◆Travel 60 
イランの語りの祭りに招待出演
Storytelling Festival in Iran  
English
 
20061218日ー21日、テヘランで》
 
 

  

 
 

主催団体: KANOON "Institute For The Intellectual Development of Children & Young Adults"

 

 
 
←招待ストーリーテラーへウェルカム・カードと水仙の花  
 
交流担当役員の Leili Hayeri Yazdi さん→
 
 
"Nice to meet you."
←ノルウェー人のぺオレスタンと握手
 
招待されたストーリーテラーたち→
(北欧から6人、イギリスから1人、日本から1人)
 
 

Seyed Mozafar Shojaei. Leili Hayeri Yazdi, Ali, Hussein, Nooshin & Narges.
KANOONのお世話人たちと招待の語り手たち

 
 
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Storytellers:
Georgiana Keable from England
Per Jostein Aarsand from Norway
Marie Ullsberg from Norway
Beathe Frostad from Norway
Helga Samset from Norway
Kersti Stabi from Sweden
Kersti Bjorkman from Sweden
Mats Rehnman from Sweden
Manorama Jafa from India
Miki Sakurai from Japan

 
   
        
 
 

←開会式で挨拶する図書館長Ali Akbar Ashariさん

 
 

開会式で歌う小学生たちl→
 
 
←高校生たちの合唱組曲  
     
 

At the Hejab Amphi-Theater
 
 
←ペオレスタンの語り" Saint Olav"  
 
イランの語り手→
 
 
←Storyteller, Maryam Nashiba   
 

イランの語り手マリヤムの語り→

 
 

 

    

 
 

←私は《鶴の嫁さま》を語りました。

 
     
 
←Beathe Frostad(スウェーデンの語り)  
       
 
イランの語り手→
 
 
   
 
アゼルバイジャンの楽人たち→
 
       
 
←Mats Rehnman & Kersti Stabi  
 
Hussein, Helga & perJostein→
 
 
←Marie & Beathe
& KANOONグラフィックセンターのイラン人技術者
 
 
Miki, Beathe, Kersti, Helga & perJostein→
 
 
←図書館員たち  
 
KANOONのレファレンス図書館で→
 
 
←ホテルのランチタイム  
 
ホテルのロビーで打ち合わせ→
 
 
←イランにはこんな布芝居の語りもありました。  
       
  子ども図書館で、図書館員と保育士のためのワークショップ・櫻井美紀担当  
 
←“語りの中のリズムと響き”がテーマです。  
 
“オノマトペ”を使って自作のお話を発表→
 
 

←紙芝居は自分流の口調で語ります。

 
 
最後に“キモノ・ショー”のリクエストがありました→
 
 
 
←ジョージアナのワークショップ風景  
       
 
劇場で出番を待つ私です。  
 

物語を5つの部分に分けて、
ペルシャ語の翻訳を入れてもらいました.→

 
 
最後に鶴が飛び去るところ  
 
インドの語り手、ジャファさんと私→
 
 

 

 

 

 

 

 

←テヘラン日本人小学校を訪問↓

 
 
 
 
 
 
旧国王宮殿の庭園で
 
     
 
Special Thanks for KANOON:
KANOON , "Institute For The Intellectual Development of Children & Young Adults"
Internet:www.kanoonparvaresh.com
 
 

 

 

イラン語りの祭りに招かれて

〜帰国後の報告〜

櫻井美紀

 

