以下は筆者が5日間で見聞した企画一覧である。
◆ | 12日 |
1 | 若手チュートリアル企画:学生向けキャリアビジョン講座 |
2 | ゼロから始める深層強化学習 / 前田新一,藤田康博(プリファードネットワークス) |
3 | 自然言語で書かれた数学問題を計算機で解く / 松崎拓也(名古屋大学) |
4 | スポンサーイブニング |
赤字は筆者の発表
◆ | 13日 |
5 | 非流ちょうな音声言語の規則性をさぐる / 定延利之(京都大学教授) |
6 | E2-1 会話とスピーチの映像による日英対訳コーパス構築 ― 自律学習を促す適応学年レベルのあるコンコーダンス / ○田淵龍二 (ミント音声教育研究所) |
| |
| Seleaf と TED を実装した対訳コーパス CORPORA の説明をする田淵と発表会場の様子(下) |
| |
7 | E2-2 クラウドソーシングを用いた語彙テスト結果データセット作成 / ○江原遥 (産総研) |
8 | E2-3 コーパスを教育利用するための要件としての適応学年指標 ― 文法コーパスとTEDコーパス構築 / ○田淵龍二 (ミント音声教育研究所) |
9 | E2-4 日本語文型同定システムにおける曖昧性解消とその評価 / ○Myroshnyk Roman, 加藤恒昭 (東大) |
10 | E2-5 小論文自動採点データ構築と理解力および妥当性評価手法の構築 / 大野雅幸, 泉仁宏太, ○竹内孔一, 小畑友也, 田口雅弘, 稲田佳彦, 飯塚誠也, 阿保達彦, 上田均 (岡山大) |
11 | E3-1 高校英語教科書のCEFRレベル―CEFR-J Wordlistに基づいた語彙の数量的分析― / ○畔元里沙子, 内田諭 (九大) |
12 | E3-2 英語教育支援のための複単語表現平易化手法の検討 / ○芦原和樹, 高田祥平, 荒瀬由紀 (阪大), 内田諭 (九大) |
13 | E3-3 品詞解析の学習者英語への分野適応 / ○永田亮 (甲南大/さきがけ), 水本智也 (理研AIP), 菊池悠太 (PFN), 川崎義史 (東大), 船越孝太郎 (京大) |
14 | E3-4 Identifying Current Issues in Short Answer Grading / ○Tianqi Wang (東北大/理研AIP), Tomoya Mizumoto (理研AIP), Naoya Inoue, Kentaro Inui (東北大/理研AIP) |
15 | E3-5 媒介言語による表現を伴わせて句構造を表示した表現使用例の検索を手掛かりに読解と作文を行なわせる第二言語学習支援 / ○中村宏 (一橋大), 掛川淳一 (兵教大), 伊藤紘二 (東京理科大) |
◆ | 14日 |
16 | C4-1 論文閲覧を支援する試み ― 文脈検索可能な NLP 予稿集コーパス構築 / ○田淵龍二 (ミント音声教育研究所) |
| |
| コーパスと著作権について説明をする田淵 |
17 | C4-2 複言語パラレルコーパスを用いた仏英語比較研究 -仏語lorsque (when)節における文体的倒置に対応する英語表現を中心に- / ○谷口永里子 (京大), 高橋真理子 (関西学院大) |
18 | C4-3 プログラミングコンテスト問題からのプログラム生成用データセットの作成 / Panyam Chandrasekarasastry Nagesh (メルボルン大), ○江原遥 (産総研), 徳永拓之 (スマートニュース), 鶴岡慶雅 (東大), 高村大也 (産総研), 小田悠介 (NICT/NAIST), 渡部有隆 (会津大) |
19 | C4-4 WORD GINI: 語の使用の偏りを捉える指標の提案とその応用 / ○村山太一, 若宮翔子, 荒牧英治 (NAIST) |
20 | C4-5 読解による解答可能性を付与した質問応答データセットの構築 / ○鈴木正敏, 松田耕史 (東北大), 岡崎直観 (東工大), 乾健太郎 (東北大/理研AIP) |
21 | C4-6 クラウドソーシングによる日本語FrameNetと自動構築した格フレームとの対応付け / ○河原大輔 (京大/理研AIP), 小原京子 (慶應大/理研AIP), 関根聡 (理研AIP), 乾健太郎 (東北大/理研AIP) |
22 | 自然言語処理の歩みとこれから / 辻井潤一 (産総研人工知能研究センター長),河原達也 (京都大学教授),飯田 仁 (東京工科大学名誉教授) |
| |
23 | C5-1 実世界におけるインタラクティブな物体指示 / 羽鳥潤, 菊池悠太, ○小林颯介, 高橋城志, 坪井祐太, 海野裕也, Wilson Ko, Jethro Tan (PFN) |
24 | C5-2 Automatic Flick Keyboard Error Correction Based on GMM-LR-LM Gang Qiao, Yihua Huang, Yabo Li, / ○Jianmin Wu, Tianhuang Su (Baidu) |
25 | C5-3 フレーズ知識補完と生成の同時学習 / ○斉藤いつみ, 西田京介, 浅野久子, 富田準二 (NTT) |
