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三木秀夫法律事務所
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【お知らせ】
2009年12月から、このページは休止とさせていただきました。
同名での記事を、当事務所メールマガジンにて毎月発刊しています。
ご関心のある方は、そちらをご覧ください。

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【特別広報】 「裁判映画祭」を8月に開催! ぜひご参加くださいませ!!
大阪弁護士会の有志弁護士で構成される“友新会”が、今年で110周年となるのを記念して、8月に「裁判映画祭」を開催します。裁判に関連する6本の映画を、3日間にわたって上映するとともに、2日目には丸田隆教授の講演、3日目には宮崎哲弥氏(評論家、コメンテーター)を囲んでのトークセッションを行います。

会場は、大阪弁護士会館2階ホールで、期間は8月27日(木)、28日(金)、29日(土)の3日間です(無料)。 【申込方法は下記に案内】

○開催趣旨
本年5月から裁判員制度が始まりました。諸外国では広範に陪審制あるいは参審制が採用され根付いてきました。“友新会”が結成された110年前より以前から、司法を職業裁判官だけに委ねてきた日本の司法がどう変わるのか、この陪審制でもない、参審制でもない、新しい制度については、期待と問題点へのとまどいが交錯しています。

アメリカの陪審制を描き不朽の名作と言われる映画『12人の怒れる男』は、そういった国民による司法参加を知り理解を深める好適な作品と言え、それに匹敵する名作も多数存在しています。

この新時代を迎えて、映画という媒体を通じて、司法を身近に感じていただくことと合わせて、他方で司法の抱える疑問点、市民から見てのあるべき司法とは何かについて、市民とともに感じ、集い、考えることは、これからの市民社会にとって有益であり、司法関係者にとっても、今後の活動に寄与するものと考え、この映画祭を開催いたします。

○日程
【1日目】 8月27日(木)PM3:30開場、4:00開始、8:40終了
映画「インディアンサマー」(1997年韓国ノ・ヒョジョン監督)
映画「それでもボクはやってない」(2007年日本周防監督)【35mm上映】
【2日目】 8月28日(金)PM1:30開場、2:00開始、8:30終了
映画「12人の優しい日本人」(1991年日本中原監督)
講演 丸田隆教授「裁判員裁判の課題」
映画「12人の怒れる男」(2007年ロシア ニキータ監督)
【3日目】 8時29日(土)
(午前の部)AM10:30開場、11:00開始 
映画「日独裁判官物語」(1999年日本 片桐監督) 
(午後の部)PM1:00開始、4:50終了
トークセッション 宮崎哲弥氏
映画「真実の行方」(1996年米国グレゴリー・ホブリット監督)

○場所 
大阪市北区西天満1−12−5 大阪弁護士会館2階ホール
(地下鉄淀屋橋駅徒歩10分、地下鉄北浜駅徒歩7分) 

○主催 友新会 

○申込方法 友新会ホームページhttp://www.yu-shin.gr.jp/
このサイトから「裁判映画祭」コーナーをクリックして、
申込書をダウンロードして、FAX(06−6223−0266)にて申込
(各日150名 申込先着優先)
(問い合わせ先電話06−6223−0250 平日10時から17時のみ)

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講師紹介
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●丸田隆(28日講師)
弁護士、関西学院大学ロースクール教授。著書に、「裁判員制度」 (平凡社新書)など多数。
●宮崎哲弥 氏(29日講師)
評論家、コメンテーター。たかじんのそこまで言って委員会(読売テレビ系)、ビートたけしのTVタックル(テレビ朝日系)、ニュースの深層水曜(朝日ニュースター)、スーパーニュースアンカー(関西テレビ・木曜コメンテーター) など多数の番組に出演。09年5月に「映画365本 DVDで世界を読む 」(朝日新書)を出版。その他著書多数。

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映画紹介
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■「インディアンサマー」
エリート弁護士が愛したのは、夫殺しで死刑を求刑された女。切なすぎる想いに涙が止まらない慟哭のラブストーリー。(内容からは法廷ドラマ&ミステリーを予想させるが実際は感傷的なメロドラマの要素が強い。ただし、一審−控訴審−上告審が一通り描かれており、韓国の司法制度や裁判に対するイメージをつかむにはよい材料。)
■「それでもボクはやってない」
2002年に東京高裁で逆転無罪判決が出された事件をきっかけに痴漢冤罪に関心を持ち、自ら取材した数多くの同種事件の実在エピソードを作品中に散りばめつつ、日本の刑事裁判の実態を映像化したもの。
■「12人の優しい日本人」
名作『十二人の怒れる男』のパロディ映画。「日本にも陪審制度があったら?」という架空の設定で描かれる法廷劇・密室劇。殺人事件で集められた、職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた12人。被告人が若くて美人だったことから審議は概ね無罪で始まり、すぐ終わるかに見えたが、審議は意外な展開へ進む。
■「12人の怒れる男」
アメリカ映画の不朽の名作『十二人の怒れる男』を現代ロシア版にリメイクした話題作。継父殺しの殺人容疑がかかったチェチェン人少年の裁判をめぐり、12人の陪審員がさまざまな思惑を交錯させながら審議を展開する現代ロシア映画。
■「日独裁判官物語」 
日本とドイツの裁判官の違いを浮き彫りにしつつ、日本の裁判官のあり方について問題提起するドキュメンタリー映画。映画では、日本の裁判官たちが、日々の仕事のハードさを嘆き、市民集会で発言すれば処分され、最高裁から睨まれると人事や給料で差別されることを語る。一方で、ドイツの裁判官がスクーターで裁判所に通勤する様子、普通の市民と同じように地域の人々と交流し、自由に意見交換する様子などが映し出される。日本の裁判官をめぐる問題点がドイツとの対比でよくわかる。
■「真実の行方」
大司教惨殺事件で逮捕されたのは、彼の侍者のアーロンという青年だった。売名家と呼ばれている弁護士マーティンは、事件の話題性から無償での弁護を申し出たが…。緊迫の陪審法廷サスペンス。リチャード・ギア主演。 


                                            弁護士 三木秀夫

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