2003・MAY
| 23日(FRI) |
| “道” |
| 子供の時、家の前の“道”が遊び場だった。 チョークで絵をかいたり、駒を回したり、縄跳びしたり・・・ 遊び方は変ったけど、今でも“道”は自分の遊び場です。 今、自分が立っているこの“道”って繋がっているんですね、 あなたの立っているその“道”へ・・・ |
いったいどれだけ走れば“そこ”にたどり着けるのだろう・・・ 『きっと、走らなければたどり着けないよ』 風の中も雨の中も走り続ければたどり着けるのだろうか・・・ 『走ることを止めなければたどり着けるよ』 素晴らしい出会い、楽しい思い出、辛い別れ、悔しい怒り、笑顔や涙もあるのだろうか・・・ 『その答えは“道のうえ”できっと見つかるはずさ』 |
| 16日(FRI) |
| “Memphis Belle” (メンフィス・ベル) 1990・米 |
| 1943年5月16日イギリス ナチの占領下にあったヨーロッパへ、10人の若者達を乗せた“メンフィス・ベル”は 24回にわたる爆撃任務を成功させてきた。そして、あと1回、25回目の飛行さえ 終われば、若きクルー達は皆、懐かしい故郷へ帰れることになっていた・・・・ |
何にも言いません、是非見て下さい。 |
| 15日(THU) |
| 缶コーヒーで集まる。 |
| 先月名古屋(岐阜!?)で“缶コーヒーミーティング”なるものを開催したH−D乗り達がいる。 ネットを通じて情報提供しあい、東は東京西は九州から雨の中名古屋に集合したらしい。 集まる目的、イベント、決まり事は特にないらしい。 現地で集合して皆で“缶コーヒー”を飲む。そして始まるカスタム談義!? |
| “夜明けのコーヒー”じゃないところがまたカッコ良い(笑 |
| 今年100周年を迎えた異国の会社が作った“機械の塊”を肴に人々が集う。 現在日本国内で開催されるミーティングっていくつあるのだろう!? MC企画、ショップ企画、代理店企画、有志企画、雑誌企画・・・・ コンセプトのあるもの、無いもの・・・・営利目的のもの、非営利なもの・・・・ 駄目男は平日休みの為、そんなに数多くのミーティングに参加したことはないが、 土日休みの仕事をしていた時【ハーベスト・タイム】というミーティングに参加したことがある。 その年が最後の開催ということもあり、参加人数は約7500人。 恐らく当時としては異例の参加人数だったと思う。焼け付ける8月の太陽の中半分日射病 状態で会場内をウロウロしていたことを思い出す。楽しかったかどうかは別にして 『すげえ祭りだなぁ』と思ったもんだ。 現在は殆どミーティングには参加していない。休みが合わないということもあるが・・・・ “缶コーヒー”を飲む為のだけに集まるミーティング。 【かっこ悪い、カッコ良さ】 が好きな駄目男は、参加してみたいなぁ〜とちょこっと思いました。 |
| 14日(WED) |
| 1日1歩・・・・ |
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3日で3歩、3歩進んで2歩下がる・・・・・
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| 12日(MON) | ||||||
| “ダッジ・オーブン”って知ってる!? | ||||||
| 今から十数年前、オートキャンプが流行ったよね。猫も杓子も“アウト・ドア”。 国産車の4駆もバカ売れ♪週末はエアコンのガンガン利いたオートマ車に乗って 家族総出で“オートキャンプ場”へ“ワン・デイ・キャンパー” こちとりゃ、非力な二輪車でガンガン汗かきながら小さなコッフェルと シングルバーナー積んで“フリーキャンプ”(野宿) そんなアチキが去年からハマッテいるのが“ダッジ・オーブン” “鉄ナベ”みたいなもんよ。 “煮たり”“焼いたり”“蒸したり”色々できる万能“ナベ” キャンプ場や映画や雑誌なんかで知ってはいたけど。 『こんなんバイクに積めるんかい!?』って思ってました。 しか〜し、とあるサイト主催のとあるキャンプで・・・ このナベを巧みに操り“まいう〜料理”を作って食わせてくれた人に 『ハーレーはトルクのあるし上手にパッキングすれば積めるのよ♪』 って言われてその気になって♪ハマッちゃいました♪ |
