コンサート日記(2010年)

 

蒲郡市吹奏楽団 第71回定期演奏会 2010.12.19(日) 蒲郡市民会館 大ホール 14:00

【第1部】
・ズームイン!!朝! 宮川泰/宮川彬良
・情熱大陸コレクション エトピリカ〜情熱大陸 葉加瀬太郎/石毛里佳
・サッポロ交響曲第1番 塩ラーメン(金管5重奏) 粟野圭一/石川亮太
・歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲 P.マスカーニ/W.ハウトヴァスト
・ミシシッピ組曲 F.グローフェ/S.アウチャース
  T 父なる河  U ハックルベリー・フィン  V 古のクレオールの日々  W マルディ・グラ

【第2部】
・キャンディード序曲 L.バーンスタイン/W.ビーラー
・のだめカンタービレ コレクション 小島里美 編曲
・キューピー3分間クッキング〜おもちゃの兵隊の行進(木管5重奏) L.イエッセル/野々村亜紀
・スーパーマリオブラザーズ 近藤浩治/星出尚志
・NHK大河ドラマ『龍馬伝』テーマ 佐藤直紀/伊藤康英
・ルパン三世のテーマ(打楽器5重奏) 大野雄二/大澤なおゆき
・組曲「宇宙戦艦ヤマト」 宮川泰/宮川彬良
  T 序曲  U 宇宙戦艦ヤマト  V 出撃  W 大いなる愛

【アンコール】
・名誉の砲兵隊 スーザ
・そりすべり アンダーソン

隣市の楽団の定期演奏会。うちの団員も何人かトラで出るので、聴きに行きました。今回のテーマは、テレビ。来年でアナログ放送も終わることだし。

開演15分ほど前から、ステージ横にお昼のニュースが映し出されました。もちろん、これも演出。製作は蒲吹。トランペットのトップ奏者が「龍馬伝」の高音に立ち向かう話題から始まり、今団内で流行している磁気ブレスのニュース、3分間クッキングで木管の五目あんかけ焼きそばの作り方が紹介されている間になんと速報が!秋の行事でトランペット奏者の準備ができていないうちに曲を始めてしまった指揮者と奏者の和解のニュースから、現場のコンサート会場へ・・・という内容。

1曲目は「ズームイン!!朝!」で、景気よく始まります。フルバンドの演奏の合い間にアンサンブルを入れたのも、ちょっと箸休め的な感じでいいですね。「サッポロ協奏曲〜」は♪サッポロ一番、塩ラ〜メン♪のCMソングを大真面目な交響曲風にアレンジした愉快な作品。第2部はコスプレも登場して、いよいよ盛り上がります。木管アンサンブルのメンバーはエプロン姿で登場だし、打楽器アンサンブルのコンガさんは真っ赤な上着。最後の「ヤマト」では指揮者は沖田艦長で登場。楽団員は、ヤマト風の敬礼で。楽しかったです☆


日本の作曲家 岡坂慶紀 渡辺康 作品と対談 演奏:モック木管五重奏団 2010.11.21(日) ザ・コンサートホール 13:30

【第1部】
岡坂 慶紀(おかさか けいき)
・オーボエ、クラリネット、バスーンのための二章
対談
・オーボエ、クラリネット、バスーンのための22の断片
  1昔話 2回転木馬 3追憶 4たわむれ 5つかのまのバトル 6変拍子 7フリギア旋法 8複調 9ゆううつ 10さわやかな朝
 11エオリア旋法 12デュエット 13あれこれ 14悲しみ 15素朴 16鼻唄 17フーガ 18ソロ 19中世の舞曲 20ロマンチスト
 21謎かけ 22無調

【第2部】

渡辺 康(わたなべ こう)
・コンピューター・リアルタイム=エフェクションの試み ClairV 2005年版
・音楽物語「幸福な王子」2010年版 原作/オスカー・ワイルド 演出/杜川リンタロウ

演奏している木五のグループにちょっと知ってる人がいるので聴きに行きましたが、プログラムをよくよく見たら、フルートもホルンも、出るのは一番最後の曲だけ。ちょっとがっかりしましたが、品のいい木管アンサンブルはそこそこ楽しめました。「22の断片」は、最短6秒、最長でも1分弱の様々なスタイルの断片集。5曲目の「つかのまのバトル」など、あまりのみじかさと滑稽さに開場から笑いが出ました。岡坂氏のお弟子さんが地元の作曲家・渡辺氏だそうで、お二人にクラの堤氏が加わっての対談。布団の中で作曲するとか、歩き回りながら作曲するとか笑えるお話も。第2部は、まずクラリネット・ソロにコンピューターでエフェクトを加えた作品。楽器につけたマイクで音を拾い、それにコンピューターが和音やエコーをつけます。あらかじめ仕込んであるので、奏者はイヤホンから聞こえるメトロノーム音に合わせて演奏するのだそうです。最後の音楽物語「幸福な王子」は初演のときは45分の超大作だったのを15分程度に改作したもの。奏者は語りもやります。フルートはツバメの役かと思いきや、ツバメはオーボエさんがやってました。フルートはツバメの飛翔を表すようなフレーズを吹いてましたが、ず〜っとしゃべらなかったので出番はないのかと思ったら、最後に神様の役で登場。音楽も美しかったし、泣けるいいお話でした。出てくるときも会場の後ろの方で泣いてる方がいました。


