2007/09/15 高崎五万石騒動古文書とゆかりの地を訪ねて

2007/09/15 高崎五万石騒動古文書とゆかりの地を訪ねて


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秋の日の残暑が厳しい午後、９月の定例会を終えた高崎五万石騒動研究会のメンバー４人は上郷にある小嶋家とゆかりの地を訪ねてまわった。最初に訪れたのは、大総代小嶋文次郎の慰霊碑。これは明治３年（1870年）９月７日に斬首された大総代小嶋文次郎（４６歳）を顕彰するもので、上小塙村大森院の西南の一角に建立されている。入り口に立つ石の柱には年代を経ながらもくっきりと「義人」の二文字が浮かび上がっていた。左から星野会長、佐藤（三喜蔵の子孫）、萩原座長次に訪れた大総代小嶋文次郎の遺族のお宅では当時から大切に伝えられてきた古文書を見せていただいた。それらは桐の箱に大切に保管されていて先祖のりっぱな活動への尊敬の念がうかがわれた。特に目を引いたのは各村々の連判状で、当時の農民たちの決然とした思いがじかに伝わってくるものだった。保存されていた連判状は全部で１７枚。小は中泉新田の２０名から、大は浜川村の１１９名まで、平均すると、当時の農家戸数の８～９割が連判状に署名していたことになる。最後に訪れたのは稲荷神社の西方にある山田勝弥の墓所。山田勝弥は、大総代小嶋文次郎と同じ上小塙村の農民で、大総代処刑後の中心的な人物の１人である。東京に出向き民部省へ訴願したことを罪に問われ徒罪十年の服役中に病気で亡くなっている。墓石にくっきりと掘り込まれた「義民家」の文字が獄死の悔しさと誇りを語っていた。高崎五万石騒動研究会は、来る１０月１３日（土）～１４日（日）に高崎城址公民館で行なわれる文化祭において小嶋家が代々伝えてきた貴重な連判状１７通をすべて展示することにしている。
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