NHK大河ドラマ『平清盛』の感想、第1回から第5回まで
NHK大河ドラマ『平清盛』の第1回から第5回までの放送が終わりました。ここまでの感想を少し。
●伊東四朗の白河法皇のインパクトがすごい。
白河法皇(伊東四朗)は、絶対権力者で、「現(うつつ)に生きる物の怪(もののけ)」という設定。平清盛(松山ケンイチ)の実父なのですが、第2回「無頼の高平太」で、清盛は、白河法皇から、お前にも物の怪(もののけ)の血が流れているのだ! と言われてしまいました。その白河法皇は第2回で崩御し、物語から去ってしまいました。
しかし、第5回「海賊討伐」でも、海賊討伐のために安芸の国(広島県)に出陣した平家一門が評定したあと、叔父の平忠正と、清盛と2人だけの場面で、清盛を愛することができない心情を吐露し、そのときも、忠正の口から、お前には物の怪(もののけ)の血が流れているからだ! と言われてしまいました。
この「物の怪(もののけ)の血」は、物語の重要な役割で、『平清盛』が単なる「自分探し」や「立身出世」の物語だけではなく、そういった枠組みを越えた何か大きな物語があるように感じさせてくれます。
それにしても、伊東四朗の評定が、迫力ありすぎ! 2011年大河ドラマ『江』では、主人公・江姫の伯父であるトヨエツ演じる織田信長が、ドラマでは初期に本能寺の変が起きて表舞台から去りましたが、あとあとまでも、強烈なインパクトを残しました。伊東四朗の白河法皇も、「物の怪(もののけ)の血」と共に、『平清盛』のなかで、何度も出てきそうな予感がします。伊東四朗さん、トヨエツを越えて下さい!
●源義朝(玉木宏)の性格は?
清盛のライバルという位置づけだと思うのですが、源義朝(玉木宏)と清盛がどのような接し方をしていくのでしょうか。第5回「海賊討伐」では、芸術に生きる佐藤義清(藤木直人)から、義朝と清盛が家に招かれる場面があったのですが、そこでは、義朝と清盛が、つまらないことで言い合ったり、つかみあいのケンカをはじめたりするのですが、なんとなく、コンビ漫才のように見えてしまいました。原因がつまらないことなので、2人のやりとりもつまらないレベルで終わってしまったのでしょうが、つまらないやりとりをする「お約束の2人」というわけではないと思うので、今後に期待したいです。
●石清水八幡宮の臨時祭、清盛の舞いにはしびれた!
第2回「無頼の高平太」で、清盛が石清水八幡宮の臨時祭に舞人に選ばれ、白河法皇と祇園女御(松田聖子)の前で、舞いを奉納する場面がありました。清盛は、途中からトレードマークの宗の大剣に持ち替えて、白河法皇に刃を向けながら舞います。清盛の殺意、あるいは、白河法皇へ向けられたなにがしかの決意や憎悪は、居並ぶ中では、白河法皇、祇園女御、清盛の父・平忠盛(中井貴一)、木に登って覗いていた源義朝など一部の者だけが気がついたのだと思いますが、マツケンはかっこよかった! 武術でも、学問でも、品格でも、人徳でも、何もかもで、義朝にかなわない清盛ですが、清盛は、その義朝すらを嫉妬させる何かを持っている(物の怪(もののけ)の血が関係するか)という設定が、また、にくい。
5回目まで終わった『平清盛』ですが、今のところ、みちまろ的には、伊東四朗さんの一人勝ち、という感じです。今後に期待。
(2012年2月7日)