豊橋ウインドアンサンブル 〜第24回プロムナードコンサート〜 2010.11.14(日) ライフポートとよはし コンサートホール 13:30

伝説のアイルランド/R.W.スミス
リンカンシャーの花束/P.A.グレインジャー

吹奏楽で綴る音楽物語「ペールギュント」/E.H.グリーグ/西谷伸二

LUPIN THE THIRD VARIATION/大野雄二/山下国俊
ジャパニーズ・グラフィティ]U アニメヒロイン・メドレー/星出尚志
ジャパニーズ・グラフィティ]X 銀河鉄道999〜宇宙戦艦ヤマト/星出尚志
アニメ・メドレー 久石譲作品集/久石譲/森田一浩

【アンコール】

銃声/アルフォード
素直になれなくて

いつもお世話になっているTWEさんのプロコン。実は、うちの団員も何人かトラで出演。1曲目の「伝説のアイルランド」は、今年のうちの定演でも候補曲に挙げたんだけど、難易度高すぎてボツ。打楽器が印象的な曲です。冒頭では鎖とマーチング・ブロック(麻袋に木切れを入れたもの)で軍隊の行進を表現します。あと、サンドペーパーやアイルランドの民族楽器ボーランを使います。2曲目の「リンカンシャーの花束」も、イギリス民謡をもとにした組曲。ピッコロもおいしそうだけど、ピッチ合わせるのが大変そう。。。。。2部はナレーターも入って「ペールギュント」、これもピッコロ&フルートがおいしい曲ですね。でも、私、ペールギュントみたいな男はキライ!戻ってきても、張り倒して追い出しそう。3部はアニメ特集。ルパンはジャズ・ワルツで始まるちょっと大人っぽい編曲。アンコールはアルフォードのマーチで、エンディングはシカゴの名曲。お疲れ様〜!


パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 2010.11.4(木) アクトシティ浜松大ホール 19:00
                                               指揮:フランソワ・ブーランジェ パーカッション:石川直 ※共演

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」
ハチャトゥリアン:「ガイーヌ」より〜剣の舞・レスギンカ ※

ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より第2組曲
ラヴェル:ボレロ ※

【アンコール】
パーカッション即興演奏 ※

ビゼー:「カルメン」より間奏曲
ビゼー:「カルメン」より前奏曲

パリ・ギャルドの来日!しかもゲストは石川直氏!とくれば、行かないわけにはまいりません。フランスらしい上品なサウンド、ppの美しさ、木管群の超絶技巧な指まわりにショックの連続です。おまけにピッコロ&フルートも、なかなかおいしいプログラム。「仮面舞踏会」は2曲目にオーボエの素敵なソロがあって、クラもからんで・・・と思いきや、中間部ではフルートもいいソロがあるんですね。(高音F#連発だけど。)ただ、私の席は11列目で座席が低かったので、真ん中あたりに座っていたフルートのトップの人は全然見えませんでした(涙)。拍手で立ったときに、お顔が拝見できただけ。「ダフニス〜」でも、ピッコロからCフルート、アルト・フルートまで大活躍だし。石川氏は、あいかわらずかっこよく、オーラ出まくり☆「ボレロ」なんて、最初から最後までず〜〜〜〜〜〜〜〜っと叩いてるんですものねえ。アンコールの1つめは、石川氏の即興演奏。華麗なスティックさばきに、ギャルドの皆さんも拍手喝采!2つめは、吹奏楽オリジナルっぽい明るくて軽快な曲でしたが、曲名わかりません。で、3つめがカルメンの間奏曲で、またフルートの見せ場!(こんなにサービスしていただいて、感涙デス。。。。。)最後はカルメンの前奏曲で華やかに終わりました。


名古屋フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 ロシアン・フェスティヴァル2 2010.10.27(水)
                                       愛知県芸術劇場コンサートホール 18:45 指揮:小林研一郎 ホルン:安土真弓

