コンサート日記(2002年)
〜創立30周年記念〜第29回西尾市民吹奏楽団定期演奏会
2002.12.22(日) 14:00 西尾市民会館 大ホール 指揮:楊 鴻泰(よう こうたい)
第1部
・AWAY DAY:A.Gorb
・吹奏楽の為の第1組曲 変ホ長調:G.Holst 1.シャコンヌ 2.インテルメッツォ 3.マーチ
・パガニーニの主題による幻想変奏曲:J.Barnes
第2部
・シンフォニックバンドの為のパッサカリア:兼田 敏
・アルメニアン・ダンス PartT・PartU:A.Reed
第1楽章 あんずの木〜ヤマウズラの歌〜オーイ、僕のナザン〜アラガツ山〜行け、行け
第2楽章 農民の祈り
第3楽章 結婚の踊り
第4楽章 ロリの歌
(アンコール)
・ホワイト・クリスマス
・そりすべり だったそうです。(自分は聞いてないので)
プログラムを聞いて、びっくり!うちの次回定演候補曲、ホルストの1組とパッサカリアが入ってる。これは、聴きに行くしかない、と出かけました。でも、夕方から用があって3時半までしかいられない・・・「ロリの歌」まで聴けないかも。でも、あまりのかっこよさに、とうとう最後まで粘って聴いてしまいました。だけど、アンコールはさすがに聴けなかったの。だから、なにをやったのか分かりません。あしからず・・・
開演前、ロビーからなにやら音楽が・・・バリ・チューバ3重奏の宮崎アニメ・メドレーでした。ラピュタかな?ナウシカかな?最近、こういう前座のある演奏会がはやってるみたい。うちも、やろうかしら?
「AWAY DAY」・・・初めて聴いたけど、ジャズっぽいオシャレな曲。パガニーニは、超絶技巧!テクニシャン揃いでうらやましい。ピッコロ&フルートのパート・ソロも見事でした。きっとひじきの大群なんだろうなあ・・・バスクラやファゴットのソロ、すごい久しぶりに聴いたわ。なんだか感動!
「アルメニアン・ダンス」は、やっぱりかっこいい!!!うちでやったとき、育休中かなにかで、ろくに吹かなかったんだよなあ・・・ああ、もったいない。もう1回吹きたい。前述したように、途中で出るつもりだったのに、ついつい粘って最後まで聴いてしまいました。「ロリの歌」、血が騒ぐ〜!
30周年記念だけあって、とっても気合の入った演奏でした。
二大巨匠の夕べ〜マクサンス・ラリュー&アンドラシュ・アドリアン デュオ・リサイタル
2002.10.23(水) 19:00 しらかわホール(名古屋) ※ピアノ:占部由美子
・C.P.E.バッハ:トリオソナタ C−Dur wq.149
・F.シューベルト:ソナチネ D−dur D.384(M.ラリュー編曲) ※Flソロ:ラリュー
・F.クーラウ:トリオ G−dur op.119
・J−M.ダマーズ:Trio(1997)
・F.シューベルト:即興曲 BーDur D.935(V.バンタイ編曲) ※Flソロ:アドリアン
・F.ドップラー:リギの思い出 op.34 ※C.Fl:ラリュー、A.Fl:アドリアン
・フランツ&カール・ドップラー:リゴレット・ファンタジー op.38
(アンコール)
・ウェーバー(ベーム編曲):ロマンツァ ※C.Fl:ラリュー、A.Fl:アドリアン
・ショスタコーヴィッチ:「キング・リア」より
・ベートーヴェン:アダージョ ※C.Fl:ラリュー、A.Fl:アドリアン
平日夜のリサイタルは、けっこうハード・・・でも、この機会を逃したらもう一生聴けないかもと思い、大きな声では言えませんが時休をとって出かけましたよ。全自由席なので、せっかくだからいい席を取るぞ!と開場前にホールに到着。でも、なんか場違い・・・というか、私、浮いてるかも。平均年齢、異常に若い!特にどこかの音大生風のおそろいのスーツの団体が目立つ。レポートを書きなさいなんて宿題でも出たんだろうか?
