コンサート日記(2004年)

 

第58回尾西市民オーケストラ定期演奏会 2004.9.26(日) 14:00 尾西市民会館大ホール

【第1部】
アルヴァマー序曲:ジェームズ・バーンズ
アルセナール:ヤン・ヴァン=デル=ロースト
組曲「道化師」:ドミトリー・カバレフスキー
 1.プロローグ 2.道化師のギャロップ 3.行進曲 4.ワルツ 5.パントマイム
 6.間奏曲 7.小さな抒情的情景 8.ガヴォット 9.スケルツォ 10.エピローグ

【第2部】 尾西市立第一中学校ブラスバンド部
祈りの旅:北爪道夫
バレエ音楽「三角帽子」より イントロダクション、終幕の踊り:マニュエル・デ・ファリャ
ラブソング・メドレー

【第3部】
キャラバンの到着
愛するデューク
LOVE
美女と野獣
リトル・マーメイド・メドレー
(合同演奏)
アニメ・メドレー 久石譲作品集
ソーラン・ファンク

(アンコール)ブラジル

開場前に着いたんだけど、いつになくすごい列!中学校も出るせいかなあ・・・とにかくすごい!!

「アルヴァマー序曲」・・・懐かしくて涙が出そうな曲ですねえ。でも、きのうの運動会の疲れのせいか中間部でぼ〜っとしてたら、ラストのあまりのスピードに、びっくりして目が覚めた!なんか、私の知ってるアルヴァマーじゃないみたい。「アルセナール」は、いかにもヴァン=デル=ローストっぽいマーチ。和音の使い方やピッコロの高音を酷使するところまで。「道化師」は、シロフォンが印象的だよね。ソロもかっこよかった!

第2部は中学生の演奏。中学生ってかわいいよねえ〜☆登場したとたんに、近くの席のおば様方も、「まあ、かわいい!」なんて言ってました。しかし!曲目を見ただけでタダモノではないと分かります。なかなかのレベル!ピッコロの子もフルートの子もうまいよ〜!!いい意味で中学生らしい真面目な演奏です。「三角帽子」は、いきなりトランペットのスタンド・プレイで、続いてカスタネットの連打と元気な掛け声!ものすごい人数・・・いったい何人でやってるの〜?「ラブソング・メドレー」では一気にはじけて、曲に合わせて寸劇が展開・・・会場、大爆笑でした。

第3部はポップス・ステージ。それぞれのソロも見事です。最後は舞台からあふれそうな大人数で合同演奏。「ソーラン・ファンク」のピッコロ・ソロ、かっこいいな〜!!!中学生の歌と踊りで盛り上がりました。

アンコールは「ブラジル」・・・でも、1回ではおさまらず、もう1回演奏することに。


第4回たけのこコンサート〜合唱組曲・とべないホタル 2004.9.4(土) 13:30 小坂井町文化会館/フロイデンホール

【第1部】  バルネロ・ムジーク・コンソート
花祭り  アルゼンチンフォルクローレ/田中さち子編曲
名前のない空を見上げて  玉置浩二/田中さち子編曲
生き物地球紀行より BELIEV  杉本竜一/田中さち子編曲
ジュピター  ホルスト/田中さち子編曲
地上の星  中島みゆき/田中さち子編曲
羊たちは安らいで草を食む  J.S.バッハ/田中さち子編曲
自由〜奇蹟  女子十二楽坊/田中さち子編曲
コンドルは飛んで行く  D.ロプレス J.ミルヒバーグ/橋本祥路編曲

【第2部】  豊川親子合唱団たけのこ
合唱組曲「とべないホタル」  原作:小澤昭巳  作詞:清水則雄  作曲:藤村記一郎
1.めざめ  2.僕らの夏を  3.飛びたい  4.空へ  5.葉かげで  6.風よおしえて  7.あこがれ  8.子どもとホタル  9.僕らは忘れない  10.ひろちゃんの家で  11.今夜は朝まで  12.嵐  13.嵐のあとに  14.僕らはホタル  15.さがしに行こう  16.白鳥の星座めざして  17.夕暮れ  (合同演奏)星の子どもたち 額田町立夏山小学校のみなさんと共に