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| 11日(SUN) |
| 昔、思っていた事があるんだよね。 自分がいま“目”で見えているものが本当に他の人と“同じ”に見えているのかって。 |
| 例えば“色”。 ■←これは自分にとっての“黒” □←これは自分にとっての“白” 自分が“黒”と思い込んでいる“色”が他人が見ると、 自分にとっての“白”とかに見えているんじゃないかなぁ・・・・なんて。 もの心付いた時に『この色は“緑”だよ』『この色は“赤”だよ』と教えられる。 自分の目に映る“色彩”を言葉で覚える。『この色は“黒”なんだ・・・』 だけど、他人の“目”を通して物を見たことなんか無いでしょ!? 自分が“黒”と思っている“色”が本当に他人にも同じに映っているのだろうか。 本当の“色”ってなんだろう・・・ 『あなたも私と同じ“色”で見えてますか!?』 |
あなたに本当の“真実”が見えてますか・・・ |
| 10日(SAT) |
| オフロードバイク。 |
| 仲間の1人に借りていま乗っている。これが結構・・・いや、かなり面白い。 十数年前にも知人から20000円で貰い受けたオフロード車に乗っていた事がある。 正確に言えば“持っていた”が正しい。俗に言う“不動車”だ。 当時特に興味があった訳でもないのだが事の成り行きで手に入れた。 キャブレターは完全にオーバーフローしていてガソリンがダラダラ状態。 ヘッドライトはアクセルを回してないと点かない。ブレーキも固着して鳴りっ放し。 当然外装もひどいものだった。FRP!?で出来たフェンダーやカウルはヒビだらけ。 知人の家から持って帰る時のみ動かしたきり、翌日からはエンジンも掛からない。 『いずれ暇を見つけて直そう・・・』 しかし、そんな時に限って暇が無い。なんだかんだで半年が過ぎていた。 当時、そのオフ車以外に2台の実動バイクを所有していたので足には困っていなかった。 ある日、『あんたのバイク引き取ってもらったよ・・・』ある日母親に言われた。 『・・・・・・・』 今回借りているオフ車はすこぶる快調だ。 最近ハーレーにしか乗っていなかった事もあり、 『オートバイってこんなに軽くて機敏な動きをするものだったんだ・・・』 と改めて感心した。 “よく走り、よく曲がり、よく止る”そして取り回しも楽チン。 長距離、とくに高速道路での長距離走行には向いてないだろうが、 街乗り・下道ツーリングには最高のオートバイかもしれない。 一つ難があるとしたら、足付の問題くらいだろう。しかし動き出したら問題にならない。 オートバイは“止って”いるものじゃなく“走って”いるものだから・・・ |
| ハーレーだけが“楽しいオートバイ”じゃない。 |
| 当然だが、改めて『そうだなぁ〜』と思ったよ。 |
| 9日(FRI) |
| 『人間50年、下天のうちをくらぶれば 夢まぼろしのごとくなり・・・ 一度生をうけ 滅せぬもののあるべきか・・・』 (謡曲敦盛・一節) |
| 生は死の表。 静は動の表・・・・ 走り出すための準備は十分に出来たと思う。 これからまた走り出すでしょう!! |
5日(MON)
【今年は何処へどんな想い出を作りに行こう・・・・】
| そう考え始めた矢先だった。約7年間を共に過ごした相棒が目の前から消えてしまったのは・・・・ |
【ねえ!ハーレーくん無いけど、どうしたの!?】 |
