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Picnic Album 2
コトリンゴ
AVEX MARKETING
RZCD-46713
J-Pop |
鈴木惣一朗さんの子守唄シリーズで聞いて、以前より気になっていながら購入することが無かったコトリンゴさんは、一昨年にリリースされた前作のカバーアルバムpicnic
album 1(正確に言えば、間に映画「くまのがっこう~ジャッキーとケイティ」のオリジナル・ソングブックがあります。)でようやく購入した次第です。
その前作は日本のアーチストのカバーソング集で、続編となるこのアルバムは洋楽のカバーソング集です。どちらの作品も選曲に一捻りがあり、しかも独特の世界観があるのです。この2枚でお気に入りのアーチストになったのは言うまでもありません。
となると気になるのが、オリジナルのアルバムと言うことになる訳でして、懐具合と相談しながら徐々に購入を続けているところです。もうあと少しのところまで来ているので、参加されているアルバムにも徐々に手を広げだしたところです。
余談ですが、コトリンゴさんは大阪の出身で神戸の甲陽音楽院を卒業後、ボストンのバークリー音楽院に留学。ジャズ作・編曲/ピアノパフォーマンス科専攻したというちょっと面白い経歴をお持ちなのです。 |
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HoSoNoVa
細野晴臣
Label UNITED
VICL-63777
J-Pop |
全曲ボーカル入のアルバムとしてはHOSONO HOUSE以来約38年ぶりとなる作品として、リリース前から話題を集めていた作品です。個人的には高田漣さんの参加が気になり購入に至ったのです。まぁ、その前にこのレコーディングメンバーを中心としたコンサートのチケットをとっていたのでその予習という意味もありました。
この作品を購入するまでは、断片的にしか細野晴臣さんの音楽に接していませんでしたが、このアルバムは聞けば聞くほど味わい深いもので、細野晴臣さんの世界にどっぷりとハマってしまいました。
聞くところによると、このアルバムは昨年の日本レコード大賞の優秀アルバムに選出されたそうです。レコ大はもう、全く権威のない賞だと思っていたのですが、まだまだ捨てたものではなさそうです。でも、他の受賞者は全く知りませんのでなんとも言えませんが... |
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ありふれた愛なので…
関谷友加里トリオ
と
田中ゆうこ
ITAZURA Records
YUMO-713
J-Jazz |
世の中便利になりまして、ライブハウスへ行かなくてもネット配信でライブ演奏を楽しむ事が出来るのです。画質は悪くても、毎日の様にライブハウスへ足を運ぶことは無理なので配信は非常に有難いものです。
ジャズに関してはVelvet Sunというお店がほぼ毎回中継を行なっており様々なミュージシャンの演奏を楽しんでいます。
一昨年の12月に登場した関谷友加里と田中ゆうこのライブは、残念ながらリアルタイムで楽しむ事はできなかったのですが、アーカイブによりその素晴らしさを認識したのです。
昨年の高槻ジャズストリートの際には、リリースされる事になったこのアルバムが先行発売される事が判り会場に最優先で足を運んだのは言うまでもありません。
このアルバムをレコーディングしたのは、Big Appleというライブハウスなのですが、このユニットは定期的に出演をされており、アルバムを購入してからは毎回のように足を運ぶ様になりました。 |
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瞬芸
石田幹雄
タイガーサウンド
レコーズ
TGSR-0011
J-Jazz |
残念ながら石田幹雄さんに関してはかなり出遅れてしまいました。本格的に意識をして聞き出したのは、吉田隆一さんとのデュオ作品「霞」に於いてでした。北海道での活動が長く、横浜Jazzプロムナードコンペティションでグランプリを獲得した際は北海道を中心に活動をされているトリオであるため、チェックが行き届いていなかった様です。デビュー作となる張碓は既に入手困難のCDになっており、更にサイドメンの瀬尾高志さんと竹村一哲さんの現在の活躍ぶりから、聞きたいという願望はどんどんと膨らんでいくばかりでした。
しかしながら全く手に入らないと言うことが判り、入手を諦めました。そんな諦めの気持ちが現れた頃にこの新譜の案内があり、このアルバムも直ぐに入手困難になるのではと思い速攻で購入しました。
改めてピアノトリオというフォーマットで石田幹雄さんのピアノを聞くと「霞」で思い浮かべていた以上に幅広い音楽性を持ったピアニストと言うことです。