元同僚が合唱団に入ったそうでチケットをくれました。娘も聴けそうなプログラムだし、第1部に出演するバルネロ・ムジーク・コンソートは、ちょっと気になっていた桜淵公園の桜の木で作ったリコーダーを使っている団体。6人のリコーダー・アンサンブルにパーカッションと曲目によっては電子ピアノが入るという編成。箱のようなコントラバス・リコーダーの実物も初めて見ました。

「とべないホタル」は何年か前、ずいぶんと話題になった話。1巻だけは読んであったのですが、この合唱組曲は1巻と2巻を使っているようです。それにしても、ホタル役の子どもたちの上手なこと!涙が出そうでした。。。。。夏山小学校の皆さんとは、川や山・海を守る運動で知り合ったそうです。


フローラ・メモリアル・ウインド・オーケストラ・コンサート
佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ「フローラ・コンサート」
 2004.8.15(日) 13:45 浜名湖花博・水辺の劇場

フローラ・メモリアル・ウインド・オーケストラ・コンサート】 ※指揮:矢沢定明

祝典序曲
大序曲・1812年
あの日聞いた歌 ふるさと〜浜辺の歌〜椰子の実〜赤とんぼ〜春の小川〜花
世界に一つだけの花
アフリカン・シンフォニー

【佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ「フローラ・コンサート」】

スラヴァ!
アルメニアン・ダンス PartT&PartU

ど演歌エクスプレス
ディスコ・キッド
木星

さて、お盆にわざわざ花博へやってきたのは、シエナのコンサートがあるからなのだ。しかも、佐渡裕指揮!これを見逃す手はない。張り切って朝イチにやってきて、整理券引渡しの列に並ぶこと8時40分・・・整理券配布は9時半からなだが、これでも私たちは2組目(100〜200番のことらしい)。9時頃には、並んでも整理券があるかどうかわからない旨の表示がされ、9時5分に来た人は、もうもらえなかったとか。私のすぐ前には高校生ぐらいの男の子2人連れ。白Tシャツの子は、「シエナってさ〜、プロなの?」などとボケをかましていたので、(お前、知らんで並んどるのか〜!?)とド突いてやりたくなる。しかし、もう一人の青チェックシャツの子が詳しくて、いろいろ教えていたので、(ま、友だちに免じて許したるわ!)などと、彼らの会話を聞くともなしに聞きつつ1時間つぶす。で、念願の整理券ゲット〜!!!

午前中は花博会場を大急ぎで回り、1時頃には会場入り口へ。もう、けっこう集まってる。みんな気合入ってるな〜!ここで1組目から順に並んで待つ。私たちは2組目なので、けっこう真ん中のいい席に座れた。

フローラ・メモリアル・ウインド・オーケストラというのは、この日のために静岡県内で公募&オーディションして結成されたバンドらしい。でも、吹奏楽レベルの高い静岡のこと、皆さんなかなかの腕前です。「祝典序曲」も、いきなりすごいテンポ!クラのソロ、聴いてるだけで目が回りそうです。ピッコロもすごい指まわってる〜!!クライマックスにはバンダも入って、盛り上がります。「1812年」も、もちろんバンダつき。重い曲が続いた後で、日本の歌のメドレーでなごみます。で、その後サポート・メンバーも加わって100人以上の大合奏で「世界で一つだけの花」。最後に佐渡氏の指揮で「アフリカン・シンフォニー」。佐渡氏の指揮は初めて見ましたが、あまり棒は振り回さず、右手で軽くリズムをとって、左手で支持を出す感じ。コンガのお姉さんの大熱演に思わず目がいってしまいました。しかし、30分のはずのステージが、どれだけ延長してるんだ!?