ムソルグスキー/R.コルサコフ編:交響詩「はげ山の一夜」
ゲティケ:ホルン協奏曲へ短調 作品40

R.コルサコフ:序曲「ロシアの復活祭」作品36
チャイコフスキー:序曲「1812年」作品49

【アンコール】
チャイコフスキー:『白鳥の湖」より「4羽の白鳥の踊り」
チャイコフスキー:『くるみ割り人形』より「トレパーク」

コバケンこと小林研一郎氏、意外に小柄な方でした。ロシアものは、わかりやすくていいです。けっこうフルートも目立つし。「はげ山の一夜」の夜明けのソロは、いや〜なF#の音で終わるんですけど、さすがプロは美しい音♪ゲティケなんて作曲家は知りませんでしたが、ホルン協奏曲も、なかなかいい曲でした。後半は、ちょっとトークも入ります。主要なテーマを吹いてもらってレクチャー。最後の「1812年」はバンダも入って盛り上がる〜!


アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン・名古屋特別演奏会 2010.9.20 電気文化会館 ザ・コンサートホール 19:00

1 レナード・バーンスタイン:歌劇「キャンディード」序曲
2 ギャレー:三重奏曲 第2番
3 リチャード・ビッシル:3つの肖像
   T.On Vacation
   U.Alone Again
   V.Take The Short Way Home

4 ジョルジュ・バルボトゥー:FORMULE 6
5 スティーヴン・ウィンテレッグ:6本のホルンのためのパスティーシュ
6 リヒャルト・ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲

【アンコール】
・???
・ヨハン・シュトラウス:雷鳴と稲妻
・リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら

最近アレキサンダーホルンを買ってご満悦の主人にくっついて出かけました。ホルンのみのアンサンブルのコンサートって初めてです。メンバーは10人のようなので、基本10本編成。もちろん全員アレキサンダーホルン使用。メンバー紹介には、楽器のモデル名と使用マウスピースが逐一書かれています。オープニングは「キャンディード」・・・笛で吹いても超絶技巧と思われるフレーズをホルンでパラパラッと吹くんです。さすが〜!それから低音はバス・トロンボーンかチューバのような響き。ホルンって、なかなか奥深い楽器なのですね。3曲目は8本編成のジャズっぽい曲。これも、なかなか楽しいです♪休憩をはさんで4曲目は、6重奏なんですが、3本と3本に分かれて一方が和音を重ねると、もう一方はその残響のように音を残したり、おもしろいつくりの曲でした。他の楽器の入ったアンサンブルでは、ホルン奏者が合図を出すことってめったにないように思うのですが、ホルンのみのアンサンブルではそんなこと言ってる場合じゃないですよね。あの丸い楽器を揺り動かして指揮している姿が、なんだか物珍しくて笑えました☆5曲目は地元のホルン奏者6人のゲスト出演。最後の「さまよえるオランダ人」は、いかにもホルンアンサンブルでやりそうな曲ですが、あのイングリッシュ・ホルンのソロまでホルンでやるとは!そこまで出すか〜!?という高音の連続には脱帽です。アンコール1曲目はちょっとジャズっぽい知らない曲。2曲目の「雷鳴と稲妻」は、ゲストの6人も加えて16本で賑やかに。最後の「ティル〜」は始まったと思ったら、あっというまにフィニッシュ(笑)!


石川直&ボストン・ブラス 2010.9.12(日) 幸田町民会館 つばきホール 15:00

●バレエ組曲「エスタンシア」より“終曲の踊り”:アルベルト・ヒナステラ
●歌劇「フィガロの結婚」より“序曲”:W.A.モーツァルト
●タンゴ・アパシオナート:A.ピアソラ
●石川直 ドラム・ソロ
●バレエ組曲「ガイーヌ」より“剣の舞”:アラム・ハチャトゥリアン
●ラテン・アメリカン組曲:ホセ・シバハ&J.D.ショー編曲
  1.アルマ・ジャネラ:ペドロ・エリアス・グティエレス
  2.カーニャ・ドゥルセ(甘いさとうきび):ホセ・ダニエル・ズニーカ
  3.ペア・マルセオ(南京豆売り):モイセス・シモン
  4.ラ・ビキーナ(ビキニの娘):ルーベン・フエンテス

●マラゲーニャ:エルネスト・レクオーナ
●枯葉:ジョゼフ・コスマ
●マンテカ:ディジー・ガレスビー
●ブルース・フォー・ベン:スタントン・ムーア/サム・ビラフィアン編曲
●ミニー・ザ・ムーチャ
●ビューグル・コール・ラグ:ビリー・マイヤーズ/ジャック・ベッティス/エルマー・ショーベル/サム・ビラフィアン編曲