 イランで行われるストーリーテリングフェスティバルのお誘いは2006年の10月半ば、私のところにまったく突然に舞い込んできました。メールはスエーデンのマッツ・レーマンというストーリーテラーからで、友人から私のことを聞いたということでした。「イランのテヘランで12月の17日から4日間、語りの祭りが開かれるのですが、日本の語り手に参加してほしいと言っています。如何でしょうか」という内容でした。私が「それは興味があります」と返事を出すと、すぐにイランの担当者からメールがきて、「主催はKANOON・青少年知的発達研究所で、祭りの期間の宿泊代は用意しますが、出演料なし交通費自弁で来てほしいのです」ということです。私は興味があると言ってしまった以上、お引き受けすることにして、イラン航空の往復チケットを買い、準備を始めました。
 ほとんどの日本人はイラクとイランを一緒くたに理解しているので、戦火と混乱の地に行くのかと思うのですが、イランの国内は安定していて、日本の企業も多く進出しているのです。まず、外務省と在イラン日本大使館に電話をかけて注意事項や入国手続きなどを聞きました。在日イラン大使館にも出かけて外交官にお会いし、事前にお話を伺い、イランへの理解を深めることができました。語り手たちの会会員の村田厚子さんが去年の春にイラン観光旅行に出かけているので写真を見せていたいて事情を聞き、宗教のこと、服装のことなどもお聞きしました。
  VISAの申請をし、プログラムの内容の打ち合わせも進みました。この旅行中の言語は英語とペルシャ語です。出発の2週間前にKANOONから4時間のワークショップを2回受け持ってくださいという依頼ががあって、少々あわてる一幕もありましたが、12月14日の午後、成田から搭乗、その日の真夜中にテヘランに到着しました。
 到着後のことは写真と写真説明でご覧ください。
 KANOONは民間の研究所ですが、大きな組織で、青少年の教育援助・演劇教育・芸術活動の支援、それに青少年のための図書の出版を行っています。出版した図書はすでに1000冊を超えていて、IBBYの活動の中でも大きな位置を占めている活動体です。KANOONは
大きな建物をいくつも持っていて、劇場も図書館もあるのです。職員は約100人とのことですが、研究所の見学中にはもっと多くの人に会ったように思います。
 さて、語りの祭りは12月18日から21日まで、KANOONのさまざまな施設を使って開かれました。祭りは劇場二つが主な会場で、劇場には400人くらい、小さな子ども劇場には200人くらいの人が入りました。劇場の進行のほかに4種類のストーリーテリング・ワークショップが2日間あり、4人のメインのゲスト・ストーリーテラー(イギリスのジョージアナ・キーブル、スウェーデンのマッツ・レーマン、インドのマノラマ・ジャファ、日本のミキ・サクライ)が提案と実習指導を受け持ちました。マッツのワークショップのテーマは「物語はいかにして生まれるか」ということでしたが、私のワークショップのテーマは「民話の中のリズムと音の響き」としました。私は日本民話の中にふんだんに使われる擬声語について例を挙げて説明し、ペルシャ語の民話に当てはめてショートストーリーを作る実習をしました。ワークショップの後半では紙芝居の演じ方の体験を取り入れました。使用した紙芝居の舞台は童心社からの寄付によるもので、ワークショップのあとに主催団体KANOONにプレゼントしたので、とても喜ばれました。参加者は二日とも20人ずつで、お茶タイムをはさんでびっちり4時間、全員が楽しそうに提案に乗り、発表をしながら実習を進めました。
 メインの劇場ではイランの語り手さんの語りが珍しくて、聞いて楽しいものでした。私の横にはいつも英語の通訳さんが付いて、耳元で英語に通訳してくれました。私は劇場では和服を着て語りました。語ったのは日本の民話≪鶴の嫁さま≫です。全体を五つのパートに分け、通訳さんにペルシャ語で読み上げてもらってから、日本語で語りました。翌日、フェスティバル主催者代表のファッジ氏から「あなたの声は優しくて暖かでした。冬の空に白い鶴が飛んでゆく景色がよく見えました。美しいお話をありがとう」とお礼を言われました。
 イラン滞在の7日間はテヘランの中だけの行動で、観光する暇も、買い物をする暇もありませんでした。しかしこの旅行で触れあったイランの人たちは皆、おもてなしの心が溢れていて、礼儀正しく暖かい方たちでした。帰国後の今、もう一回イランへ出かけて、アラビアン・ナイトの古い時代の文学や美術に、是非触れてみたいと思っています。

 
 
2007年1月5日・記
 

櫻井美紀のホームページはこちら"Storytelling World"