休憩後、いよいよシエナの演奏です。「スラヴァ!」では、掛け声をかけるところで「シエナ!」と叫んで受けてました。アルメニアンも、すごいテンポ〜!で、第2部は緊張をほぐすため、いきなり「ど演歌エクスプレス」です。このシリーズはいろいろ出てると思うけど、『兄弟仁義』から始まるやつ。ソリストは、かぶりものをして演奏というお約束みたい。佐渡氏も“私は愛に生きます”という文字の入ったたすきをかけて指揮。そして、『函館の女』ではトランペット・ソロを披露。「ディスコ・キッド」は、バスクラ、フルート、トロンボーン、クラのアドリブ・ソロもがんがん入って、もうゴキゲン!その後、パーカッションのメンバーによるボディー・パーカッション(っていうのかな?手や体をたたいてリズムをとるやつ。)で、観客も一緒にリズムをとって楽しみました。しかし、皆さん芸人や〜!2部の最後は「フローラ・メモリアル〜」のメンバーの中からさらにオーディションで選ばれた27人が加わって、「木星」を演奏。ピッコロの人も入ってました。やっぱり上手かったもんね。

で、予定では4時半終了のはずだったのに、3部の開始が4時半という有様。4時半がタイム・リミットだった私たちは、3部の「ローマの松」が聴けずに、泣く泣く帰ってlきたのでありました、しくしくしくしく。。。。。しかし、佐渡氏はすごかった!!オーラがびんびん出てる感じでした。


木直喜 フルート・リサイタル 2004.7.27(火) 18:45 名古屋・伏見・電気会館 ザ・コンサートホール
                                             ※ピアノ:山下 勝

ミシェル・ブラヴェ:ソナタ ト短調 作品2−4 ラリュマグ
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:組曲 第1番 ホ短調 作品35
ピエール・オクターヴ・フェルー:3つの小品
ジャン・ルイ・トゥルー:グランソロ 第5番 作品79

フィリップ・ゴーベール:ソナタ 第1番
シャルル・マリー・ヴィドール:組曲 作品34

(アンコール)
ビゼー:「カルメン」より間奏曲
サン=サーンス:ロマンス

今回のプログラムは、とっても私好みです。ボワモルティエの組曲とフェルーの3つの小品が入っているんですもの。師匠とは赤い糸で結ばれている気がするのであった。改めて聴くと、ボワモルティエもフェルーも、やっぱり難曲!もっと修行をつまなくては吹けそうにもないワ。

それにしても、師匠パワフル!!フェルーの前か後で休憩だろうと思ったら、トゥルーまでやるんだもの。サン=サーンスが終わったあとは、(これから1杯飲んで寝ます♪)というジェスチャーが入って、会場大爆笑!お茶目だわ。


工藤重典 フルート・リサイタル 2004.7.18(日) 15:00 スタジオ・ルンデ  ※ピアノ:ジェフリー・グライス

メンデルスゾーン:ソナタ ヘ長調(1838)
ダマーズ:ペイサージュ〜九つの小品(委嘱作品初演)

ガロワ=モンブラン:フルートとピアノのためのディベルティメント
サティ:《五つのしかめ面》より 1.序曲 4.空威張り 5.退場
    グノシエンヌ第1番
    ピカデリー
    逃げ出したくなる歌
    ジムノペティ第1番
ビゼー/ボルヌ=ウィルソン:「カルメン」の主題による幻想曲

(アンコール)
バッハ:トッカータとフーガより
クレメンティ:ロンド
ダマーズ:デュエッティーノ

 

なんか、ものすご〜くマニアックなプログラムだと思いません?結局、知ってるのはジムノペティとカルメンだけでした。メンデルスゾーンは、バイオリン・ソナタを工藤氏がフルート用になおしたもの。ピアノ譜はいじってないそうです。第1楽章は、付点とシンコペーションのリズムが印象的。第3楽章は、もう超絶技巧〜!!ダマーズは、「演奏会用ソナタ」のイメージしかなかったのですが、この「ペイサージュ」は難解・・・とにかく第1部は音域も上から下までまんべんなく大変で、指も舌も加速度装置付って感じ。

ちょっと疲れてきたところでコーヒー・ブレイク。(飲み物つきなんですよ、このリサイタル♪)こっちも気合を入れます。

さて、第2部。ガロワ=モンブランは、バイオリニストだそうです。この曲は、フォーレやユーの「ファンタジー」みたいな試験曲だったとか。サティの小品で、ちょっとなごんで。フルート用編曲は、トレバー・ワイ。カルメンは、またもや超絶技巧!最後はめちゃくちゃスリリング。思わず立ち上がっちゃいそうでした。ブラボ〜!!