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嫁のこの言葉を耳にしたとき意識が止まるかと思った。いや、確かに自分の頭の中で時間が止った。 寝起きのコーヒーと1本の煙草で“夢”から覚めようとしていた自分の感覚全てがまた“夢”の中へ戻されるかのような不思議な感覚。 その後、一転して自分の脈拍、心拍数が一気に上昇していくのが確かに感じられた。 言葉の真相を確かめるべく慣れ親しみ始めた“場所”へ飛び出す。視線をやる。 |
『。。。。。。。。。』言葉がでない。 |
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確かに昨日まで、いや正確には今日寝る寸前まで“そこ”にいた相棒が影も形も残さすに消えていた。 相棒だけでなく、相棒に付けていたロック類、シートカバー全てが無くなっていた。その場所には本当にここに相棒が存在していたのかと思わせるほど何も残っていない。恐らく他人が見れば、元々ここには相棒など存在していなかったと思えるほど何も残っていなかった。ただアスファルトにわずかに残る“オイルの滲み”が昨晩までここに相棒が存在していた現実を語っているようだった。 なにをすればいいのかさえ思い浮かばない。“警察へ連絡!?”“目撃情報の収集!?”・・・・ とりあえず、警報機のリモコンを手に近所を歩き回る。 このリモコンのスイッチを押せば車体に取り付けてあるサイレンが鳴る仕組みになっていた。スイッチを押す。歩きまわる、スイッチを押す。歩き回る。サイレンの音を捜す。押す。押す。。。。。サイレンは鳴らない。。。 気が付けば着替えもしていない。寝ていた時の服のままだ。ようやく少し落ち着き始めて来た自分に気づく。 警察へ電話を入れた。やって来てくれた警察官が聴取を取っている、、がなんとなく他人事の自分。 『夢ならこのあたりで覚めるかなぁ。。。』なんて思ったりしている。覚めやしない。“現実”なのだ。 今までいろいろな話を聞いてきた。まるで“都市伝説”のような話も中にはあった。 『まさか!?本当に!?そこまでしていて!?』そんな話も数多く聞いてきた。 雑誌に書いてあった言葉。。 |
【もう対岸の火事ではない。。。】 |
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まさしくその通りだ。“対岸”ではない、当事者なのだ。 なにかしていないと落ち着かない。仕事の約束もある。私用でお客さんを困らせる訳にもゆかない。単車乗りの前に、、いや単車乗りであり続ける為にも仕事は大切なものだ。仕事に出かける前になにか出来ないか!? 出来る限り情報が欲しかった。どんなに小さなことでもいい、きっかけになれば・・・・ 仲間の単車乗り達に“メール”を送った。警告の意味でもあった。 |
【現実に盗難が起こっている】 |
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メールを送信して直ぐに電話が鳴った。近所に住む単車仲間からだ。「今からそっちに行くから!」 直ぐに駆けつけて来てくれた仲間から『出来る限りの協力をするから!あきらめずに捜そうな!』 とても嬉しい“言葉”だった。 しばらくすると、先に送信したメールに対し続々と返信が届いた。みんな“心”に響く“言葉”ばかりだった。。。 仕事をしていても落ち着かない。お客さんとの会話中も頭の中では“相棒”のことばかり。。。仕事の合間に『横浜税関』や所轄警察署以外の『警察署』へ電話を入れ協力を要請している自分がいる。 |
【盗難に遭ったら2〜3日がヤマだ・・・】 |
| そんな言葉を思い出す。盗難された車両は通常、解体され1週間程で海外へ運ばれるらしい。解体された車両はパーツ毎に番号が貼られ箱詰めされコンテナで港から出荷される。税関でコンテナの中身を確認することは殆どないとのことだ。書類上問題が無ければ箱を解体し中身を確認することまではしないらいしい。1日約数万個のコンテナが日本から海外へ出荷される現実を考えれば仕方がないのかもしれない。X線による検査もランダムであり、出荷される全ての荷を検査する訳ではない。解体され港へ輸送される前に車体を捜さなくては殆ど絶望だろう。 |
