お時間拝借  ’96.11.03

ハガキの内容

みゆきさん、こんばんわ

この前の秋晴れの日、高原へ行ってきました。
初めて行くところなのでどこがどうなっているのか分からなかったけど
空に近づくにつれ目にとびこんできたのは、ススキと空を飛んでいる人でした。
そこはパラグライダ−ができる所でその日何人もの人が飛びに来ていました。

パラグライダーの着地場のはずれに座り、飛んでいる人を眺めたり
会話を聞いたりしていると、人ってやっぱり大空を飛びたいんだな、と思いました。

太陽が出ている時は暖かくても雲に隠れるとやっぱ寒い。
そこそこに引き揚げて展望台の方へ行きました。
駐車場に車を停め周りを見回していると、塩塚峰800m という案内板を見つけました。
行ってみよ!と思い歩き出した道はススキの小道。
背丈以上あるススキの中をテクテクと歩いていると
斜面一面のススキが太陽に照らされて銀色に光っていました。キレイでした。

最高峰ではパラグライダーで舞おうとしている人が風を待っていました。
そのうちの一人が先程私の前で話していた人で、私を見て
「あれ、上がってきたんか。」と声をかけてくれました。
「うん。」くらいしか言えなかったけどなんか嬉しかったです。
その人をはじめ、スタンバイしていた人が舞うのを見送って
ススキの小道を戻りました。

仕事を休んできた甲斐がありました。25歳最後の一日の出来事でした。
それでは


みゆきさんのコメント

といただきました。
まあほんとになんかそのまんま目で見えるような
丁寧なお葉書いただきました。
25歳最後の一日の情景いただきました。
それではりクエストにお応えします。
この空を飛べたら
 


リクエスト この空を飛べたら
(アルバム おかえりなさい より)

空を飛ぼうなんて 悲しい話を いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて いつまで考えているのさ

暗い土の上に 叩きつけられても こりもせずに空を見ている
凍るような声で 別れを言われても こりもせずに信じてる 信じてる

ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい

飛べる筈のない空 みんなわかっていて 今日も走ってゆく 走ってく
戻る筈のない人 私わかっていて 今日も待っている 待っている

この空を飛べたら 冷たいあの人も やさしくなるような気がして
この空を飛べたら 消えた何もかもが 帰ってくるようで 走るよ

ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも 空が恋しい


一言感想

これもラストの葉書です。読まれると思ってないので
ペンネームも何もなしで、送ったものです。
名前読んでいいとも悪いとも書いてないのでということで
名前だけ読んでくれました。
すごく優しい声でした。
この高原、私のお気に入りになって
今でもふらっと行ったりします。

みゆきさんのページへ

みおみおトップページへ