予定の新幹線まで時間がないはずなのに、3曲もアンコール。トッカータとフーガは、あの有名なのじゃなくて・・・BWVは、わかんないけど。クレメンティは、とてもきれいな曲。ダマーズは、「ペーサージュ」よりは分かりやすい、でもやっぱり超絶技巧でした。は〜、すごい!

で、会場で買ったCD(「ペイサージュ」のはいったやつ)にサインしていただいて、帰ってきました。大満足♪


高木綾子&東京シンフォニーカルテット コンサート 2004.6.12(土) 14:00 豊川文化会館大ホール
              第1ヴァイオリン:大谷康子、第2ヴァイオリン:廣岡克隆、ヴィオラ:諸橋健久、チェロ:ベアンテ・ボーマン3

【第1部】
1 ディヴェルティメント ニ長調/モーツァルト
2 歌劇「魔笛」(フルート四重奏版より)/モーツァルト
3 フルート四重奏曲 第1番/モーツァルト          ※2・3のみ高木氏参加

【第2部】
4 アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク〜第1楽章/モーツァルト
5 パッサカリア(ヴァイオリン&チェロ 二重奏)/ヘンデル:ハルボルセン編曲
6 愛の喜び/クライスラー
7 歌のコーナー  かわいい魚屋さん・みかんの花咲く丘・上を向いて歩こう
8 映画音楽のコーナー  魅惑のワルツ・80日間世界一周
9 エル・チョクロ

(アンコール)
チャルダッシュ/モンティ

2・3・5以外は弦楽四重奏。高木氏の出番が少なくて、ちょっとがっかり!でも、その代わり、第1ヴァイオリンの大谷氏が会場中を走り回って(←本当に走ってた!)大活躍!!あの人、すごいわ。でも、そのぐらいパワフルでなくちゃ、コンミスなんてつとまらないんだろうね。

実は、この日、午前中にアピタに買い物に行ったら、駐車場でチェロをしょった外人男性を見かけたんです。(おお!)と見とれていたら、その後にも楽器らしきものを持った人たちが・・・きっと高木氏と共演する方々に違いないと思い、声をかけようかと思いましたが、やめました。

さて、大谷氏、真っ赤なドレスで登場!チラシやCDの写真はロング・ヘアだったのに、ばっさりショートになってる。私はカッコイイと思ったけど、娘は長い方がいいと。彼女、名古屋出身なんだそうです。どおりで駐車場では見かけなかったはず。今日は、会場まで名鉄で来たそうです。チェロのボーマン氏はスウェーデン出身。でも、20年以上も日本にいて、日本語ぺらぺら。コンサートは超有名なディヴェルティメントでスタート。前半はモーツァルトづくしです。

2曲目になって、いよいよ高木氏のご登場!今日は淡いピンクのドレスです。真っ赤なドレスの大谷氏と並ぶといい感じ。今日もホルターネック。大谷氏もホルターネックなんだけど。いや〜、それにしてもモーツァルトってやっぱり難しいわ〜!聴いているだけで、指がからまりそう。。。。。フルート四重奏は、マンハイムで作曲されたとか。そうだっけ!?高木氏は、弦がピチカートで伴奏する第二楽章が好きなんだって。私も好きだな。そのまま第三楽章になだれ込むところもかっこいいし。

後半は、弦楽四重奏です。ヴァイオリンとチェロのデュオも、いい感じ。ヘンデルのテーマを、ノルウェーの作曲家ハルボルセンが変奏曲にしたものです。歌のコーナーでは、「会場の皆さんも、ぜひ一緒に口ずさんでください。」という呼びかけに、すぐ後ろのおばちゃんたちが素直に歌ってる。いいなあ♪「エル・チョクロ」は、“炎のキス”という意味のタンゴ。幅広いレパートリーで、コンサートは終了。

アンコールは、3人しか出てこないと思ったら、大谷氏は客席から登場!本当に走って、一番後ろのドアまで行ったらしい。(トイレに行ったメカ担当が目撃。)客席の間を演奏しながら移動。私の目の前でも弾いてくれました。

コンサートが終わって、ロビーに出たら、大谷氏、もうサインしてる。また走ったんだろうなあ・・・この人、本当にパワフル!!


