まだ梅雨が明けきらない7月最後の日曜日に、群馬県高崎市にある 高崎健康福祉大学で群馬県母親大会が開催され、高崎五万石騒動研究会による特別講座「歴史に学ぶ民衆の力 -- 高崎五万石騒動」が午前9時半から12時までの2時間半にわたって行なわれた。
高崎五万石騒動をテーマとした叙事詩「人呼んで"五万石騒動"という」が 作者である新井隆雄さん本人により朗読され、堂々とした読み上げに はやくも会場は涙ぐむ人も見受けられた。
叙事詩「人呼んで"五万石騒動"という」を朗読する新井隆雄さん
つづいて 第二次大戦直後に製作された 紙芝居の原作画家である丸茂利夫さんから、製作当時を振り返った想い出話が紹介された。
紙芝居製作当時を様子を語る丸茂利夫さん
その後 紙芝居の電子復刻版(MediaCD)が上映された。会のメンバーは 各地の上映会で幾度も見てきているにもかかわらず、「何度見ても 感動する」と 感慨深げだった。
復刻電子紙芝居の上映
最後に 研究会の会長である 星野進乎さんが「高崎五万石騒動が私たちに伝えるもの」と題した講演を行い、「この粘り強い百姓衆の闘いを 今日にどう生かすか それが課題です」と訴えた。
基調講演をする星野進乎さん
特別講座には、大総代佐藤三喜蔵、高井喜三郎、丸茂元次郎など 高崎五万石騒動で弾圧された百姓衆の子孫や、クラスで地元史として演劇に取り上げたと言う小学校の先生などが参加し、時間いっぱいに 意見を交換し合った。
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