石川直氏がじっくり見られる!というので出かけました。彼がステージの上にいる間は、目が離せません。かっこいいオーラが出まくり☆プロフィールを見ると、13歳で渡米し吹奏楽のクラスでフルートを始め、15歳でパーカッションに転向したんですって。う〜ん、だから私と波長が合うのかも。ステージの上には7・8台のドラムスがセットされていて(ぐるっと円く並べてあるので、しっかり数えられない。)、自由自在に叩きます。ドラム・ソロのときは、見た目はそっくりなドラムが2台登場。まず白い太目のスティックで向かって左側のドラムを叩き始めたんですが、叩きながら細いスティックに交換。右のドラムは金属的な音なんです。どういう楽器なんだろう?パフォーマンスの途中でスティックを落とす・・・のも演出だと思うんだけど、しゃがみこんで拾って、そのままスティックを叩く。もちろん、ボストン・ブラスのおじ様たちも負けてはいません。特に後半はジャズ中心のプログラムで、もうノリノリ!プログラムにない「ミニー・ザ・ムーチャ」では、私たちも一緒に歌って盛り上がっちゃいました。アンコールは、いきなり楽器なしのアカペラと、2曲目は「剣の舞」をもう1一度。これでツアーは終わりで、このまま東京へ行き、明日はアメリカへ帰るそうです。


穂の国ウインドオーケストラ第11回定期演奏会 2010.8.28(土) 豊川市文化会館 大ホール 14:00

【第1部】
吹奏楽のための〜文明開化の鐘:高橋宏樹
海へ・・・吹奏楽の為に:三澤 慶
オーディナリー・マーチ:高橋宏樹
アルヴァマー序曲:バーンズ

【第2部】
☆ビギナーズバンドのステージ
日本の四季(夏)より:小島里美編曲
会いたかった:BOUNCEBACK/小島里美編曲
☆豊川高校吹奏楽部のステージ
ルパンV世のテーマ:山下国俊編曲
アパラチアン序曲:バーンズ

【第3部】
交響組曲「風の谷のナウシカ」3章:久石 譲/森田一浩編曲
ウエストサイドストーリー・メドレー:バンスタイン/岩井直溥編曲
A列車でいこう:ビリー・ストレイホン/内堀 勝編曲
J−POP Stage vol.1:佐藤博昭編曲

【アンコール】
アフリカン・シンフォニー

うちの定演にトラで出てくれた高校の後輩K君が会長を務めるバンド。市内の中学生有志がメンバーのようです。それに、指導者の大人も混じってる感じ。もちろんK君ものってます。1部のプログラムなんて、もう泣けそうですね〜!「海へ・・・」は2006年のコンクール課題曲でした。2部の前半は4月から楽器を始めた初々しいメンバーの演奏。後半は豊川高校のステージ。さすが高校生の貫禄で、少ないメンバーでもしっかり鳴っています。「アパラチアン序曲」はフルートのいいソロがありますね〜!3部はポピュラー・ステージ。ナウシカは「風の伝説」「戦闘」「はるかな地へ」の3章。1曲目はピッコロ&フルートがおいしい編曲です。「A列車」ではK君のかっこいいソロもありました☆最後のJ-POPは、嵐の曲を9分に15曲も詰め込んだ楽しいメドレー。


EAST X WEST 〜多久潤一朗フルートリサイタル〜 2010.8.3(火) 電気文化会館 ザ・コンサートホール 19:00 ピアノ:川崎翔子

1.H.ハーティー:アイルランドにて
2.
尺八伝統曲:鶴の巣篭り
3.G.
ユー:ファンタジー
4.P.
フェルー:三つの小品
5.
笛子伝統曲:鷓鴣飛(しゃこひ)
           賽馬(さいま)


6.C.
ロバ:ジャングル
7.
即興演奏:アフリカのオーバートーンフルートを模した即興
  W.A.
モーツァルト:トルコ行進曲
8.M.
ラヴェル:ツィガーヌ
9.G.
ディニーク:ひばり

アンコール
  
アイルランド伝統曲:トス・ザ・フェザーズ
  
武満徹:翼

世界各国の伝統曲や民族奏法と、それに触発されて作曲されたクラシック作品にフルートで挑戦!という試み。いや〜、ほんとに楽しかったです♪1曲目はハーティーの「アイルランドにて」・・・これ、せめて1週間前に聴きたかった。そうしたら、ケルト民謡のソロに指ビブラートを取り入れたのに!5曲目の「鷓鴣飛」は、いきなり音が違う!それまではなんだかんだ言ってもフルートの音だったのだが、これはまったく別物の音がするんです。それもそのはず、特製の穴を開けてサランラップを貼ったビービーフルート使用です。(よい子は真似をしないように。)ちなみに、貼るのはクレラップが一番いいそうです(笑)。