第57回 尾西市民オーケストラ定期演奏会 2004.5.23(日) 14:00 尾西市民会館ホール

【第1部】 指揮:八城 崇幸
・「2001年宇宙の旅」のテーマ  リヒャルト・シュトラウス
・E・Tのテーマ  ジョン・ウィリアムス
・ジュピター讃歌  グスタフ・ホルスト/ヨハン・デ・メイ
・アメージング・グレース  アメリカ賛美歌
・サンダーバード  バリー・グレイ
・スーパーマンのテーマ  ジョン・ウィリアムス
・交響組曲「宇宙戦艦ヤマト」  宮川 泰

【第2部】  指揮:箕輪 響
・交響曲 第9番「新世界より」  アントニン・ドヴォルザーク
  第1楽章 アレグロ・モルト
  第2楽章 ラルゴ
  第3楽章 スケルツォ
  第4楽章 アレグロ・コン・フォコ

(アンコール)
スラヴ舞曲 第8番 ト短調  アントニン・ドヴォルザーク

仕事ができちゃって行けるかどうか心配だったけど、午前中になんとか片付けて出かけました。尾西オケは、今まで5月の定演はリード氏の指揮だったけど、今年は新たに八城氏をお招きするとのこと。昭和50年生まれですって。若い〜!指揮も若々しいです。キメのところでは、半身を引くようにしてけっこう大きく振るので、見ていて楽しいです。楽器はファゴットとか。第2部では、ファゴットで演奏に参加されるそうで、ますます楽しみ♪前半のテーマは、どうやら「宇宙」のようです。懐かしい曲ばっかり!「ジュピター讃歌」は、「木星」のおいしいところだけ持ってきた曲。デ・メイ編曲ってのがいいよね。うちでもやりたいなあ・・・「アメージング・グレース」はトランペットの曲が素敵です。

第2部、「新世界より」全曲は、やはり圧巻です。昔聴きすぎて聴かなくなっちゃった曲のひとつだけど、あらためて聴くとフルートおいしいですね〜!いいソロがいっぱいあります。アンコールは私の大好きな「スラヴ舞曲」の8番!これピッコロけっこう目立つし。kyon♪さん、がんばってましたよ〜!


岡本知高リサイタル 2004.4.25(日) 14:00 フロイデン・ホール

【第1部】
Ave Maria〈L.ルッツィ〉
勇者として戦ってください〈オペラ「リナルド」より/G.F.ヘンデル〉
アレルヤ〈モテット「踊れ喜べ、汝幸いなる魂よ」K.165より/W.A.モーツァルト〉
ふるさとの四季〈源田俊一郎(編曲)〉
ロマンチストの豚〈木下牧子〉
翼をください〈村井邦彦〉

【第2部】
ピアノ・ソロ 幻想曲「さくらさくら」〈平井康三郎〉
ミュージック・オブ・ザ・ナイト〈ミュージカル「オペラ座の怪人」より/A.L.ウェーバー〉
さくら〈作詞:森山直太朗・御徒町 凧 作曲:森山直太朗〉
小さな木の実〈オペラ「美しきバースの娘」より/ビゼー〉
私を泣かせてください〈オペラ「リナルド」より/G.F.ヘンデル〉
今の歌声は〈オペラ「セビリアの理髪師」より/G.ロッシーニ〉
川の流れのように〈見岳章〉
歌に生き、恋に生き〈オペラ「トスカ」より/G.プッチーニ〉

(アンコール)
踊り明かそう
未来へ

まずピアニストの登場。いきなり弾き始めちゃって、(あれ?1曲目って、ピアノ・ソロだっけ・・・)と戸惑っていると、岡本氏の登場。拍手が沸きます。グレーと黒のローブのような衣装・・・今日は地味めだそうですが。ルッツィのアヴェ・マリアは初めて聴きますが、きれいな曲です。話には聞いていましたが、女性としか思えないような、でもどこか違う不思議な声。プロレスラーみたいなあの外見とは、かなりミスマッチ。