【俺のせいだ。。。】 |
| 盗難防止の対策をもっとしていれば・・・・カスタムに使ったお金を盗難グッズに回しもっともっと買っていれば・・・・ 現在住んでいるところは昨年引っ越してきた。まだ1年も経っていない。越した理由は部屋の直ぐ脇にハーレーが置けるからだ。 以前住んでいたマンションはハーレーの為に借りた駐車場まで部屋から約30m。マンションの敷地内にあるのだが、警報機が鳴ったとしても鉄筋コンクリートに覆われは部屋の中には当然聞えない。約4年近く住んでいたが、警報機が鳴ったと思われる形跡が数回。下見と思われるカバーの捲れ、バイクが倒された形跡(カバーに傷あり)等などがあり心配であった為引っ越した。引越をしてからの転居先は行き付けのショップにさえ教えていなかった。郵便局に移転届を出しただけで単車仲間にさえも教えてはいなかった・・・・ ・・・少し危機感が無くなっていたのかもしれない。俺のせいで“相棒”が盗まれ、解体されているかもしれないと思うと罪悪感で胸が張り裂けそうな思いになる・・・・ |
【自分で動かないと・・・】 |
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仕事帰りに所轄警察署へ寄る。なにも手掛りになる情報などない。。。話には聞いていたが警察はそれほど親身になって捜査などしてくれない。しかし諦める訳には行かない。この後も数日間通いつめた。。。 近隣での盗難情報を提供し“深夜の警邏を重視して欲しい”と要請したり。他都市で盗難車両を押収した警察署へ電話を入れ自分の車両の手掛りになる情報がないか担当刑事と話をしたり。ビラを作成し所轄以外の警察署や派出所へ配布してみたり。盗難車両が集められていると噂される市へ手掛りを捜しにいったり。。。 自分の作れる時間を使い出来る限りのことをして来たがなにも手掛りになるものは無く数日が過ぎ、やがて数週間が過ぎ、そして数ヶ月が過ぎた。 正直言って“相棒”の行方をいまや国内で突き止めることは出来ないであろう。。。 『これが最初で最後のハーレー、壊れても壊れても修理して乗り続けよう。。』と思い、付き合ってきた“相棒”。こんな形で幕を閉じるとは思いもしなかった・・・・ |
【残してくれたもの・・・】 |
| 今回の件で、今まで“相棒”を通じて“仲間”となった方々からさまざまな“言葉”・“思い”を頂きました。 一度も会ったことの無い人たちからもBBSへ書き込みを頂いたり、HPで情報提供の協力をしてもらえたり・・・・ “相棒”はアチキにこんなにも多くの素敵な“仲間”を与えてくれていたのだと改めて教えられた。 平成15年2月20日未明“相棒”はアチキの前から消えてしまったが、“沢山の想い出”と“素晴らしい仲間”を残してくれました。これらは一生アチキの宝物です。 |
盗難後『もうハーレーはやめよう。。。』と思うことも何度かありました。しかし今はそんなこと微塵も思いません。 たぶん“相棒”は、、、、 『おい!駄目男。俺のおかげで出来た“仲間”をこれからも大切にしろよ!単車乗りを止めるのは皆への裏切りだぞ!俺と作る筈だったこれからの単車乗りの人生途中で止めるなよ!お前は死ぬまで単車乗りだ!』 と言っているでしょうから。。。(笑 |
| そのうちきっと“新しい相棒”がやって来るはずです。当然“駄目男1号”同様に愛します。そしてこれからは“新しい相棒”で駄目男1号と築いて行く筈だった新しい想い出作りをして行きます。 |
| みなさん今後ともヨロシクです♪ |
| 最後に、いろいろと親身になってご協力下さった皆様、この場をかりてお礼を申し上げます。 本当に本当にありがとうございました。 |
| そして・・・嫁さん、本当にありがとうね。 |