さて、開場。しらかわホールは初めてなので、目の前の女性2人連れの後をついていく・・・が、なんなの、この延々と続く階段は!?まわりからも「年寄りにはキツイわ・・・」なんて声が聞こえる。同感!新しいきれいなホールで、パユを聴いた豊田のホールに雰囲気が似てる。でも、この階段はいただけませんわ。どうして、こんなつくりなの???
それでも、なんとか客席にたどり着き、前から3列目に陣取る。で、時間があったので、また階段を下りてCDコーナーへ(ゼイゼイ・・・)。悩んだ末、ラリューのバッハ・ソナタ集を買う。バッハのソナタ集とモーツァルトの協奏曲は、たまるんだよね〜!でも、つい買っちゃう。
いよいよ開演です。巨匠2人のご登場!さすがに2人ともお年を召されましたねえ。でも、右からラリュー、左からアドリアンの音がステレオで聴けるなんて、ものすごく豪華絢爛なシチュエーション♪ほとんど直立不動のラリューに対し、体でリズムをとったり踵でコン!なんてやってるアドリアン・・・2人の対比もおもしろい。で、この2人が顔を見合わせてアイ・コンタクトをとったり、曲が終わったとたん抱き合ったり・・・なんか、かわいいんですよね。本当にチャーミングなおじいさま達です。ダマーズでは、2人同時のフラッター。(すご〜い、やっぱり私も特訓するぞ〜!!!)「リギの思い出」の原曲は、フルート、ホルン、ピアノに鐘・・・昔、LP持ってたんだ。ずいぶん変わった編成だと思ったけど、今回はホルンのパートをアドリアンがアルト・フルートで演奏。これが、案外しっくりくるんです。ハンド・ベルでかわいい鐘の音も入る。リゴレット・ファンタジーは、もうアンコールのようなノリ!アドリアンが大げさな身振りで入ると、ラリューも真似してやり返す。客席からも笑いが起きていました。
アンコールも3曲やって、もう大満足!しかし、電車の時間に間に合わせるため、また例の階段を延々と駆け下りる、シンデレラのような私であった・・・ゼイゼイゼイゼイ。リサイタルの興奮のためか、夜の名古屋の街ををダッシュしたせいか、その夜(実は前夜も)よく眠れませんでした。あ〜、疲れた!でも、よかった!!!
尾西市民オーケストラ第54回定期演奏会 2002. 9. 8(日) 14:00 尾西市民会館ホール
【第1部】 指揮:井本 和伸
・風紋:保科洋
・映画「スター・ウォーズ」より組曲:ジョン・ウィリアムス/ドナルド・ハンスバーガー
T.帝国軍のテーマ(ダースベイダーのテーマ) U.王女レイアのテーマ V.森林の戦い W.ヨーダのテーマ X.メインテーマ
【第2部】 指揮:岩井 直溥
・アイム・ア・ブラスバンド
・シボネー
・スマイル〜ライムライト
・南京豆売り(ピーナッツ・ベンダー)
・アメリカン・グラフティ]U
・サンチェスの子供たち
(アンコール)
・思い出のサンフランシスコ
・セプテンバー・ソング
「スター・ウォーズ」やっぱりカッコイイねえ!第1作目は、25年前〜!?年の話は、やめよう。「ダースベイダーのテーマ」いいよねえ。悪役がかっこよくなくちゃ、話がおもしろくならないわ。しかし、恐怖の連続3連符・・・すごすぎ!!!「王女レイアのテーマ」はフルートも目立つし。いいわあ♪
第2部は、岩井先生ご登場で、もうノリノリ!コンガ、すごいねえ。帰る〜!とぐずっていたお嬢様も、コンガ・ソロは夢中になって見てました。「南京豆売り」では、なんとピッコロ・トリオのソロ。かわいいいのよ、これが。
6時までに帰らなくちゃならなかったので、ダッシュで帰宅。ゆっくり拍手もできなかったけど、楽しい演奏会でした。
木直喜フルートリサイタル《東欧の土の香り》 2002.7.31(水) 18:45
(名古屋・伏見・電気文化会館)ザ・コンサートホール ピアノ:山下 勝
・3つの小品:フランツ・ドップラー T 子守歌、U サロン風マズルカ、V 夜想曲
・フルートとピアノのためのソナチネ ト長調 作品100:アントニン・ドボルジャーク
・ハンガリー農民組曲:べラ・バルトーク(P.アルマ編曲)
・フルートとピアノのためのソナタ ニ長調 作品94:セルゲイ・プロコフィエフ
(アンコール)
・ヴォカリーズ:ラフマニノフ
・チャルダッシュ:モンティ
久しぶりに元師匠に会うので、張り込んで花束を注文する。メッセージを書いていて・・・レッスンに行っていたのは、もう15年以上も前なんだ〜!と、ショックを受ける。十年一昔っていうけどね〜!!ところが、はるばると花束を抱えて行ったのに、ホールの入り口で「花束の持ち込みはできません。」と取り上げられてしまう。そんなあ〜!直接渡したかったのに、がっかりよ。師匠、私の手の届かないほど人気者になってしまったの!?