さて、後半はバス・フルートから。この楽器、よく空港で引っかかって、「本当に楽器か?吹いてみろ。」という羽目になるそうですが。ヴァイオリンの難曲「ツィガーヌ」も、アルト・フルートとC管フルートでこなし、最後は秒間16発タンギングのピッコロによる「ひばり」・・・途中マウスピースだけでひばりの鳴き声を模した部分もあって、最後まで楽しませていただきました。


千住真理子ヴァイオリンリサイタル 2010.6.19(土) 豊川市文化会館 大ホール 15:00  ピアノ:藤井一興

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV.1006/J.S.バッハ
ラルゴ/ヘンデル
シャコンヌ/ヴィターリ

ヴァイオリン・ソナタ/フランク
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ/クライスラー
チャルダッシュ/モンティ

【アンコール】
愛のあいさつ/エルガー
G線上のアリア/J.S.バッハ

御津吹の練習場である生涯学習会館で、リサイタルのポスターを見かけました。ストラディヴァリウスでフランクのソナタが聴ける!さっそくチケットの手配をしようと思ったのですが、それにしてもこのポスターの写真、お若く見えるけど、いったいおいくつ?え〜っとデビュー35周年で、デビューは12歳、足し算すると・・・・・えええええ〜っ!?私と1歳しか違わないじゃないの!これは絶対生で拝見して真偽を確かめなくては!と決意したのでした。(なにを?)

さて、当日、千住氏は目の覚めるようなエメラルドグリーンのドレスで登場!第一印象は、言葉は悪いですが「バケモノ」!美人なのはおいといて、ドレスから伸びた腕や首など、とても同年代の方とは思えません。トークも上手で、素敵な方です

前日の雨が上がったとはいうものの、梅雨入りした東海地方は蒸し暑い日が続いています。ストラディヴァリウスは湿度50を超えると鳴らなくなるばかりか、あちこちが剥がれたりして壊れてしまうのだそうです。スタッフの方々は朝から空調に気を配り、ストラディヴァリウスをお迎えしたとのこと。

さて、1曲目はバッハです。バッハを演奏するのは聖書を読むようなもの。日々新しい発見があります。ヴィターリのシャコンヌは12歳のデビューの頃練習していたもの。両親が高価なヴァイオリンを続けさせていいいかどうか毎晩口論しているのを知ってしまった真理子さんが、(神様、どうか続けさせてください。)と祈るような気持ちで練習した曲だそうです。結局、やめなさいと言う隙を作らなければいいと、両親と口をきかなくてもすむように、練習、食事、寝るみたいな生活をしていたそうですが。

お話の中で、よくお子さん連れのお母さんから、「この子、ヴァイオリンを習わせているんですが、練習嫌いで。。。。。どうしたらいいでしょうか?」という相談を受ける、というのがありました。そういうときは、私、正直に申し上げることにしているんですよ。『嫌いなら、やめたほうがいいですよ。』って。そうするとお母さんは腑に落ちないお顔で、なかなか立ち去れなかったりしますが(笑)。」嫌な気持ちで演奏すると、やっぱりいや〜なものが出てしまうんです。それを聞いて、私もいろいろ思うところがありました。好きか嫌いかは自分の問題だし。誰でも自分の尺度に合わせてやっていくしかないんだね。

最後の「チャルダッシュ」は、ゴールウェイの「熊蜂」並みのスピードと超絶技巧!開場からは、ため息と拍手です。

で、もちろんCD持参でサイン会に並び、師匠にフランクが却下された話をして、「がんばってください!」と握手をしてもらいました。


オルネイ・ス・ボワ音楽院コンティニュオ・サクソフォーン・アンサンブル×名古屋音楽大学サクソフォーン・オーケストラ交流コンサート
                                            
2010.4.29(木) 名古屋音楽大学成徳館12階ホール 16:00

【第T部】
ファンファーレ/伊藤康英 Sax.O
小組曲/ドビュッシー Sax.E
    1.小船にて 2.行列 3.メヌエット 4.バレエ
アンティアンヌ/鈴木純明 2S.Sax
ルーマニア民俗舞曲/バルトーク Sax.E
    1.棒踊り 2.飾り帯の踊り 3.踏み踊り 4.角笛の踊り 5.ルーマニア風ポルカ 6.速い踊り

【第U部】
歯車/マルケアス Solo B.Sax+Sax.E 即興演奏:ジェローム・ララン
スカラムーシュ/ミヨー Solo A.Sax+Sax.E
 ソロ:亀井明良
   1.生き生きと 2.穏やかに 3.ブラジル風
カルメン組曲/ビゼー Sax.O
   1.前奏曲 2.アゴラネーズ 3.間奏曲 4.アルカラの竜騎兵 5.闘牛士の歌 7.ジプシーの踊り

