プロコフィエフ:カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』 作品78
  1.モンゴルの軛に苦しむルーシ  2.アレクサンドル・ネフスキーの歌  3.プスコーフに駐留する十字架団  4.立ち上がれ、ルーシの人々よ
  5.氷上の激戦  6.死せる野  7.アレクサンドルのプスコーフ入城

星矢君のハチャトゥリアンが聴きたくて来たコンサートなので、それ以外の曲はほとんど知らなかったんだけど、もともとロシアものは好きなので、けっこう楽しめました。ショスタコはショスタコらしく、プロコはいかにもプロコらしく・・・って、当たり前か。ロビコンは、弦楽4重奏。グラズノフの「5つのノヴェレッテ」より、ワルツ、間奏曲、オリエンタール。ひとつ残念だったのは、3階席だったこと。一番前だったけど、やっぱり音が遠く、せっかくのかっこいいハチャトゥリアンがもったいなかったです。この曲、クラのからみがおいしいですね。そして、アンコールは無伴奏のロンドンデリー。泣けました。プロコは、チューバやコントラバス・ファゴットなど低音が渋くてかっこいいです。テナー・サックスも入る珍しい編成でした。でも、バンダの方々がとっても忙しそう。トランペットの人なんて、走ってましたよ。御苦労さまでした。


セントラル愛知交響楽団 バレンタインコンサート  2017.2.12(日) 豊川市小坂井文化会館 15:00

【第1部】
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
エルガー:愛の挨拶
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア ルスティカーナ」より 間奏曲
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より “誰も寝てはならぬ”
ビゼー:「カルメン」組曲より 前奏曲、アラゴネーズ、トレアドール

【第2部】悪
F.ロウ:マイフェアレディー
N.ロータ:映画「ロミオとジュリエット」より “愛のテーマ”
H.アーレン:「オズの魔法使い」より “虹の彼方に”
A.ロイド=ウェバー:「キャッツ」より “メモリー”
L.バーンスタイン:ウエストサイドストーリーメドレー

【アンコール】
星野源:恋

こういうわかりやすいプログラムのコンサートはいいですね〜!音楽主幹のおじさまのお話で、なごやかに進みました。でも、おじさまのバレンタインデーの思い出には同情。20歳の音大生の頃、女子高の吹奏学部のトレーナーに行っていたんですって。たまたま急に2月14日に行くことになり、チョコレートをもらったまではいいんだけれど、傘を忘れたことに気づいて戻ると・・・あれはキツイわ〜!指揮者の方も、高3で吹奏学部の指揮を振り、かなり期待してたんだけど全然だったとか。反して、コンマスはじめヴァイオリンの方々は、「けっこうもらってましたよ。」という反応。この差はなんなんだ!?

 

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