さて、電気文化会館のホールは初めて。ステージの上には、しゃれたデザインの白木の譜面台がある。プログラムを見ると、岐阜の「椛の木」という家具工房で製作されたものだそうだ。木先生にご縁のある方らしい。
時間になり、先生のご登場。さすがに白髪が増えたものの、全然老けてない。その白髪も黒いタキシードを着ると目立つものの、普段着だとそんなに分からないそうだ。でも、ちょっとやせられて、ひとまわり小さくなったかな?
いきなり、ドップラーの「3つの小品」・・・これは、いけません。1曲目の『子守歌』は、私が先生のもとに通っていた頃、発表会で吹いてめちゃくちゃだった曲。あの頃は先生の言いたいことが全然分かってなかったなあ・・・などと感慨にふけっていたら、2曲目のマズルカなんて泣ける曲じゃないのに、涙が出てきましたよ。
休憩にあつこさんに会う。うわさ通り、すらっとしたきれいな方です。私なんて、階段の1段上に立って、やっと目線があう感じ。いろいろお話して、後半はお隣の席で聴く。ちょっと緊張。
プログラムが終了し、「本日はこのクソ暑い中をご来場いただき、まことにありがとうございます・・・」等、先生らしいお言葉があって、アンコール。最後の「チャルダッシュ」、すごいパワフル!さすがでした。
時間は遅いし、楽屋は混んでいそうだし、お会いしないでそのまま帰ってきちゃったけど、今回リサイタルに行けて、本当によかったです。
豊橋ウインドアンサンブル 第34回定期演奏会 2002.6.9(日) 14:00 ライフポートとよはしコンサートホール
・セドナ:S・ライニキー
・風紋:保科 洋
・「アルルの女」第2組曲よりメヌエット:G・ビゼー/三戸 知章
・序曲「春の猟犬」:A・リード
・狂詩曲「ノヴェナ」:J・スウェアリンジェン
・ガリバー旅行記:B・アッペルモント
1.リリバット(小人の国) 2.プロプディングナグ(巨人の国) 3.ラピュータ(浮き島) 4.フイヌム(馬の国)
・我が心のフォスター:S・C・フォスター/星出 尚志
・歌劇「タンホイザー」序曲:R・ワーグナー/V・F・サフラネク
始めにお断りしておきますが、この演奏会、前半しか聴けなかったの。お嬢様のご機嫌が、いまひとつでねえ・・・でも、私が大学時代から勝手にライバルだと思っているA氏が「アルルの女」を吹くというものだから、それだけでも聴きたかったの。
さて、いつもお世話になっているTWEさんの晴れ舞台・・・うちの団でも、手の空いている人は駐車場や受けつけの係のお手伝いに出ています。駐車場の入り口で、さっそく、「あ〜、パパだ〜!!!」と叫ぶ娘。主人が赤い旗を持って、車を誘導してました。車を降りるとすごい風!さすが海辺のホール。
1曲目の「セドナ」は初めて聴いたけど、フルートのよいソロがあるじゃないですか。これ、いいなあ・・・「アルルの女」の前には、フルート族の楽器紹介。まず、コーラの瓶とパンフルート(実は、私のを貸したのよ。)で、音の出る原理を説明。次に、ピッコロ、コンサート・フルート、アルト・フルート、バス・フルート、コントラバス・フルートがずらっと並んで、音を聴かせてくれました。すごい壮観!A氏のソロは、ややゆっくりめのテンポで、マスターズの力強い音をしみじみ聴かせてくださいました。
小坂井ウインドオーケストラ第2回定期演奏会 2002.4.29(月) 14:00 小坂井町文化会館(フロイデンホール)
【第1部 吹奏楽のためのオリジナル曲】
・トリビュート:Mark D.Camphouse
・追想〜ある遠い日の〜 2002年課題曲U:岡田 宏
・吹奏楽のためのラプソディア 2002年課題曲W:足立 正
・リュートのための古い舞曲とアリア 第3組曲から:Ottorino Respighi
【第2部 室内楽】
・フルート四重奏 「四季の詩情」メドレー:星出 尚志