フランス留学中の元コンミス嬢が、フランスの先生や学友とともにコンサートに出るというので、出かけてきました。彼女は、とても小柄なのです。フランス人の間に入ると、中学生みたい。向こうでは子供扱いされているのではないかと、余計な心配。。。。。オープニングのファンファーレは、伊藤康英氏の作品。途中で聞き覚えのあるメロディーが・・・「アルルの女」だっけ?「アンティアンヌ」はグレゴリオ聖歌をモチーフとした作品。譜面台が7本も立てられたので7重奏かと思いきや、ソプラノ・サックスの2重奏でした。長〜い譜面を追いかけながら移動しつつ演奏。「ルーマニア民俗舞曲」は、うちの楽団も7月の定演で演奏するので、興味深く聴く。やっぱり最近バルトークとは縁があるなあ。

後半、「歯車」はサックス4重奏をバックにバリトン・サックスが即興演奏。どんな重低音を聴かせてくれるかと思いきや、冒頭は柔らかい高音から。と思えば、ジャズ・トランペットのような響きも聴かせ、最後は「浜辺の歌」を朗々と歌いながら退場。「スカラムーシュ」はあれですよ。千秋がのだめのプロポーズを受ける決心をした曲。これ、フルートでもよさそうだなあ♪最後の「カルメン組曲」は打楽器やハープも入った大編成で。間奏曲のソロは美しいソプラニーノ。アンコールはテンポの速いノリノリのイスラエル民謡なんですが、出演してた人にきいても曲名わかりませんでした(笑)。


航空自衛隊中部航空音楽隊 第33回定期演奏会 2010.3.4(木) アクトシティ浜松・大ホール 19:00

シルバラード:ブルース・ブロートン/渡部哲哉
Sea to Sky:ラルフ・フォード
   1楽章:行進曲「ライオンズ・ゲート」
   2楽章:シャノンフォールズ
   3楽章:スタワマス・チーフ
   4楽章:ウィスラーを越えて

虹の翼:広瀬勇人  ※中部航空音楽隊委嘱作品
交響組曲「天地人」:大島ミチル/渡部哲哉
   1:天ー運命
   2:夢〜逢瀬ー天地人紀行
   3:強大な意志〜悪の華
   4:地ー自然の恵み
   5:道
   6:誇りとして

【アンコール】Stand Alone 〜「坂の上の雲」より:久石譲

またまた出かけました。中部航空音楽隊の演奏会。私、来世はぜひ人並みの体格と運動神経を持って生まれ、航空自衛隊の中央音楽隊でピッコロ三昧の日々を送りたいと思うのです。開場20分ほど前に並びにいったのですが、すでにすごい列!前から5列目ぐらいの左端のほうに座ったのですが、ピッコロもトランペットも全然見えませんでした。しまった〜!1曲目の「シルバラード」は痛快娯楽ウェスタン映画の音楽。シルバラードというのは主人公の故郷の町の名前。中間部にフルートの低音のソロあり。「Sea to Sky」はカナダのバンクーバーとスキー・リゾート地のウィスラーを結ぶハイウェイ州道99号線のニックネーム。おりしもバンクーバー冬季オリンピックの熱い闘いが終わったばかり。カナダの景勝地を眺めながらの快適なドライブを思わせる曲です。第2・第3楽章はフルートの和音とシンセサイザーによる女性合唱が印象的。第3楽章はパーカッションのリズムがスリリングなロック・クライミングを表現し、フルートのきれいなソロもあります。第4楽章は、またまたパーカッションがかっこよく、スパイ映画を思わせるようなもの。フルートもっこいいソロあり。急斜面をスキーで一気に滑り降りる様の描写。

後半は、委嘱作品の「虹の翼」と大河ドラマ「天地人」の組曲。2曲目はソプラノ・サックスの美しいソロで展開。4曲目はラストにフルートのちょいソロ。5曲目はフリューゲルホルンの大ソロ。6曲目はクラリネットのちょいソロがあります。前回聴いたときも思ったのですが、さすがに編曲のレベルも高く、全然うちの定演の参考になりませんでした。でも、これぞ吹奏楽!という素敵なコンサートでした♪アンコールのフリューゲルのソロも素敵☆これは大河ドラマつながりね?