1曲目が終わったところで、進行の方が登場。岡本氏のトークも期待してたのに、しゃべらないの〜?ちょっとがっかり!2曲目は、恋人を戦場に送り出す歌。表情がキッっとなって・・・鬼瓦みたいと思ったのは、私だけ?(←すごい失礼)日本の歌も、たくさん歌われます。オペラ歌手が日本語の歌を歌うと、何語かわからないことが多いんですけど、岡本氏の発音は、かなり聞きやすいです。「ふるさとの四季」は、最初が「ふるさと」で、途中に「おぼろ月夜」とか「夏は来ぬ」とか四季の歌が続きます。最後にもう一度「ふるさと」になるのですが、その部分が無伴奏になって、これは泣けますね。岡本氏は四国の高知出身。いいところだそうです。小学生の頃は、足の障害で養護学校にいたんですって。週末にお母さんと片道3時間も電車に乗って・・・そのときずっと歌を歌っていたことが、今日の岡本氏をつくったのかも。

岡本氏は、ブラスバンドでアルト・サックスを吹いていて、ブラバンの先生になりたかったんだって。で、音大を受けるために声楽も・・・と習いにいったのが、この進行の先生のところらしくて、そこで才能を見出されたらしいです。ソプラニスタとしての岡本氏は、もちろん素晴らしいですが、私たちはもしかしたら日本をしょってたつような吹奏楽指導者を失ったのかも。

「ロマンチストの豚」は、やなせたかし氏(ってアンパンマンの?)の作詞。ロマンチストの豚が、最後は羽が生えて飛んでいってしまうというユーモラスな歌です。進行さんは「岡本のために作られた歌です。」なんて言うし、岡本氏は、“ロマンチストの豚がいた〜♪”という出だしで自分の顔を指差すし、会場は大爆笑!

第2部は、ピアノ・ソロで始まります。ピアノの榎本潤氏は、岡本氏の大学入試のときに伴奏したんですって。学生服の岡本氏は、今よりふたまわり小さかったとか。ピアノ・ソロが終わって、いきなり「オペラ座の怪人」の序曲・・・榎本氏って、けっこういきなり弾き出す人なのです。岡本氏が出てこないな〜、と思ったら、なんと会場から登場!暗い会場とステージに、大きな岡本氏のシルエットは効果的です。(私がやったら、見つけてもらえんわ。)2部の衣装は、スパンコールのきらきらした黒。でも、やっぱり地味めだそうです。それにしても、生地がたくさんいるだろうなあ・・・岡本氏の誕生日は12月3日。それに合わせて、体重も123sとか。

2部では、岡本氏のトークもちょっとだけ入りました。地声も、やっぱり女性的な高いかわいらしい声なんですね。外見とすごくミスマッチ!「女性の声に聞こえますか?どうですか?」という呼びかけに、会場から「子供の声!」という声。岡本氏は、変声期が女性のそれのように終わってしまったんですって。あるにはあったんだけど、一般の男性のような劇的変化はなかったそうです。

プログラムの変更があって、「愛は花、君はその種子」の代わりに「小さな木の実」と「私を泣かせてください」。「小さな木の実」も好きだけど、岡本氏の「ローズ」も聴きたかったな。季節的には、こっちの方が合うし。

アンコールは「踊り明かそう」・・・思わず可憐なオードリー・ヘプバーンの姿を思い浮かべて、笑ってしまう。でも、映画のシーンに近いアレンジで、一旦終わったと思ったらまた始まって、楽しかったです。1番は英語だったけど2番は日本語で。岡本氏は、すごく日本語を大事にしてるみたい。

調子にのってCDも買い、握手会にも参加しました。すご〜く丁寧に握手してくださって、なんだか感動。リサイタルでも感じたんですけど、岡本氏ってすごく好感が持てるのよね。あなた方のために歌ってますよ〜!っていう感じが伝わってくるのよね。ファンになっちゃうわ☆