・サキソフォン四重奏 ラグタイム組曲より
・ホルン四重奏 「魔笛」序曲
・トロンボーン三重奏 ジ・エンターテイナー
【第3部 映画音楽】
・サウンド・オブ・ミュージック:Richard Rodgers
・バックドラフト:Hans Zimmer
・炎のランナー:Vangelis
・交響組曲ハリー・ポッター:John Williams
(アンコール)
・ラデッキー行進曲
・翼をください
なにかとお世話になっている隣町の楽団。メンバー表を見てびっくり!教え子が何人もいるじゃないの!?でも、よく考えたらそうだよねえ。私、この町の小学校に9年も勤めたんだった。で、町にひとつしかない中学校のOBを主体にしたバンドだし。私が担任したのは10年以上も前。顔も変わってるだろうし、ステージは遠い・・・それでも、なんとなく見分けはついた。指揮は、楽団設立当時中学校の吹奏楽部の顧問だったY先生。第2部ではホルン・アンサンブルにも出演し、第3部では司会も。まさに三面六臂の大活躍!忙しすぎるせいか、司会はちょっと舌が回らなかったみたいだけど。がんばって〜!!!
レ・ヴァン・フランセ 日本公演2002 2002.3.16(土) 14:00 豊田市コンサートホール
フルート:エマニュエル・パユ、オーボエ:フランソワ・ルルー、クラリネット:ポール・メイエ、バスーン:ジルベール・オダン
ホルン:ラドヴァン・ヴラトコヴィチ、ピアノ:エリック・ル・サージュ
・プーランク:ピアノ、オーボエとバス−ンのための三重奏曲(Pf、Ob、Bs)
・バーバー:「夏の音楽」 作品31(Fl、Ob、Cl、Bs、Hr)
・リムスキー=コルサコフ:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ロ長調(Pf、Fl、Cl、Bs、Hr)
・サン=サーンス:デンマークとロシアの歌による奇想曲(Pf、Fl、Ob、Cl)
・グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調(Pf、Cl、Bs)
・プーランク:ピアノと管楽器のための六重奏曲(Pf、Fl、Ob、Cl、Bs、Hr)
(アンコール)
・アルベルト・ルーセル:フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンとピアノのためのディベルティメント Op.6
パユ様が豊田に来る!これは行かなくては!!!とチケットをとったものの、当日どうしても休みがとれなくなり、おまけに夜には仕事上のお付き合いで断れない会が入ってしまい、高速道路をとばしてとんぼ返りのあわただしい日となる。買ったばかりの地図にものってない新しいホール・・・同じビル内に大きな図書館もあり、ホールの下は能楽堂、ホール入り口は10階である。すごくいい眺め!はじまる前に、CDコーナーをのぞく。係のお姉さんの強力なおすすめの言葉に、ついつい2枚組のプーランクの室内楽全集を買ってしまう。
1曲目にはフルートは入ってなかったので、2曲目・・・期待が高まる中、いよいよパユ様のご登場!と思いきや、パユ様はきびすを返して袖に引っ込んでしまう。どうも楽譜を忘れてきたらしい。でも、あれは演出だった気がする。おちゃめな方である。
演奏が始まる・・・あくまでも軽い高音のpp、朗々と響く中低音のff。ふわっと音が消えた瞬間に、オーラが広がるのが目に見えるようである。今回のプログラムは、正直いって知らない曲ばっかりだったんだけど、R.コルサコフはやけに耳について、休憩の間中ずっとあの最後の6/8のメロディを歌ってた。
コンサート終了後、メンバーを囲む会があったんだけど、涙をのんでダッシュで帰る・・・パユ様、また愛知県に来てね〜!今度はソロが聴きたいわ〜♪