航空自衛隊 中部航空音楽隊 アンサンブル・コンサート  2010.2.14(日) 航空自衛隊 浜松広報館・展示格納庫 13:30

1 木管5重奏 サウンド・オブ・ミュージック・セレクション
2 金管4重奏 オペラ座の怪人メドレー
3 クラリネット5重奏 ムーンライト・セレナーデ
              スーパーマリオ・ブラザーズ
4 バリチューバ5重奏 フローレンティナー行進曲
               カタリ・カタリ
5 サキソフォーン4重奏 ロシェフォールの恋人たちメドレー
6 金管5重奏 「天空の城ラピュタ」より 鳩と少年
          となりのトトロ〜さんぽ

【アンコール】  ケンタッキーの我が家

航空自衛隊の広報館、一度行ってみたかったんですよね。で、知り合いも出るし、出かけてみました。イベントデーのようで、なかなかの人出です。どのぐらいの内容か、よくわからなかったんですが、映画音楽など親しみやすい曲を集めた1時間程度のコンサートで、聴き応えも十分。楽器紹介もしてくれて、楽しいし。2番目の金管4重奏は、トロンボーン3本+チューバという、ちょっとかわった編成。トロンボーンの音色が、とっても柔らかいです。4番目のバリチューバはユーフォ2本とチューバ3本で重低音炸裂!隊長さん(チューバ)と副隊長さん(ユーフォ)も交えての演奏で、「いつもは仕事を棒にふって・・・いや、仕事で棒を振っている2人が演奏します」のしゃべりに爆笑〜!「カタリ・カタリ」は、なんとチューバのソロです。トリの金5は芸達者な方々がそろっているらしく、帽子をかぶってバズーになってみたり、アンコールのソリストにでっかい銀色の蝶ネクタイをつけてみたり(笑)。このアンコールが、「ケンタッキーの我が家」の変奏曲なんですが、トランペット超絶技巧です。すばらしい〜!


第2回 ムジカ Kayabue コンサート  2010.2.11(木) アクトシティ浜松・音楽工房ホール 14:00  指揮:川崎 優

 1 キューピッドのマーチ:川崎 優
 2 愛の挨拶:E.W.エルガー
 3 星に願いを:L.ハーライン
 4 カロミオベン:T.ジョルダーニ  ※テノール:石原久章
 5 うつろな心:G.バイジェッロ   ※テノール:石原久章
 6 口笛吹きと小犬:A.ブライアー  ※ピッコロ:十亀有子
 7 ノクターン 嬰ハ短調:F.ショパン  ※ピアノ:中村泉
 8 ヴェニスの謝肉祭:P.ジュナン

 9 柴の折り戸:わらべうた  ※フルート:加藤雅代
10 ずいずいずっころばし:わらべうた  ※ピッコロ:十亀有子
11 協奏曲 ごしきひわ:A.ヴィヴァルディ  ※ピッコロ:十亀有子
12 オルドルから野の花に:千秋次郎  ※ハープ:迫本宣子
13 朝に:M.トゥルニエ  ※ハープ:迫本宣子
14 カヴァレリア・ルスティカーナ:P.マスカーニ
15 雪おんな(小泉八雲原作):川崎 優

【アンコール】
キューピッドのマーチ
暁は光から:トスティ  ※テノール:石原久章
アイーダ大行進曲

ちょっとしたご縁で招待券をGET!フルート・オケ(10人だからフルート・アンサンブル?プログラムにはFlute Choirとなっていました。)の演奏会へ行ってきました。 1曲目が「キューピッドのマーチ」 これ、1983年のコンクール課題曲。なつかし〜い! 当時、F田君という小柄で華奢なメガネ男子がトロンボーンにいて、このマーチ、F田君がトコトコ・・・って歩いてきて、短調になるところで落ちこんでる感じとか言われていましたっけ。 久しぶりに彼のことを思い出しましたよ。 もともとかわいい感じのマーチなので、フルート・アンサンブルにもぴったり♪ テノールの独唱やピアノ・ソロのショパンのノクターンもフルート・アンサンブルの伴奏。「口笛吹きと小犬」はピアノ伴奏でしたが。ピッコロの十亀さん、赤いドレスがとてもお似合いです。たぶん私と同じぐらいの体型で小柄でとてもかわいい方です。ピアノの中村さんはフルートも吹かれるそうで、「ヴェニスの謝肉祭」からアルト・フルートで参加。この曲、やっぱり超絶技巧。ソリストは次々交代するけど、難曲だ〜!最後のヴァリエーションはトップの方が前で吹いて、拍手を受けて川崎先生とハグ。。。。。って、最後のジャ〜ン♪は?先生、忘れちゃったの?と思っていたら、ハグが終わった後にジャ〜ン♪がありました。演出だったのね。