ペーター=ルーカス・グラーフ フルートリサイタル 2004.3.3(水) 19:00 電気文化会館コンサートホール ピアノ:田原 さえ

J.S.バッハ/ソナタ変ホ長調BWV1031
S.カルク=エーレクト/フルートソロのための熱情ソナタ
カール・ライネッケ/フルートとピアノのためのソナタ“ウンディーネ”op.167

フランシス・プーランク/フルートとピアノのためのソナタ
ジャック・イベール/フルートソロのための小品
F.ドップラー/ハンガリー田園幻想曲

(アンコール)
ヴィドール/スケルツォ
ゴーベール/マドリガル
J.S.バッハ/ソナタハ長調BWV1033より 第2楽章
ドビュッシー/シリンクス
J.S.バッハ/ソナタロ短調BWV1030より 第2楽章
ラヴェル/ハバネラ形式の小品

クラシック系のコンサートはいまひとつ入りが悪いという評判の名古屋だが、今夜は満席。後ろの方は、立ち見も出ている様子。グラーフ氏は、銀髪の素敵なジェントルマン。もっと重厚な音を想像していたのだが、意外と軽やかな音。しかし、抑揚のつけ方がすごい!バッハのアーティキレーションや装飾も独特。他の人がやったら嫌味に聴こえそうなのだが、説得力を持って迫ってくるところはさすが。自分がいかに直線的な吹き方しかしていないかということを痛感。グラーフ氏の表現は、華麗なアラベスク模様なのだ。2曲目のエーレクトは無伴奏。いきなり鋭角的な音で始まって、どきっとする。会場も、すごい緊張感。斜め前あたりの人の鼻づまりの音が気になるぐらい。ウンディーネは素敵。私的には、グラーフ氏にはロマン派がお似合いだと思うのだが。最後のEの音ののばし、いつまで続くの〜?と、びっくり。

プーランクは、ややゆったりめのテンポ。スタカートもゆるめで上品に。イベールの最後も、のばすのばす・・・最後がディミネンドのロングトーンで終わるときのくどさは、また格別。最後は言うことナシ!のドップラー。吹き始める前に、お口をもぐもぐさせるのは癖かな?ちょっとカワイイかも、と思ってしまう。

で、大阪ではアンコールが6曲あったと聞いたので、負けてはならじ!と隣のたかえさんと必死で拍手。ゴーベールの前には、「私の先生の先生です」というコメント。この程度の英語なら分かるわ。シリンクスの最後も、くどくて素敵。いつ音が消えたのか分からない。最後の最後はラヴェルで軽くまとめてサヨウナラ!本当に聴き応えのあるリサイタルでした。


ウィークエンド・コンサート ]W〜高木綾子 フルート・リサイタル〜 2004.2.14(土) 14:00 豊田市コンサートホール
                                                       フルート:高木綾子 ピアノ:西脇千花

ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
ツェルニー:協奏的二重奏曲 ト長調
ボルヌ:カルメン幻想曲

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
モーツァルト:ロンド ニ長調 K.184
シューベルト:「しぼめる花」による序奏と前奏曲

(アンコール)
村松崇継:EARTH(アース)

生綾子さん、初めて見ました。やっぱり美人です☆フルートって本当に美しい楽器だと再認識。美人が似合うし。今日はグリーン系のホルターネックのドレス。バックは首のあたりでリボンが結んであるみたいなんだけど、ロングヘアでちょっと見えない。CDでもけっこうブレスの音が入ってますが、時々大きなお口でがばっと息を吸うのが、少々びっくりしました。慣れるとそんなに気にならないけど。でも、あれぐらい吸わないともたないよねえ。トークも入るんですが、しゃべると本当に普通のお嬢さんって感じ。ツェルニーは初めて聴きましたが、なかなかいい曲ですねえ。ベートーベンの室内楽とかと同じ路線かな。

後半は白いドレスで、またまたホルターネックです。綾子さんは、こういうデザインが好きなのかしら?今度は髪をアップにしてるので、きれいな背中がよく見えます。おばさんでも、ドキドキしちゃう。「牧神の午後」の前では、時間をかけてしっかり息を吸って間をとったのが印象的でした。モーツァルトのロンドは、原曲はハ長調でバイオリンの曲なのだそうです。