リーダーライブではありませんが、小山彰太トリオの一員として昨年はライブも初体験出来ました。これからは石田幹雄さんから目が離せません。
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Coin Of Truth
中村亮 TrickStewart Band
ミミノコプロ
MP-006
J-Jazz |
中村亮さんは、佐山こうたさんのアルバム「流出」でそのお名前を初めて知りチェックを行うようになったドラマーです。しかしながら、アルバムのリリースまでは中々チェックを行うことが出来ないというのが正直なところです。このアルバムが発売される事も知らなかったのですが、思いがけない事から知る事になったのです。
このアルバムが出来上がった時に中村亮さんがツイッターで写真を投稿されたのですが、私はリストという機能でツイートを見る様にしているだけで直接はフォローしている訳ではありませんので、当然チェック漏れしていました。しかしながら、中村亮さんがメンバーとしてサポートをされている露崎春女さんが引用リツイートをされたので気づいたのです。
参加されているメンバーを眺めるとジャズ畑のミュージシャンは少なめですが、ジャンルに拘らない音楽を展開するのに理想的なメンバーかも知れません。楽曲は全て中村亮のオリジナルで、東京に活動のベースを移されてから作曲されたものだそうです。
件の佐山こうたさんの「流出」もとても素晴らしいアルバムでしたし、Oncenth Trioの「法」も素晴らしい作品でした。安価で素晴らしい作品をリリースしているミミノコプロは目を離すことが出来ないレーベルですね。 |
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拂晓
刘 惜君
(Sara Liu)
九洲音像出版公司
978-7-88101-468-5
C-Pop |
冒頭にC-Popにどっぷりと書いておきながらやっと登場です。
これまでの私のC-Pop変遷としては、香港をベースに活動しているアーチストから始まり、続いて台湾のアーチストへと移行しました。そして張靚穎を聞き始めた辺りから、次第に大陸で活動しているアーチストにも興味を示しだしました。
しかしながら、大陸で活動しているアーチストはどうしても情報が少なすぎてどの辺りから手をつければ良いのか皆目わかりませんでした。ツイッターで情報を交換している方々も殆ど「I♥臺灣」という方なので、YouTubeにアップされている音源を頼りに色々と模索している状況です。
このアルバムは深圳出身の刘惜君の二枚目となる作品ですが、とあるブログで偶然に知りYouTubeで音源をある程度確認してから購入しました。大陸製ということもあって海外のショップから購入しても900円もしないという価格なので「エイやっ!」で購入してもいいのではないかとは思うのですが...
届くまでの間にネットで調べてみると、アイドル的な存在ということが判り、少しばかり不安な気持ちが過ぎったのですが、そんな事は全く無駄に終わりました。曲作りには関わっていないものの、半分ほどの曲で自らプロデュースを行ったり、一曲だけですがコーラスの編曲を行なっているところをみると、音楽的な素養もある様です。
彼女は湖南衛視の2009快乐女声という番組の出身で、この番組はお気に入りの郁可唯も輩出しているので、この番組は大陸のアーチストの開拓の手がかりになりそうです。 |
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水色ジェネレーション
南波志帆
Pony Canyon
PCCA-03444
J-Pop |
南波志帆さんは全くノーマークのシンガーでした。ツイッターを始めた頃に直ぐにフォローをした、ナタリーの音楽ニュースでこの作品がリリースされることを知り、取りあえずタワーレコードで購入すれば特典のDVDが付いてくるという事は頭の片隅に記憶されたのです。
そして発売が近づいてくるにつれて作品には、私のお気に入りのアーチストが関わっているということが判ってきたのです。
プロデュースは元Cymbalsの矢野博康さんが担当をされて、曲作りには、同じく元Cymbalsの土岐麻子さんやコトリンゴさん等がが担当をされているのです。更におおはた雄一さんや宮川弾さんに奥田健介さん等も関係しているとなると、もう購入することは当然の事と思うようになってきたのです。
まだ10代のピュアな歌声がなんとも初々しくポップな感じは、参加したクリエイターが彼女の素晴らしさをよく理解した上で作品を提供している事が伺えます。
しかし、このように芋づる式にお気に入りのアーチストがどんどんと増殖していくのも困ったものです。 |
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New Beginning
板橋文夫FIT!