「柴の折り戸」は、ねんねんころ〜りよ♪の子守唄。そのあとハープ伴奏のピッコロで「ずいずいずっころばし」とフルート・オケ伴奏の「ごしきひわ」が続きます。かっこいい〜!ピッコロだと、より小鳥っぽいよね。ハープ独奏の1曲目は、ちょっと小型のアイリッシュ・ハープ。2曲目は大きなグランド・ハープです。トゥルニエという作曲家は、ハープの曲をたくさん作った人なのだそうです。「カヴァレリア・ルスティカーナ」も、ハープが入るとぐっとグレード・アップ。最後の曲は、ナレーションも入った「雪おんな」。 途中で雪女の扮装をした奏者3人が、それぞれソロを吹きながら加わってくるのですが、最後は1人ずつ退場していって、そして誰もいなくなったという演出。 ハープ入りで演奏すると雪が降るといういわくつきの曲なのだそうですが、温暖な浜松には残念ながら雪女はあらわれなかったようです。

アンコールの最後のアイーダ、トランペット・パートはかわいい音のオカリナでした。


磯貝俊幸フルートリサイタル 2010.2.3(水) ザ・コンサートホール 19:00 ピアノ:山下 勝

J.S.バッハ:ソナタ ホ短調 BWV1035
H.デュティユー:ソナチネ
Ch.M.ヴィドール:組曲 作品34

武満徹:Voice
S.プロコフィエフ:ソナタ 作品94

【アンコール】
ウッダール:セレナード
ゴセック:タンブーラン

師匠の初リサイタル。時休を取って出動〜!駅でこれからムラマツのアレキサンダー・テクニークのレッスンというK嬢とばったり出会い、勧誘する。 集客+1!師匠、ほめて〜!

ホールへ着くと、受付に奥様らしい美しい方が・・・1歳半のかわいいお坊ちゃんにも会えました☆ こんなこと言っちゃ失礼ですが、師匠、ちょっとおっとりしているというか、チケットのさばき方にやや強引さが欠ける気がしていたので、あまりお客さんが入っていなかったらどうしよう?と主人と2人で余計な心配をしていたんです。 ところがどうして、たいした入りです。 すごいぞ、師匠〜!

第1部は、バッハとデュティユーとヴィドール。 ヴィドールは今私がやっているバルトークよりもやや低めの難易度がついていたような気がするが、絶対ウソだ〜! 師匠が却下してくれてよかったです。当分やらなくていいや。 後半は、武満とプロコ。 アンコールの1曲目は美しいセレナード。2曲目はタンブーラン。 このタンブーランが、前の席のオバサマ方に受けてました。 だって、とってもチャーミングなんだもの♪ これ聴いちゃうと、私ってダブルタンギング下手すぎだし、重すぎ。。。。。。って比べたら失礼だよね。 はい、また修行しますとも。


中日交響吹奏楽団 第42回定期演奏会  2010.1.31(日) 名古屋市芸術創造センター 13:30 

【第1部】
シンフォニア・ノビリッシマ:ロバート・E・ジェイガー

バンドのための民話:ジム・アンディ・コーディル
五木のこもりうた:日本民謡/藤田玄播
パッヘルベルのカノン:ヨハン・パッヘルベル/西谷伸二
喜歌劇「こうもり」序曲:ヨハン・シュトラウスU世/ルシアン・カイリエ

【第2部】
カーペンターズ・フォーエバー:ジョー・ラポソ他/真島俊夫
グリーンスリーブス:イングランド民謡/アルフレッド・リード
ゆき:文部省唱歌:高山直也
クラリネット・ポルカ:ポーランド民謡/デイヴィッド・ベネット
酒とバラの日々:ヘンリー・マンシーニ/岩井直溥
となりのトトロ〜コンサート・バンドのためのセレクション:久石譲/後藤洋

【アンコール】
ロコモーション
ラデッキー行進曲

大学時代の団長さん・T君所属の楽団。開場して列が進み始めたとたん、黒いスーツで支配人然とあいさつするT君に会いました。偉くなったんだねえ〜!定演には初めて来ましたが、大相撲名古屋場所千秋楽で国歌を演奏したりしてるんだ。テレビにうつるじゃん。いいな〜!演奏会は、いきなり「シンフォニア・ノビリッシマ」と「バンドのための民話」・・・懐かしくて涙が出ます。「バンド〜」は最近またコンクールでよく聴くようになったと思いきや、2008年に再版されているそうです。ナルホドねえ〜!「五木のこもりうた」はちょっと前衛的な編曲だと思ったら藤田玄播氏。前奏のフルート・ソロは、けっこう泣けます。後半も楽しい曲ばかりで、「ゆき」は、かわいいピッコロ&フルートのパート・ソロがおいしそう♪トトロの「すすわたり」も鍵盤打楽器と笛パートがいい感じの編曲でした。アンコールはのりのりの「ロコモーション」とお約束の「ラデッキー行進曲」、もちろん手拍子つき。

 

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