で、アンコールは「EARTH」!これ、聴きたかったんです。CD売り場のお姉さんが、「今日のアンコールは、これだっていううわさですよ〜!」と叫んでいたので、期待はしてたんですが。あ〜、とっても素敵☆頭の中で「EARTH」がエンドレスでまわってます。

いつもコンサートはダッシュで行ってダッシュで帰るのがパターンなんですが、今回は時間に余裕があったので、サイン会にも参加!持参した「EARTH」のCDにサインしていただいて、握手もしていただきました。案外、手が大きいのかな?


たて笛よこ笛 ジョイ・ジョイントコンサート 2004.1.11(日) 13:30 新城文化会館小ホール
                                         クラリネット:丸尾卓巧 フルート:和田嘉郎 ピアノ:伊藤美江

○フルートとクラリネットのための デュオ・コンチェルタント第2番(Fl、Cl):クンマー
○ハンガリー田園幻想曲(Fl、Pf):ドップラー
○ソナタ第1番へ短調 Op.120−1(Cl、Pf):ブラームス

○フルートとクラリネットのデュオ(Fl、Cl):ムチンスキー
○ビゼー「カルメン」より カルメンラプソディー(Fl、Cl、Pf):ウェブスター

まずは、お二人の登場!予想外に小柄なお二人なので、思わず(かわいい☆)などと失礼なことを考えてしまった。でも、後から登場したピアノの方や女子高生と、そんなに違わないんだもの。でも、演奏はビッグよ!「ハンガリー田園幻想曲」は、やっぱり超絶技巧・・・あ〜、ため息。ムチンスキーのデュオは、本来フルート2本のための作品。6曲のうち、今日は第1、2、3、6曲を演奏。迫力あるカルメンで、コンサートは終わり。アンコールは、きれいな旋律の3拍子の曲でしたが、タイトルわかりません。

で、コンサートの後は、高校生のグループをモデルにアンサンブル・クリニック。フルート4重奏は、ケフキの「オータム・アイドル」。まず、客席から向かって左から1st、2nd・・・と並んでいたのを、1st、3rd、4th、2ndに並べ替えました。低い音を担当するパートが右にくると、足部管が向こうをむいてしまうので、よけいこもった音になるからだそうです。それから、同じメロディーが繰り返される曲なので、変化をつけるように。たとえば、過去、現在、未来・・・と、物語をつくるように。クレッシェンドは、もっとしっかり。小さい部屋で吹くのと同じではダメで、ホールでは大げさに感じるぐらいにつけないと、何をやっているのかわからない。棒吹きをするぐらいなら、独断と偏見でいいので、とにかく表情をつけること。フルートは旋律楽器です。「歌えないフルート吹きはいらない。」と、よく言われます。旋律だけをつなげて吹く練習をするのもいいでしょう。

あと、フルートについて、なにか質問はないですか?
Q:吹きながら体を動かす子がいるんですけど、どうでしょう?
A:上体の関係・・・腕と顔の関係がブレなければ、いくら動いてもかまいません。困るのは、腕だけ動いて顔が動いてない場合ですね。
Q:ビブラートのかけ方は?
A:腹筋を使ってフッフッ・・・・と練習してください。音を切ったのと、つなげたの、だんだんはやく、だんだんゆっくり。これは腹筋を鍛えないとできませんよ。佐久間由美子先生は、「フルートの演奏技術のうち、80%は腹筋の技術だ。」とおっしゃいました。

最後に、循環呼吸の練習法を紹介しましょう。循環呼吸はできなくてもいいんですけど、この練習は役に立ちます。皆さん、まずほっぺをぷ〜っとふくらませてみてください。で、両手で押さえて、息を逆流させないように、外へ出します。と同時に、鼻から吸うわけです。口の中の息だけで鳴らす練習もしてみましょう。いいポイントになければ鳴らないんで、けっこう難しいんですよ。(さあ、みなさんご一緒に〜!って、これができないのよね。でも、循環呼吸法、ぜひ身につけたいです。)

 

コンサート日記入り口へ  私笛トップへ