Mix Dynamite Records
DM-016A・B
J-Jazz |
板橋文夫さんのピアノトリオの作品を購入するのは実に久しぶりです。全く購入していた訳ではなく、全てを追いかけることを辞めていたのでたまたま購入していた最近の作品がピアノトリオの作品がなかったということなのです。
板橋文夫さんは、東日本大震災の後に義援金を集めるために、DolphyでのライブレコーディングをCD-Rに焼いて、ライブ会場に於いて手売りを始められたのです。少しばかり入手が難しいのではと思っていたのですが、通販もしてもらえるという事が判明して早速メールにてお願いをして入手しました。
そして、新たにスタジオ入りして製作されたのかこのアルバムなのです。全面的に東北地方の復興を願った応援的な作品になっています。このトリオはFIT!という名前で2009年辺りから活動を行なっている、札幌在住のリズムセクションを従えた編成です。既にツアーを何度か行なっている事もあってコンビネーションはバッチリのトリオです。
瀬尾高志さんと竹村一哲さんは活動のベースは札幌でありながら、頻繁に上京されては、様々なミュージシャンと交流をされていたので、そのお名前は存じ上げていました。 あまり固定したメンバーで活動をしていなかった板橋文夫さんが、レギュラートリオとして活動を行う様になった事から判るようにとても素晴らしいミュージシャンです。
昨年は、久しぶりにこのメンバーによる板橋文夫さんのトリオの演奏を聞きましたが、最後に聞いたのがいつなのかが思い出せないくらい久しぶりでした。おそらく、筑波学園都市にあったAKUAKUで聞いた、吉野弘志さんと小山彰太さんのトリオが最後だと思います。 |
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My Love
田馥甄
華研國際音樂
HIM 2100A1
C-Pop |
セレクトしたアルバムに順位は無いと言いながら、個人的にはダントツでNo.1のアルバムはこの作品ではないでしょうか?少なくとも聞いた回数では突出している事は確実です。
Hebeこと田馥甄は、台湾のボーカルユニットS.H.Eのメンバーとして活動を行なっています。S.H.Eはメンバーの一人である任家萱(Selina)が2010年の秋に中国でドラマの撮影中に全身の54%を火傷するという事故にあったので、話題になっていました。でも、個人的にS.H.Eは興味の対象外だったのです。
とある日、ツイッターのタイムラインを眺めていると、台湾の情報を色々と教えて貰っているフォロワーさんが田馥甄の発売予定のアルバムの曲のPVをツイートされていたのです。そのPVを見た瞬間にこのアルバムとデビュー作のTo
Hebeを発注志たのです。PVの創り自体はあまり私好みでは無かったのですがとにかく曲が素晴らしいのです。
リンクからPVを見ることが出来ますので是非ご覧になってみてください。この心地よさは堪りません。 |
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sings the stories of 6 girls
土岐麻子
Rhythm zone
RZCD-46924/B0
J-Pop |
ほぼほぼ無条件で購入している土岐麻子さんのミニアルバムです。この作品に続けてレーベルの垣根を超えたベストアルバムをリリースされたのですが、どちらも甲乙付けがたい素晴らしい仕上がりになっています。
トータル的なプロデュースは土岐麻子さんご本人が行なっていますが、サウンド的なカラーは4曲を担当されている川口大輔さんに依るところが大きいのではないでしょうか。
メインとなる曲は資生堂のCMに採用された「Gift ~あなたはマドンナ~」ですが、ここでは作者であるEPOさんとのデュエットでの新バージョンが収録されています。この曲のポップな雰囲気はとても素晴らしく、もっと注目を集めてもいいと思うのですが、いまいち土岐麻子さんの知名度が上がらないのはとても残念です。
他にもCMのタイアップ曲などで、テレビ等で流れるケースが多く、一声聞いただけで土岐麻子さんだと判るアイデンティティを持っている素晴らしいシンガーなので、とても残念な事です。このような素晴らしい曲がスマッシュヒットするのがやっとという日本の音楽業界は、やはりどこかが間違っていると思ってしまいます。
年末にリリースされたベストアルバムで一つの区切りをつけた土岐麻子さん。2012年は大きく羽ばたく一年になることを期待しています。 |
