TED+Talkies メールマガジン 第24号 2017.01.07


あけまして おめでとう ございます。
今年も 実りの多い 年でありますように。



お正月早々ですが、お知らせが2つあります。




■ ■ ■ ■ _/  も   く   じ  _/ ■ ■ ■ ■


■ 1 TEDxKyoto の主要メンバー・塩見先生による講演会(1月21日)


■ 2 Talkies による
■   Brended Learning 3.0 ガイドラインを制定/授業希望者の募集開始



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■ 1 TEDxKyoto の主要メンバー・塩見先生による講演会(1月21日)

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題目: TEDx Talks およびTED Talksが出来るまで
講師: 塩見 佳代子(立命館大学)

名称: LET関東支部語彙学習・指導研究研修部会 第1回講演会
     −プレゼンの特徴と字幕作成について
主催: LET関東支部語彙学習・指導研究研修部会
日時: 2017年1月21日(土)15:30-17:30
場所: 早稲田大学14号館4階401教室(新宿区戸塚)
交通: 東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩5分
担当: 山口 高嶺(語彙学習・指導研究研修部会長、早稲田大)


講師をなさる塩見先生との出会いは、一昨年11月のLET関東支部大会での「外国語教育におけるビジュアル教材と字幕の利用」と題したTED+Talkiesのシンポジウムに先生がパネリストとしてお出でになったときだった。そのときは、TED Talks による語学授業をされる先生と言う程度しか存じ上げなかった。その後 TEDxKyoto が、京都外大の先生が主催者となり、多くの学生がスタッフ参加し、600人の大ホールで毎年開催していることを知り、さっそくチケットを確保して昨年10月に京都に出向いたときにお会いしたのが2度目となった。塩見先生はスタッフTシャツで、学生スタッフと打合せをしておられた。プレゼンがすすみ、あるスピーカーの番になったときに紹介者として華やかにドレスアップされた女性が登場されたのが、同じ塩見先生だったのには驚かされてしまった。

閉会後のパーティーでお話をうかがうことができた。先生が紹介されていたスピーカーとは、面談を重ね、プレゼンの指導をおこない、前日までに内容を覚えきれずにいてとても心配していたが、本番では完璧だったのでうれしかったとおっしゃっていた。

塩見先生は、TEDxKyoto の主要メンバーとして TEDxKyoto の企画・運営・指導をされるとともに、ビデオや字幕の製作指導・作成・監修もなされ、さらに、TED Talks を使った語学授業の先生としても教壇に立たれている。日本でも数少ない360度全方位TEDのような方だ。

今回の講演は、TEDx の裏から表まで、まるごとお聞きすることで、TED 授業の奥行きを広げるまたとないチャンスだと、楽しみにしている。

すでに TED を授業で使ったり、新年度から使ってみようと思案しておられる先生はもちろん、「TED って何?」と思われる方も是非 お出でください。







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■ 2 Talkies による
■   Brended Learning 3.0 ガイドラインを制定/授業希望者の募集開始

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ミント音声教育研究所は、出版社と協議を重ね、提携して Brended Learning のガイドラインを制定した。

ガイドライン本文はこちらから入手できる。
⇒https://www.mintap.com/news/pic/bl3_gl_20170106.pdf

また、ガイドラインの理念やシステム概要、経緯や募集要項はこちらに公開した。
⇒http://www5b.biglobe.ne.jp/~mint_hs/news/pic/n20161126.html
 内容見出し
  1 ガイドラインの理念
  2 ウェブ授業システムの概要
  3 ウェブ授業の特徴と効果
  4 ウェブ化された教科書のサンプル(南雲堂)
  5 ガイドラインへの賛同者を募集
  6 ガイドラインの背景


普段の授業で使う語学教科書に音声CDが付属するようになってはや数十年たち、近年ではCDプレーヤーを持たない生徒が増えたこともあり、mp3を提供する出版社が多くなった。

今回提案する Brended Learning は、IT時代に対応した Brended Learning 3.0 である。

Brended Learning とは、日本語ではブレンド型学習(ブレンド型授業)などと訳されていて、対面学習と個別学習を混合した学習形態(授業形態)だとされるが、定義は人により相違がある。

対面と個別と言う切り口で過去の授業形態(学習形態)を振り返ると、古くから、書道実技指導やそろばん教室、英語や漢字の小テストなどが思い浮かぶ。同一教室で、一斉講義・一斉指導と個別学習・訓練・試験をおこなっていて、今でも有力な授業形態である。

これを第一期のブレンド型授業(BL1)と呼ぶことにすると、ネット時代のeラーニングが導入され始めた近年のブレンド型授業を第二期(BL2)と呼べるだろう。

BL1からBL2への飛躍は、教材の多様化や学習管理などの面で実に画期的ではあったが、大きな難点も抱えていた。その最大のもののひとつが「教材の不一致」である。対面授業で普段使っている教科書の一部(例えば単語だけとか、読解確認選択肢問題など)がeラーニング化されていたり、極端なときには教科書とは内容(文章)がまったく異なる場合もある。

ちなみに「教材の不一致」には (1) 内容(テキスト)の不一致と、(2) 様式(プラットフォーム)の不一致がある。内容が一致すると、反転授業や予習復習での反復訓練による定着が期待でき、様式が一致すると対面授業で見慣れたり操作慣れした手法でそのまま個別学習に入ることができる。

アナログな第一期を経て、現在はeラーニングの第二期だ。自由度は向上したが、語学教科書との連携が不自由である。それを解決する段階を第三期(BL3)と名付けることにした。

具体的には教科書のウェブ化である。まずは教科書の本文をデジタル化して、それに音声を同期させてウェブ化し、字幕付き音映像提示(Talkies によるチャンク再生)とする。紙版教科書の主要な部分を電子教科書に変換して保護されたページにアップし、ウェブ・プレーヤーで字幕付き音映像を視聴し学習する。

この実現には著作権とウェブ化作業の2つの壁を超える必要がある。著作権の運用は、今日極めて制限的で、手続きの煩雑さや、自己規制による萎縮が心配されている。ウェブ化には多大な労力(資金と時間)がかかり、単体の教科書レベルでの採算性は期待が薄い。

これらの困難な課題を解決する第一歩として、音映像付き紙版教科書の電子化によるウェブ授業研究を開始し、出版社の協力を得て、第三期対応のガイドラインの策定にこぎつけた。

Brended Learning 3.0 ガイドラインに基づき作成された教科書サンプル(南雲堂)がトーキーズに公開されたので、試すことができる。
⇒https://www.mintap.com/news/pic/talkies_lib_access(nan).pdf

改善点や問題点などご意見を寄せていただきたい。
多くの先生、出版社の理解と賛同を期待している。









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編集後記
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年末年始に帰省した娘に連れられた孫たちから、協力な風邪ウィルスのお土産をもらってしまい、10年ぶりくらいに寝込んでしまった。鼻づまりで一晩眠れませんでしたが、「鼻うがい」が抜群の効果を発揮してくれました。(^-^)ν

幸い、インフルではなかったです。皆様もお体にお気をつけ下さい。





2017年1月7日(土)
酉年 むつき 七日 辰の刻
田淵龍二

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