大金を出して導入しても誰も使わない・使えないケースが増えているという、重厚長大なCALLが抱えている深刻な問題に対して、授業現場から情報を発信することで、なんとかして、授業で手軽に使える電子機器を作って欲しいと言う教師の切実な希望がうかがえるテーマとなっている。
この意見交換会は、今回の Listening Station (アンペール)を第1弾として、CALLメーカー大手が順次登場することになっている。現場の教師たちは、CALLへのさまざまな思いと期待を持って、次回以降の意見交換会に注目している。
プレゼンテーションでは、「ミント・リスニングステーション」も紹介された。これは、Listening Station のすぐれたLL機能と、プレーヤーミント(ミントアプリケーションズ)の卓越した一斉授業展開機能(とくに音声のビジュアル化)とのコラボレーションで効果的な授業を提案するシステムで、電子黒板やプロジェクタを使うことで、これまでの体面式一斉授業のよさを保持しながら、良質の音声をピンポイントで提供することで発話能力を向上させる最新式のシステムで、それでいながら、これまでのCALLに比べて軽量安価で使いやすいことが特徴となっている。何よりも、授業で使っている教科書(教材)をそのまま電子化して使えることが、現場の教師に歓迎されている。