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Romance
Olivia Ong
華研國際音樂
HIM 2099A1
C-Pop |
シンガポール出身のOlivia Ong(王儷婷)は名前すら知らないアーチストでした。知ったのは、C-Popの情報を入手しているとある方のブログでした。そのブログの主も彼女の事は知らなかった様ですが、張韶涵のファンなので、カバー曲が収録されているこのアルバムに辿り着く事になったのかも知れません。
このアルバムは台湾のレーベルからのリリースで、ここのところはその状況が続いているのですが、驚くことに彼女は、かつて日本で活動していた時期があったのです。
ジャズやボサノバのカバーアルバムを主にリリースしていた様ですが、その他にもMIRAIというユニットでも活動していたとのことで驚きました。
日本での活動から中国語圏に活動の場を移したわけですが、これまで気が付かなかったのは、彼女が主に英語で歌っていたため、所謂C-Popのファンからの注目度が低かったのではないかと思います。しかしこのアルバムでは英語の歌に加えて中国語でも歌っており、徐々に軌道修正を行なっているのかも知れません。ということで、次作あたりは全て中国語でというのも期待したいものです。
今回、台湾からリリースされた3枚のアルバムを購入したのですが、ジャケットがいずれも変形のジャケットです。台湾や中国のCDの保管は本当に困ります。皆さんどうされているのか知りたいです。
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わが美しき故郷よ
畠山美由紀
Rambling Records
RBCP-2603
J-Pop |
気仙沼出身の畠山美由紀さんにとっては、2011年という年は特別な年であったことは言うまでもないことです。大震災が発生した当初はご家族とも連絡がつかない状態が何日も続いたとのことです。
ご家族の無事が確認されてからは、被災者と同じ目線に立ち、復興に向けてアクションを起こした畠山美由紀さん。チャリティーコンサートを開いて義援金を集めたりされています。
そして、形として残されたのがこのアルバムです。ソロ活動としては10年目の節目を迎えた記念すべき作品ですが、NHKで放送されたドキュメンタリー番組「ハマナスの咲くふるさとにもどりたい~岩手県釜石・根浜集落~」で使用された唱歌「ふるさと」のカバーや「わが美しき故郷よ」の朗読を収めた渾身の作品となっています。
前作の「Summer Clouds, Summer Rain」はプロデューサーにJesse Harrisを迎え、比較的軽く歌う感じで畠山美由紀さんの新しい一面を引き出してくれました。まぁ、今回は少し以前のように感情が重く響くような歌唱になっていますが、これはアルバムのコンセプトから仕方がないことですね。どちらの畠山美由紀さんも素敵です。 |
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ISHIDA MAMORU 4 feat. MIKE RIVETT
石田衛
anturtle analog recordings
ANTX-1002
J-Jazz |
このアルバムは完全に失敗しました。購入した事ではなく、中々購入しなかった事をです。3月に発売された事は知っていて、購入しようと思いながらも結局購入したのは、年末になってからなのです。その時からヘビーローテーションの毎日でした。購入を躊躇した訳ではないのですが、前作のデビュー作「le
manro」が素晴らしい演奏だったのに、音が悪く隣の部屋で演奏したような音だったということが脳裏にあったのかも知れません。でも、太田朱美さんのRisk
Factorや守谷美由貴さんのグループでの演奏を聞くと、石田衛さんのプレイは天才的な閃きがあるということも知っていたはずなのですが...
何れにしろ「後悔先に立たず」を実践した形になってしまいましたが、取りあえず購入したという事で満足しています。
フィーチャーされているテナー奏者Mike Rivettは全く知らなかったのですが、オーストラリア出身でニューヨークで一時期活動した後、現在はシドニーを中心に活動を行なっているそうです。ドラムの大村亘さんがオーストラリアに留学していた時期があり、石田衛さんに引き合わせたとのことです。
普段の活動のベースが異なるためライブで聞くことは難しそうですが、より多くこのグループで演奏する機会を作ってもらいチャンスがあれば足を運んで見たいものです。 |