26 | C5-4 自然言語処理における解釈可能な敵対的摂動の学習 / ○佐藤元紀 (NAIST), 鈴木潤 (NTT), 進藤裕之, 松本裕治 (NAIST) |
27 | 懇親会 |
| |
◆ | 15日 |
28 | P10-1 係り受け関係を用いた短単位の単語ベクトルから長単位の単語ベクトルの合成 / ○清藤拓実, 古宮嘉那子, 佐々木稔, 新納浩幸 (茨大) |
29 | P10-2 文献情報の多様な要素を考慮したベクトル表現獲得 / ○米田拓真, 三輪誠, 佐々木裕 (豊田工大) |
30 | P10-3 UD Japanese BCCWJ: 現代日本語書き言葉均衡コーパスのUniversal Dependencies / ○大村舞, 浅原正幸 (国語研) |
31 | P10-10 クエリ中の単語の語義絞り込みによる動画検索精度の向上 / ○平川幸司, 菊池康太郎 (早大), 植木一也 (明星大), 林良彦, 小林哲則 (早大) |
32 | P11-1 機械学習による単語概念の意味属性推定 / ○長谷川美夏, 小林哲則, 林良彦 (早大) |
33 | P11-7 日英対訳絵本の語彙から見た日本語フレームネットの評価 / 小原京子 (慶應大/理研AIP), ○大久保佳子 (JSA) |
34 | P12-4 児童による作文の修辞ユニット分析における中核要素認定 / ○田中弥生 (東大), 浅原正幸 (国語研) |
| |
35 | D6-1 直接分類型日本語ニューラル構文解析 / ○金山博, 村岡雅康 (日本IBM), 小比田涼介 (NAIST) |
36 | D6-2 制限付き疑似ベイジアンネットを用いた組合わせ範疇文法パーザ / ○高橋直人, 一杉裕志 (産総研) |
37 | D6-3 手続きの生成モデルの文法抽出の枠組みによる学習 / ○吉成未菜里 (東北大), 横井祥, 乾健太郎 (東北大/理研) |
38 | D6-4 大学受験レベルの英文法解説ツール / ○山岡幸高 (九大) |
39 | 理論言語学と自然言語処理と 戸次大介(お茶の水女子大学准教授) |
40 | A7-1 分子構造を用いた文書からの薬物相互作用抽出 / ○浅田真生, 三輪誠, 佐々木裕 (豊田工大) |
41 | A7-2 自然言語処理とLinked Dataを用いた化学物質情報の可視化 / ○田中一成, 岩倉友哉, 小柳佑介, 池田紀子 (富士通), 進藤裕之, 松本裕治 (NAIST) |
42 | A7-3 リンク先決定における特徴の抽象性を利用したwikificationの精度向上 / ○村上凌悠, 綱川隆司, 西田昌史, 西村雅史 (静大) |
43 | A7-4 関連記事判定のためのニュース記事キーフレーズ抽出 / ○大倉俊平, 小野真吾 (ヤフー) |
44 | 論文賞受賞講演 |
45 | クロージング |
◆ | 16日 |
46 | 形態素解析システム JUMAN++ / 河原大輔, Arseny Tolmachev (京都大学 大学院情報学研究科) |
47 | 汎用形態素解析システムMeCab / 工藤拓 (グーグル合同会社) |
48 | 日本語の単語分割・品詞推定 あるいは KyTea の話 / 森 信介 (京都大学学術情報メディアセンター) |
49 | 製品利用可能な形態素解析器 Sudachi / 高岡一馬 (株式会社ワークスアプリケーションズ) |
50 | 電子化辞書UniDicを中心に見たリレーショナル・データベースによる統合的言語資源管理環境 / 岡照晃 中村壮範(国立国語研究所 コーパス開発センター) |
51 | 単語分かち書き用辞書生成システム NEologd の現状と今後 / 佐藤敏紀(LINE株式会社) |
52 | 形態素解析辞書で曖昧性解消に挑む / 坂本美保 (株式会社ワークスアプリケーションズ ワークス徳島人工知能NLP研究所) |
53 | 漢文、やらないか? / 安岡孝一 (京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター) |
54 | 形態素解析が日本語教育に与えたインパクト / 岩田一成 (聖心女子大学) |
55 | 検索サービスにSudachiを適用して運用コストを削減した話 / 佐々木 峻 (Acroquest Techonology株式会社) |
56 | ライトニングトーク |
57 | パネルディスカッション |
| |
論文賞受賞講演やライトニングトークにはそぞれぞ4名、6名とおられるが、割愛させてもらった。
筆者が5日間で聴講した講演は長短合わせて 35人、一般発表(20分) 34本、ポスター 10本。月曜から金曜まで毎日朝から日暮れまでテーブルについて人の話を聞き続ける生活は、大学はもちろん高校でも経験したことがないほどのハードなものだった。しかし、聴講できた発表は全体の2割に過ぎず、残念だった。
企業など大学以外の発表が多かったように思う。目だった所を数えてみた。
理研 34件
産総研 16件
NTT 15件
Yahoo 8件
国語研 7件
これら5団体で80件、一般発表の4分の1を占めていた。
|